スチレンの発がん性に関する試験結果 ◆実験動物での結果 実験動物の種類 摂取経路 ラット (ねずみ) マウス (はつかねずみ) 経口 認められない 認められない 吸入 認められない 極めて高い濃度のみ肺がんが発生 ・マウスの吸入試験でのみ腫瘍が観察された。 ・マウスの経口投与では腫瘍の増加は観察されない。 ・ラットでは吸入。経口投与とも腫瘍の増加は観察されない。 ◆疫学調査の結果 広範な疫学調査によれば、スチレンの長期暴露が人の肺がんを引き起こすとの証拠は ない(ハーバードリスク分析センター 2002) ◆発がんメカニズムの研究結果 マウスに対する肺での特異的な作用は、人には関連が無く再現されない IPCSの結論 マウスの発がんに関連する全ての鍵となる事象は、人では機能しないので人に起こる とは思われない。 (IPCS評価文書 2005 Annex A ; Conceptual Framework for Evaluation a Mode of Action for Styrene Induced Mouse Lung Tumor)
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