火の風
早坂 暁
台風の話
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風をカメラでとらえるのは難しい。
沖縄へ台風を撮影しに行ったときのこと。
石垣島に超大型台風接近。
島の人たちは台風接近を喜ぶという意外
な事実。
台風の接近と通過
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いよいよ台風が石垣島直撃。
カメラマンは体を木に縛り付けて撮影。
風がやみ台風の目に入った。
台風の目とともに無数の蝶の群れ。
火の風と呼ばれる訳
• 台風は水を恵んでくれるが被害ももたらす。
• 台風通過後木々の緑が赤褐色に。島では台風
のことをピーカジー、火の風と呼ぶ。
• 台風の風が海水を巻き上げ、木の葉にかかっ
た塩水が太陽の熱で葉を塩焦げにするので火
の風。
• 島の人も自然も台風の水なくして生きられない。
台風は写っていなかった
• カメラマンの決死の覚悟で写したフィルム
には、ぼんやりした波のようなものが激し
くぶれて写っているだけだった。
• 風は写すのが難しい。
終わり

暴れ川を治める