TeXによる文書作成

TeXによる文書作成
3次元処理工学講義資料
(滝本)
TeXによる文書作成の流れ
test.tex
ソースファイル
platex
TeXコンパイラ
test.dvi
dviファイル
dvioutなど
dviビューア
ソースファイルの基本構造
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
ここに本文を書く。
単なる改行は無視されます。
空行を入れると次の段落になります。
% パーセント記号より後ろは無視されます
2番目の段落の続きです。
\end{document}
特殊文字
入力 出力 入力 出力
_
\#
#
\_
Å
\$
$
\AA
‘a’
\%
%
`a'
\&
&
``a'' “a”
数式モード中では
<
入力
出力
\{
{
\}
}
\textless
<
\textgreater >
>
はそのまま出力されます
利益は10\%増加して\$1,234でした。
原子の大きさはおよそ1\AA です。
引用符は`一重'と``二重''があります。
注意:
\AA の後に必ず半角スペースが必要
数式入力の方法
$.......$
行の途中に式を入れる
\[
…….
別の行に式を表示
\]
\begin{equation}
…….
\end{equation}
式に番号が付く
数式入力の例
たとえば $A_{ij} = x_{i}y_{j}$ こん
な感じ。2次関数
\[
y = ax^{2}+bx+c
\]
とか、分数関数
\begin{equation}
y = \frac{ax+b}{cx+d}
\end{equation}
も簡単に入力できます。
数式用コマンド
•
•
•
•
•
•
•
2
x
上付き添字 x^{2}
xj
下付き添字 x_{j}
分数
\frac{分子}{分母}
3
平方根
\sqrt{3}

ベクトル
\vec{r}
r
ドット
\dot{x}, \ddot{x}
x x
関数名
\sin \cos \tan \arcsin \arccos \arctan
\sinh \cosh \tanh \log \ln \exp \lim
\det など
和と積分
和 \sum_{ }^{ }
n(n  1)
k  2
k 1
n
\sum_{k=1}^{n}k = \frac{n(n+1)}{2}
積分 \int_{ }^{ }
  ax
0 e
1
dx 
a
\int_{0}^{\infty}e^{-ax}dx=\frac{1}{a}
極限 \lim_{ \to }
sin x
1
lim
x 0
x
\lim_{x\to 0}\frac{\sin x}{x} = 1
よく使う記号類
入力
出力
入力
\propto
\ne





\sim
~
\partial
\le
\ge
\ll
\gg
\apporx
\equiv


\to
\times
\pm
\infty
\nabla
\pi
出力








ギリシャ文字(数式モードでのみ使える)
\alpha
\beta
\gamma
\delta
\epsilon
\zeta
\eta
\theta
\iota
\kappa
\lambda
\mu
a
b
g
d
e
z
h
q
i
k
l
m
\nu
\xi
\pi
\rho
\sigma
\tau
\upsilon
\phi
\varphi
\chi
\psi
\omega
n
x

r
s
t
u
f
j
c
y
w
\Gamma
\Delta
\Theta
\Lambda
\Xi
\Pi
\Sigma
\Upsilon
\Phi
\Psi
\Omega
G
D
Q
L
X
P
S

F
Y
W
行列
amsmath パッケージを使うのが楽
\documentclass{jarticle}
\usepackage{amsmath}
\begin{document}
\[
A = \begin{pmatrix} a & b \\ c & d \end{pmatrix}
\]
\end{document}
pmatrix を matrix, bmatrix,
Bmatrix, vmatrix, Vmatrix
に変更して試してみよ
a b 

A  
c d 
数式入力の演習
cos 2 x  2 cos x  1
2

G(a )   e x
c d
 x a 1
0

f ( x )   ak x
k 0
a b
dx

k
 ad  bc
1
(| r | 1)
r 

1 r
n 0
n
f ( x, y )
f ( x  h, y )  f ( x)
 lim
h 0
x
h

dx


0 a  b cos x a 2  b 2 (a | b |)
文字の書体の指定
本文用
\textmc{明朝体}
\textgt{ゴシック}
\textrm{Roman}
\textbf{Boldface}
\textit{Italic}
\textsf{Sans Serif}
数式用
\mathrm{…}
\mathbf{…}
明朝体(標準)
ゴシック体
Roman(標準)
Boldface
Italic
Sans Serif
箇条書き
\begin{itemize}
\item 蔵王
\item 天元台
\end{itemize}
 蔵王
 天元台
\begin{enumerate}
\item スキー
\item スノーボード
\end{enumerate}
1. スキー
2. スノーボード
\begin{description}
\item[住所] 米沢市
\item[氏名] 上杉鷹山
\item[職業] 殿様
\end{description}
住所 米沢市
氏名 上杉鷹山
職業 殿様
箇条書き(2)
箇条書きは入れ子にできます:
\begin{enumerate}
\item 山形県
\begin{enumerate}
\item 蔵王
\end{enumerate}
\item 長野県
\begin{enumerate}
\item 野沢温泉
\item 志賀高原
\end{enumerate}
\end{enumerate}
1. 山形県
(a)蔵王
2. 長野県
(a)野沢温泉
(b)志賀高原
タイトル
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
\title{日本のスキー場}
\author{スキーヤー}
\date{2004年11月1日}
\maketitle
日本の主なスキー場には
以下のようなものがある:
……
\end{document}
文書名
著者
日付
タイトルの出力
ここから本文
センタリングなど
\begin{center}
ここに書いたものはセンタリングされる
\end{center}
入力した文字をそのまま出力するには以下
の2つの方法がある
\begin{verbatim}
ここに書いたものは、改行や記号 \ $ # % < > { }
もそのまま出力される
\end{verbatim}
行の途中なら\verb/…/ をつかう。たとえば
積分記号は \verb/\int/ で入力します。