X-fest Nike Board Project Part2: ソフトウェア開発手法と アプリケーションサンプルのデモ アヴネット ジャパン株式会社 はじめに: Nike (ニケ)とは? 2 サモトラケのニケ (Wikipediaより 引用) 「サモトラケのニケ」(フランス語: Victoire de Samothrace, 英語: 英語: Winged Victory, ギリシャ 語: Νίκη της Σαμοθράκης)は、 ギリシャ共和国のサモトラケ島 (現在のサモトラキ島)で発掘さ れ、現在はルーヴル美術館に所 蔵されている勝利の女神ニケの 彫像である。 ルーブルのサモトラケのニケ 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 1. ニケ・ボード・プロジェクトのコンセプト 3 コンセプト アナログデバイス社製アナログ製品 (計測アンプ、ADC/DAC、OPアンプ、D 級アンプ、DC/DC)の動作の回路の提 供 電源部 USB ミニ AB コネクタ センサー部 アナログデバイス社製アナログ製品の 機能、特性の評価 フリースケール社製32ビット マイコン、 Coldfireを用いた容易なアナログデバ イス社製品、PCM(相変化メモリ)の制 御 2x20外部ヘッダピン経由による、ザイ リンクス社製、Spartan®-6 LX16評価 キットとの接続 USBホスト&デバイス機能 アナログ・フロント エンド部 (Op-Amp, ADC/DAC) Coldfire マイコン PCM(相変化 メモリ ) 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 4 ニケ・ボード: 主要デバイス U19: ADM8828, 負 電源生成IC U17: ADM825, リセ USB mini AB コネクタ ット付き電源監視IC U18: ADP2108, 600mA 3.3V生成 DC-DC コンバ ータ U12: TMP36, 温度センサ U16: NCP361, USB 過電圧、過 電流保護IC U1: ADMP401, iMEMS アンプ付きマイク U14: ADXL335, 3軸センサIC U15: MMA7361L, 3軸センサIC U4: ADM8538, 低消費電 力、高精度、オートゼロオ ペアンプ U3: ADM8221, 高 CMRR プログラマブル・ ゲイン計装アンプ U2: AD7652, 16ビット 500ksps, PulSAR® ADC U7: SSM2305, 2.8W D級 オーディオ・アンプIC (モノラル) U5: ADR03, 高精度 2.5V 電圧リファレンスIC U8: AD8512, JFET入力段 デュアル オペアンプ U6: AD5546, 16ビットDAC U9: 2入力 ORロジ ックIC U10: MCF52258, 32ビット Coldfire® マイコン U13: PCM (相変化メモリ) (128Mビット) 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 5 アジェンダ フリースケール社製、32ビット MPU Coldfire概要 ソフトウェアの構成説明 アプリケーション層のソフトウエア説明 開発環境の説明 デモの概要 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 6 ブロック図 ニケ・ボード構成 クロック 高速クロック: 48MHz RTCクロック: 32KHz ※MCUシステムクロック: PLLにて80MHzまで逓倍 ニケ・ボード MCF5225x マイコンメモリ Flash ROM: 512Kバイト SRAM: 64Kバイト Bootローダー使用量 : メインプログラム使用量: DMA TIMER 4Kバイト 128Kバイト 外部バス接続 A/Dコンバータ: AD7652: 16ビット 500ksps, PulSAR® ADC D/Aコンバータ: AD5546: 16ビット電流出力、 低消費電力、4象限抵抗内蔵 DAC ADC AD7652 DAC AD5546 ※データ転送タイミングにDMAタイマーを使用 ※データ転送に DMAを使用 ■SPI I/F 128 Kbit PCM(相変化メモリ) ■GPIO DMA 外部 バス LED ×2 GPIO DMA SW ×2 DMA TIMER PCMメモリ QSPI USB デバイス/HOST LED x 2本 SW x 2本 ADC / DAC制御端子 ■USB (HOST/デバイス) マス・ストレージクラス PC USBメモリ など 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します MCF52257/8/9 MCU 概要 7 MCF52257/8/9: イーサネット & USB内蔵 MCU 概要 CPUコア 最大76 MIPS@80MHz( Dhrystone 2.1 ) オンチップ・メモリ 最大64KバイトSRAM 最大512KバイトFlash 外部バス(16/8bit) 10/100イーサネットMAC PHY付きUSB2.0フルスピード・ホスト/デバイス/OTGコント ローラ CAN 2.0Bコントローラ 8チャネル12ビットA/Dコンバータ タイマ機能 DMAタイマ、汎用タイマ、周期割込みタイマ、PWMタイマ、 WDT 多彩なシリアル・インタフェース: 3xUART、QSPI、2xI2C 仕様 512Kバイト Flash 64Kバイト SRAM 256Kバイト Flash 32/64Kバイト SRAM BDM PLL 汎用入出力 ポート JTAG USB OTG 4Ch, 32bit タイマ 2 x I2C UART 4Ch 16bit タイマ QSPI UART RTC 8Ch, 12bit ADC UART CAN 2チャネル 割込みタイマ 8/4 Ch PWM 4 Ch DMA 拡張 積和演算器 ColdFire® 10/100 FEC メモリ・オプション 暗号化 機能 乱数 発生器 外部バス V2 コア システム インテグレーション オプション追加機能 電源電圧: 3.3V 単一電源 動作温度範囲: -40C~+85C パッケージ: 144MAPBGA, 144LQFP, 100LQFP 製品ウェブサイト http://www.freescale.com/webapp/sps/site/prod_summary.jsp?code=MCF5225X 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します EZPORT 特長 MCF52257/8/9 ブロック図 DMA イーサネットコントローラ、USBコントローラを搭載したワンチ ップ・コネクティビティ・マイコン イーサネット-USBを始め、様々なインタフェース変換に対応 可能 8 アジェンダ フリースケール社製、32ビット MPU Coldfire概要 ソフトウェアの構成説明 アプリケーション層のソフトウエア説明 開発環境の説明 デモの概要 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します ボードを動かすソフトウエアの構成 マイコンは、下記の二つのソフトウエアを実装しています。 ブートローダープログラム(0x00000420 ~ 0x00003FFF) 起動時に動作するファームウエアの書換えを行うプログラム ボードのマイコンに書き込み済み BDMや、JTAG TOOLでしか書換えができない。 ユーザーソフトウエア(0x00004000 ~0x0007FFFF) 本ボードのメインソフトウエア ブートローダーで書換えできます。 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 9 MCF52258 メモリマップ 10 FLASH MEMORY 配置メモリ領域: 0x00000400 ~ 0x0007FFFF VECTOR TABLE: 0x00000000 ~ 0x00000400 VECTOR TABLEデータ (RESET時の起動アドレス、割り込み処理アドレス) 領域 RESET時の起動アドレス:BOOTローダーのスタートアドレス 割り込み処理関数アドレス:0x00004008固定 BOOTプログラム: 0x00000420 ~ 0x00003FFF BOOTローダーのプログラム領域 ユーザー・ソフトウエア起動時、0x00004000へジャンプ ユーザー・ソフトウエア: 0x00004000 ~0x0007FFFF ユーザー・ソフトウエアのプログラム領域 0x00004000: ユーザープログラムスタートアドレス 0x00004008: 割り込み処理アドレス SRAM MEMORY 配置メモリ領域: 0x20000000 ~ 0x2000FFFF BOOTローダー / ユーザー・ソフトウエアのRAMメモリ SYSTEM MEMORY 配置メモリ領域: 0x40000000 ~ 0x4001FFFF マイコンのペリフェラル設定メモリ MINI-FLEXBUS 配置メモリ領域: 0x80000000 ~ 0xFFFFFFFF 外部バスメモリ領域 0x80000000 ~ 0x80000001: ADCアクセス用メモリアドレス 0x80000010 ~ 0x80000011: DACアクセス用メモリアドレス 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 11 ブート・ローダー概要 ブート・ローダー 電源起動時に動作するプログラム 2つの機能 1. メイン・プログラムの起動 2. メインプログラムの書換え USB経由による書き換え ※ 書き換えるファイルは、統合環境 CodeWarriorな どで ビルドしたS19ファイルです。 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します MQX OS概要 12 MQX OSとは? MQX OS 概要 フリースケール・セミコンダク社製プロセ ッサに15年以上対応している実績 無償統合ソフトウェア 今後、 さまざまなフリースケール・セミコ ンダクタ社製プロセッサに対応予定 基本ソフトウエアは、フリースケール・セミ コンダクタ社から提供される MQX Software Solutionsに同梱 実績と応用製のある豊富なサンプル・ソ フトウェア フリースケール・セミコンダクタ社製、MQX OS紹 介ホームページ http://www.freescale.com/webapp/sps/site/ homepage.jsp?code=MQX_HOME 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 13 ユーザーソフトウェア構成説明 ソフトウェア構成 フリースケール・セミコンダクタ社製 MQX OSを搭 載 BSP(ボードサポートパッケージ) ニケ・ボード用のドライバを実装 PCMメモリドライバ ADC/DACドライバ センサ・ドライバ 加速度センサ/温度センサ RTCドライバ USBデバイス / ホスト(実装可) PSP(プラットフォーム・サポート・パッケージ) プラットフォーム用のサポートパッケージ ミドルウエア ファイル・システム USBホスト / デバイス・スタック シェル・プログラム シリアル・インターフェイス経由による、コマン ド・コンソール 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 14 ユーザーソフトウエア(ブロック図) アプリケーション部分 信号処理モジュール SW/LEDモジュール センサ処理モジュール ・ Sign alへ Effc t / Ban k 切り替えイベント センサーのA/ D値 信号処理 API関数 エ フェクト 処理API ・ 再生/ 録音イベント ・ ア ナログ データ Shellモジュール File System処理モジュール ・ LED点灯/ 点滅/ 消灯 イベント通知 ・ 信号入力イベント ・ LED 点灯/ 消灯 ・ SW 信号 SW / LED 処理タスク 信号処理 タスク ・ REC / PLAY イベント通知 ・ REC / PLAY データ C ALLBAC K 関数 センサー 処理タスク file syst e m 処理API関数 Sh e ll処理 タスク file syst e m 処理タスク ・ REC / PLAY / ST OPイベント ・ REC / PLAY データ ・ REC / PLAY データ ミドルウエア Shellモジュール ・ ADC 入力開始/ 停止 ・ ADC データ ・ サンプリング周波数 MFSモジュール Sh e ll API関数 ・ 出力信号データ ・ DAC 出力開始 ・ DAC 出力停止 ・ シ リア ル送受信 ADC ドライバ API DAC ドライバ API ・ ADC データ DM A ISR ハンドラ ・ 設定 ・ DAC データ QSPI ISR ハンドラ ・ 設定 UART ドライ バAPI ・ 送信データ ・ 設定 DM A M FS API関数 PC M ドライバ API ・ 割り込みイベント UART ISR ハンドラ ・ DAC データ ・ 割り込み要求 ・ 割り込み要求 ・ At t ac h 時 設定/ 登録/ 削除 ・ 送受信完了 ・ 送受信データ ・ 制御データ QSPI USBモジュール USB処理 タスク Attach/De t t ac h イベント ・ チャンネルのAD値読み出し(r e ad) ・ 設定/ 登録(Ope n ) USB C allbac k 設定/ 登録 USBドライバ API LED/ SW 関数API Se n so r ドライバAPI ・ 設定 設定/ 登録 タイミ ング Attach/De t t ac h USB ・ 割り込み ・ 設定 GPIO ADC T im e r ハンドラ ・ 送受信データ DM Aタイマ ADCドライバ ・ 転送タイミ ング ADC ハンドラ ・ A/ D値 A/ D T IM ER UART DM Aタイマ DACドライバ UARTドライバ PCMドライバ USBドライバ GPIOドライバ ・ 設定 ・ A/ D値 DM A ・ 転送タイミ ング タイマド ライバ AP I Sensor ドライバ A/ D タイマ I S R ハン ド ラ ・ 割り込み要求 タイマ タイマドライバ ドライバ 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します ADC/DAC 制御ソフト概要 15 ニケ・ボード ADC/DAC制御 外部16bitバスI/Fに接続 DMAタイマを使ったDMAデー タ転送 DMAタイマ設定時間 = サン プリングタイム ADC Read after Convertモ ードを使用 注意点 ADCとDACのデータ仕様が異 なるため 計算が必要 ADCデータ仕様 MCF5225x DMA TIMER ADC AD7652 DAC AD5546 PCMメモリ DMA 外部 バス GPIO DMA DMA TIMER DACデータ仕様 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します DMAの使い方(1) 16 DMAを使用する利点 MCUの処理軽減のため MCUは、20μsごとの信号処理が必要なとことが、DMAを使うことで、6msご とに信号処理を行うことで 対応が可能になる。 ADC/DACでの DMAの使い方 20μSecごとに 2バイト転送します。 この20μSecは、DMAタイマで作ります。 1200バイト転送するとDMA割り込みが発生する。 50Khzサンプリングの場合 外部バス 20μSecごとに DMAタイマ タイマを 20μSecで オーバフローするよ うに設定 DMA転送要求 DMA 1200バイト転送で 割り込み発生する。 DMA割り込み 2バイト 転送 内部メモリ 内部メモリ 内部メモリ 内部メモリ 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します DMAの使い方(2) 17 DMAタイマ リセット処理 /* リセット処理 */ dmatim_ptr->DTMR = dmatim_ptr->DTMR | MCF5225_DTIM_DTMR_RST; dmatim_ptr->DTMR = dmatim_ptr->DTMR & (~MCF5225_DTIM_DTMR_RST); dmatim_ptr->DTMR = (MCF5225_DTIM_DTMR_PS(0))|(MCF5225_DTIM_DTMR_CE_NONE) |(MCF5225_DTIM_DTMR_ORRI)|(MCF5225_DTIM_DTMR_FRR) |(MCF5225_DTIM_DTMR_CLK_DIV1); dmatim_ptr->DTXTMR = (MCF5225_DTIM_DTXMR_DMAEN); dmatim_ptr->DTER = MCF5225_DTIM_DTER_REF; dmatim_ptr->DTRR = MCF5225_DTIM_DTRR_REF((BSP_SYSTEM_CLOCK/ad7652_bps_data)); dmatim_ptr->DTCN = MCF5225_DTIM_DTCN_CNT(0); dma_ptr->BCR = dma_ptr->BCR|MCF5225_DMA_BCR_DSR(MCF5225_DMA_DSR_DONE); scm_ptr->DMAREQC = 0x4; dma_ptr->SAR = (unsigned long)0x80000000L; dma_ptr->DAR = (unsigned long)&pad7652_mem_dma_in->mem.data[0]; dma_ptr->BCR = MCF5225_DMA_BCR_BCR((ad7652_dma_size*2)); dma_ptr->DCR = (MCF5225_DMA_DCR_INT)|(MCF5225_DMA_DCR_CS) |(MCF5225_DMA_DCR_DSIZE(MCF5225_DMA_DCR_DSIZE_WORD)) |(MCF5225_DMA_DCR_DINC) |(MCF5225_DMA_DCR_SSIZE(MCF5225_DMA_DCR_SSIZE_WORD)) |(MCF5225_DMA_DCR_BWC(0)); DMAタイマ設定 20μSec設定 DMAタイマの要求 でDMAを起動 する設定 DMAの転送元/ 先のアドレス、転 送サイズなどの 設定 DMAの転送開始 dma_ptr->DCR = dma_ptr->DCR |MCF5225_DMA_DCR_EEXT; /* Timer Enable */ dmatim_ptr->DTMR = dmatim_ptr->DTMR | MCF5225_DTIM_DTMR_RST; DMAタイマ スタート 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します PCMメモリ 制御ソフト概要 18 ニケ・ボード PCMメモリ制御 MCF5225x File Systemの“A:”ドライブに割り当て 容量 128Mbit(16Mバイト) ファイルシステム: システム設定用メモリ: ADC アナログ信号記録時間 15.9Mバイト 0.1Mバイト 50Khzサンプリング時: 約 2分39秒 10Khzサンプリング時: 約 13分13秒 DMA TIMER ADC AD7652 DAC AD5546 PCMメモリ DMA 外部 バス GPIO DMA DMA TIMER 転送レート WRITE時転送レート:約160Kバイト/s READ時転送レート:約512Kバイト/s ※エラッタは存在しますがソフトウェア処理 に大きく関係するものはありません。 PCM(相変化メモリ)のセル構造 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 20 ファイルシステムへの実装方法 MFSファイルシステムについて ※ MFS: Freescale MQX File System MS-DOSベースのファイルシステムに対応 FAT12、16、32に対応 フォーマット仕様は、コンフィグ設定で 変更可能 実装手順 1. PCMメモリデバイスドライバをOPENする。 pcm_dev_handle1 = fopen(“PCM:", 0); 2. 関数_io_mfs_installにより a:ドライブとして認識させる。 _io_mfs_install(pcm_dev_handle1, "a:", (_file_size)0); 3. aドライブをOPENする。 a_fd_ptr = fopen("a:", NULL); ※もし、DISKが未フォーマット時は 自動フォーマットを行います。 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 21 ちなみに、3軸加速度センサとは… アナログ・デバイセズ社製、 3軸加速度センサ: ADXL335 低消費電流: 350μA 動作電圧: 1.8V~ 3.6V 単一電源 耐衝撃: 10,000g 高性能の温度安定性 U14: ADXL335, 3軸センサIC フリースケールセミコンダク タ社製、3軸加速度センサ: MMA7361L 低消費電流: 400μA (スタンバイ時 3 µA ) 動作電圧: 2.2 V ~ 3.6V 単一電源 高性能の温度安定性 U15: MMA7361L, 3軸センサIC 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 22 センサー・ソフト概要 X軸が変化したことを通知 +方向の移動 -方向の移動 センサーのSelf Test、g-Detect(MMA7361Lのみ1.5g固定)機能は不使用 センサーのg-selectはデフォルトで使用 (ADXL335は1g、MMA7361Lは1.5g) 200ms(変更可)毎にX, Y, Z軸のADC値(12bit)を計測 各軸のADC値の変化量を計測 変化量が一定以上の場合どの軸が変化したか信号処理へ通知 信号処理へ通知したあとは、一定期間通知しない 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 25 アジェンダ フリースケール社製、32ビット MPU Coldfire概要 ソフトウェアの構成説明 アプリケーション層のソフトウエア説明 開発環境の説明 デモの概要 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 26 アプリケーション例: ギターエフェクト 3-Axis Accelerometer 3軸加速度センサー による、エフェクトの 切り替え Fuzz Effect Pitch Effect MUX MUX Echo Effect LPF 3軸加速度センサによる、音声エフェクトの切り替え 3種類のギター用のエフェクト エコー / ファズ / ピッチシフター 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します アプリケーション例-エフェクト処理(1) エコーエフェクト 音に臨場感を与える効果です。 フィードバックを採用しています。 フィードバックにゲインをかけると ハウリング効果が発生します。 ミキシング時に 音は小さくなるのでゲインをかける必要がありま す。 F A d:Time Delay時間 α:ゲイン X[n] + Time Delay + y[n] 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 27 アプリケーション例-エフェクト処理(2) ファズ・エフェクト 音を大きく歪ませるエフェクト マイナス信号をプラス側に変更後、波形を歪ませる処 理を行います。 また、音量が小さくなるのゲインをかけます。 波形イメージ 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 28 29 アプリケーション例-エフェクト処理(3) ファズ・エフェクトのフローチャート x[n]< 0 x[n] 0≦x[n] x[n] P α y〔n〕 ← x〔n〕* -1 y[n] ←x[n] ファズ 処理 y[n] y [n] ← y[n] * α P: ひずみ値 α: ゲイン ブロック・ダイアグラム y[n] > P y[n] y[n] ≦ P y〔n〕 ← -P フローチャート 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します アプリケーション例-フィルター処理 フィルター処理は、 Complimentary ColdFire DSP LibraryのLow-Pass Filterを使用しています。 フィルターのパラメータは、 Complimentary ColdFire DSP Library紹介ページで提供 されているものを使用しています。 Complimentary ColdFire DSP Library 概要 下記のフィルターが実装できます。 High-Pass Filter Low-Pass Filter Notch Filter Band-Pass Filter Complimentary ColdFire DSP Library紹介ホームページ http://www.freescale.com/webapp/sps/site/homepage.jsp?code=CFDSPLIBRARY&tid=t3pspmcf 5222x 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 30 31 デモ・アプリの主な機能 ADC/DACのループバック機能 PCMメモリへ記録/再生機能 信号のエフェクト機能 ファズ、ディストーション、エコー、ピッチシフトなどを対応 シリアルによる シェルコマンド機能。 簡易デバッグ機能も備えています。 開発中ですが USBによる事前に記録してある音声ファイルの読みだし書換え機能 市販のUSBメモリに音楽データの再生 などの機能を予定しています。 アイデア募集中です。 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 32 アジェンダ フリースケール社製、32ビット MPU Coldfire概要 ソフトウェアの構成説明 アプリケーション層のソフトウエア説明 開発環境の説明 デモの概要 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 33 開発環境 & 開発ツール 開発環境 CodeWarror ColdFireV2.V3.V4用無償版に対応 ※コード上限制限 128Kバイト Patchファイル(CWCF_V7_1_1.exe)をインストールする必要があ ります。 開発ツール ニケ・ボード標準装備 Bootローダーによる、メイン・プログラムの書換えが可能 シリアル接続することにより メモリ・リード/ライトなどの簡易デバッ グ機能を実装 オプション USBマルチリンクに対応: ファームの書換え、デバッグ等が CodeWarrior統合開発環境より可能 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します Bootローダー書換え手順(1) 34 Bootローダー書換え手順 準備 ニケ・ボード、PC及びUSBケーブルを用意します。 ニケ・ボード側のコネクタはMini ABコネクタのものが必要です。 ※ ケーブルは付属しておりません。 プロジェクトを CodeWarriorでビルドし、xxx.S19ファイルを作成しま す。 USB 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します Bootローダー書換え手順(2) 35 Step 1. 下記の操作を行うとBootローダーのメインプログラム書換えプログラムが起動しま す。 1. 2. 3. USBケーブルをNike Boardとパソコンに接続します。2つの緑色LEDが交互に点滅し ます。 SW2と Reset SWを同時に押します。 その後Resetを離してから、SW2を離します。ブートローダモードに入ると、2つの緑 色LEDが点灯します。 リムーバル・ディスクが表示されていることを確認してください。 RESET SW SW2 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します Bootローダー書換え手順(3) 36 Step 2. アップデートするファーム・ ファイルを リムーバル・ディ スクへ、ドラッグ&ドロップし ます。 Step 3. Drag & Drop!!! ニケ・ボードのRESET SW を押すと新しいプログラム が起動します。 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します ブートローダの書き換え手順 (動画) YouTube: ブートローダーによる書き換え手順 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 37 Demoの概要説明 39 デモ概要 シェル・コンソールのデモ (動画) エフェクト・アルゴリズムのデバッグ 3軸センサによるエフェクトの制御 (動画) 3軸センサと信号処理ブロック結合デバッグ 音声エフェクトのデモ (ライブ) 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します シェル・コンソール上で音声イフェクトを制御 エフェクト無し → エコー・エフェクト オン 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 40 3軸センサによるエフェクトの制御 X軸: ディストーション、Y軸:エコー、Z軸: OFF 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 41 42 ギターエフェクトデモ(1) デモブロック図 この部分が加速度センサです。 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します ギターエフェクトデモの概要-エフェクト変更方法(1) エフェクト変更方法 (MMA7361L 使用時) Y軸 OFF X軸 X軸 エコー・エフェクト へ切替え ファズ・エフェクト へ切替え Y軸 謎のエフェクト 効果へ切替え 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 43 ギターエフェクトデモの概要-エフェクト変更方法 (1) ファズ・エフェクトのデモ (MMA7361L 使用時) ニケ・ボードをX軸に左方向に動かすことで ファズ・エフェクトへ切 換えます x軸 ファズ・エフェクト ON! 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 44 ギターエフェクトデモの概要-エフェクト変更方法 (2) 45 ファズ・エフェクトのデモ (MMA7361L 使用時) ニケ・ボードをX軸に右方向に動かすことで エコー・エフェクトへ切 換えます x軸 エコー・エフェクト ON! 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します ギターエフェクトデモの概要-エフェクト変更方法 (3) エフェクト効果 OFFへ切り替え (MMA7361L 使用時) ニケ・ボードをY軸に左方向に 動かすことでエフェクト効果 OFFに します Y軸 エフェクト OFF 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 46 ギターエフェクトデモの概要-エフェクト変更方法 (3) 謎のエフェクト(?)効果へ切り替え(MMA7361L 使用時) ニケ・ボードをY軸に右方向に 動かすことで「謎のエフェクト」効果 へ切換えます Y軸 謎のエフェクト ON! 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します 47 48 今後の展開について X-fest以降もニケ・ボード・プロジェクトの情 報は以下URLにて発信する予定です! X-fest 2010 Japan サイト http://www.avnet.co.jp/xfest 開発ブログ: べにいた掲示板 – Red Board Bulletin http://blog.goo.ne.jp/avj_tech_mkt g 公開予定の情報 開発ツールの情報 開発仕様書 ソースコード&オブジェクト・コード SourceForge.jp上でのソフトウェア開発 コミュニティーのお知らせ デザイン・コンテスト(未定) Etc… ご質問&ご要望に関しましてはべにいた掲 示板よりお問い合わせ下さい! 本資料の内容の所有権はアヴネット・ジャパン株式会社に帰属します
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