スライド 1

プラセンタの間違った情報に対して、
その誤解を解くには
2007.11.11
日本胎盤臨床研究会
吉田クリニック院長
清水整形外科院長
☆-0
吉田 健太郎
清水 泰 雄
ヒト胎盤エキス(プラセンタ)が原因と考えられた薬剤性肝障害の1例
松永 力、正木尚彦、大嶋 隆夫、木谷裕子、永田尚義、矢郷裕三、小林剛、森畠康策、八坂成暁、
酒匂赤人、芹澤浩子、小飯塚仁彦、平賀裕子、秋山純一、偽我井芳郎、大和滋、今村雅俊、上村
直美、国立国際医療センター消化器科
近年、老化防止や自然治癒力に関する効力を謳ったヒト胎盤エキス(プラセンタ)の注射薬が巷でもてはやされ
ている。厚生労働省の許可を得ている医薬品であるにもかかわらず、成分は明らかにされておらず、また、安
全性についても疑問があると言わざるをえない。今回、プラセンタによると思われる薬剤性肝障害の1例を経
験したので報告する。
症例:41歳女性 主訴:全身倦怠感、黄疸、2004年7月23日38℃台発熱、全身倦怠感、上気道炎症状出現、
市販の感冒薬を内服していたが、食欲不振、全身倦怠感が持続し、同26日黄疸を指摘され近医受診、急性
肝炎疑いにて同30日当日へ紹介入院、海外渡航暦なし、常用薬としてビタミンC・E、ホルモン剤(メサルモン
-F錠)、にきびに対してミノマイシン連日内服あり。また、3月より月2回プラセンタ注射を受けていた。入院時
検査:AST945U/l,ALT1,510U/l,ALP651U/L,T.rGTP155U/L,T.Bil9.6mg/dl,D.Bil6.1mg/dl,PT68.5%,IgG
anti-HA39.6INH%,IgM anti-HA(-),HBsAg(-),IgM anti-HA(-),HBc(-) anti HCV RNA(-),HEV RNA()),IgG1630mg/dl,IgM210mg/dl,抗核抗体陰性、抗ミトコンドリア抗体陰性、IgM anti-CMV(-),EBVIgM antiVCA(-),anti-EBNA160倍、腹部超音波検査:胆嚢壁肥厚のみ。
入院後自覚症状は徐々に改善したが、ALT高値が持続し黄疸が蔓延化したため、第8病日より強力ネオミノ
ファーゲンC60ml静注連日を開始したところ、ALTは順調に低下し、T,Bilも第11病日の16.6mg/dlをピークに
低下した。急性肝障害の原因として薬剤性が疑われたため、ミノマイシン、メサルモン-F,プラセンタに対するリ
ンパ球刺激試験を施行したところ、S.I.は各々1.0,1.4,2.0で、プラセンタのみ陽性であった。プラセンタはヒト胎
盤をアセトンで脱脂後、塩酸で加水分解し精製した製剤で、諸種のサイトカイン、アミノ酸、ペプチド、核酸塩基、
糖質等を含有するとされる。アレルギー反応を介して薬剤性肝障害の原因となった可能性があり、また、一般
の注意を喚起する貴重な症例と考え報告する。
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Sクリニックの
スーパープラセンタ点滴
(ニンニク注射成分)
・ヒトプラセンタ 4A
・ビタミンC4,000mg
・パントテン酸
・強力ミノファーゲン C
・ビタミンB1、B2、B6、B12
・20% ブドウ糖 orノイロトロピン
・生理食塩水
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注射
効果
静脈注射
安全性
患者
医師
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点滴注射
△
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関節腔内注射
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埋没
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