3章 確率変数とその分布 3.4 基本的な分布関数 2回目 ■ポアソン分布 (Poisson distribution) 二項分布において 平均 np = λ を一定としながら 試行回数 n 大 (n → ∞) 成功の確率 p 小 (p = λ / n → 0) とした極限分布。 平均は記号 λ (ギリシャ文字ラムダの小文 字)で表す伝統。 http://econom01.cc.sophia.ac.jp/stat/Binom1.htm 相対度数 確率 0.4 サッカー1試合あたり得点の分布 (2005 年J1リーグ、n=612 ) 相対度数 ポアソン確率 0.3 0.2 0.1 x 0.0 0 1 2 3 4 5 6 7 得点 相対度数 大型航空機 事故 発生件数(単位:件/年) 確率 (日本、1974 -2007 年、全137 件/34年間) 0.3 相対度数 ポアソン確率 0.2 0.1 x 0.0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 件/年 無理数 e = 2.718281828… と関数 e 無理数 e = 2.718281828… と x 無理数 e = 2.718281828… と関数 ex 定義: 関数 性質1: ex 1 e lim 1 n n n x e lim 1 n n x 無理数 e = 2.718281828… と関数 ex 性質2: 任意の実数 x について 2 3 k x x x x e 1 1! 2! 3! k 0 k! x n λ = np と置き、p = λ / n と表した二項確率 λ = np と置き、p = λ / n と表した二項確率 性質3: 系: d ax d (ax) d ax ax e e ae dx dx d (ax) d x x e e dx λ = np と置き、p = λ / n と表した二項確率 p( x)n C x p 1 p x n x ( x 0,1,, n) n(n 1)(n x 1) λ x! n x λ 1 n n x λ n(n 1)(n x 1) λ 1 x x! n n x n x x λ 1 x 1 λ λ 1 1 1 1 1 x! n n n n n x 1 ( n ) e ( n ) 1 ( n ) n → ∞ とした二項確率の極限値 ポアソン確率: λ λ p( x ) e ( x 0,1,2,) x! x ポアソン確率の総和: λ λ λ p( x ) e e e 1 x 0 x 0 x! λ x ポアソン分布の平均: μ E[ X ] λ ポアソン分布の分散: σ 2 V[ X ] λ ポアソン分布の標準偏差: σ λ サッカー得点 データ (2005年J1リーグ、n = 612) データ ポアソン分布 1.43 1.43 平均 分散 1.55 1.43 標準偏差 1.25 1.19 大型航空機 事故 発生件数 (単位:件 / 年、n = 34 年) データ ポアソン分布 4.03 4.03 平均 4.39 4.03 分散 2.10 2.01 標準偏差 ■指数分布 (Exponential Distribution) 標本&確率 密度 0.012 大型航空機 事故 発生間隔(単位:日) (日本、1974-2007年、全137件/34年間) 標本密度 指数分布密度 0.008 0.004 x 0.000 360 330 300 270 240 210 180 150 120 90 60 30 0 日 大型航空機 事故 発生間隔 (単位:日、n = 136 件) データ 指数分布 (1/平均)×365 平均 分散 標準偏差 90.0 90.0 4.06 7487.3 8097.4 86.5 90.0 (ポアソン年平均 発生件数に対応) ある事故のあと(=条件つき確率)、 時間 y 以内に次の事故が起きる確率 • 事象 A = 「時間 y 以内に次の事故が起きる」 • 余事象 not A = Ac = 「時間 y 経過しても事故が起きない」 • P(A) = 1 – P(Ac) = 1 – P(時間 y 平均 λy のポアソン分布で x = 0) = 1 – e –λy 事故発生の時間間隔: 連続確率変数 Y その分布関数(累積確率) F(y) = P( Y ≦ y ) = 1 – e –λy 指数分布の密度関数: d λx f ( x) F ( x ) λe ( x ≧ 0, λ ≧ 0) dx 指数分布の平均: 1 μ E[ X ] λ 指数分布の分散: σ 2 指数分布の標準偏差: 1 V[X ] 2 λ 1 σ λ
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