早稲田大学連続セミナー 第5回 Spatial Competition in Mixed Oligopoly 今日の講義の目的 (1)混合寡占の文脈でSpatial Competition Model e のメカニズムを再確認する (2)Spatial Competition の文脈で混合寡占の特徴を 再確認する 2007/1/15 早稲田大学 1 Outline of the 5th Lecture 5-1 Shopping Model in Mixed Duopoly 5-2 Shipping Model in Mixed Oligopoly 5-3 Foreign Competition and Differentiation 5-4 Endogenous Cost Differentials in Mixed Duopoly 2007/1/15 早稲田大学 2 Shopping Model in Mixed Duopoly Duopoly Model、長さ1の直線都市。公企業1。私 企業1。移動費用は距離の2乗に比例。企業1の 利得は総余剰、企業2の利得は自社の利潤。 各企業は第1期に独立に立地を決める 。 立地を見た後第2期期にBertrand競争。 shopping model 2007/1/15 早稲田大学 3 Maximal Differentiation in Private Duopoly 企業1の立地 0 2007/1/15 早稲田大学 企業2の立地 1 4 Why Maximal Differentiation? 企業2が少し離れる (1)企業1需要の価格弾力性が小さくなる →企業1の価格が上がる(直接効果) (2)企業2の需要の価格弾力性が小さくなる →企業2の価格が上がる→企業1の最適価格が上がる (間接効果、戦略的効果) 2つの効果によって離れる誘因が生まれる この2つのHotellingが示した需要量減少効果を dominateして最大距離の均衡が生まれる 2007/1/15 早稲田大学 5 Mixed Duopoly 公企業はライバルと自分の需要の分割が効率的にな るように配慮 企業2が離れる (1)企業1の需要の価格弾力性が小さくなる →企業1は価格を上げない⇒ Private Duopolyで存在 した直接効果が消える (2)企業2の需要の価格弾力性が小さくなる →企業2の価格が上がる→企業1の最適価格が上がる (間接効果、戦略的効果) Private Duopolyに比べて離れる誘因が小さい 2007/1/15 早稲田大学 6 Efficient Differentiation in Mixed Duopoly (Cremer et al (1991), Matsumura and Matsushima (2004)) 企業1の立地 0 2007/1/15 早稲田大学 1/4 企業2の立地 3/4 1 7 Shipping Model in Mixed Oligopoly (Matsushima and Matsumura (2003) Oligopoly Model、長さ1の円環都市。各点線形の需 要関数。輸送費用は距離に比例。限界費用は一定 でゼロ。 企業0の利得は総余剰、私企業の利得は自社の利潤。 各企業は第1期に独立に直線都市上に立地を決める 。 立地を見た後第2期期にCournot競争。 shipping model Pal (1998)のmixed oligopoly version 2007/1/15 早稲田大学 8 Equilibrium Location (Duopoly) 一般性を失うことなく 企業0の立地を0とする 企業1の最適反応 を考える 2007/1/15 早稲田大学 9 Equilibrium Location (Duopoly) 一般性を失うことなく 企業0の立地を0とする 企業1の均衡立地 2007/1/15 早稲田大学 10 Equilibrium Location (Oligopoly) 一般性を失うことなく 企業0の立地を0とする 私企業の集積 2007/1/15 早稲田大学 11 Linear Cityなら? 私企業の立地 0 2007/1/15 早稲田大学 公企業の立地 私企業の立地 1 12 Linear Cityなら? 公企業の立地 0 2007/1/15 早稲田大学 私企業の立地 1 13 外国企業がいたら? (Matsushima and Matsumura (2006) Matsushima and Matsumura (2003)の私企業のうち 何社かが外国企業なら? 2007/1/15 早稲田大学 14 Equilibrium Location(外国企業1社) 一般性を失うこと なく企業0の立地 を0とする 外国企業 私企業の集積 2007/1/15 早稲田大学 15 Equilibrium Location(外国企業2社) 一般性を失うこと なく企業0の立地 を0とする 国内私企 業の戦略 が変わる 2007/1/15 早稲田大学 外国企業 16 Equilibrium Location(外国企業3社) 外国企業間の differentiation 2007/1/15 早稲田大学 一般性を失うこと なく企業0の立地 を0とする 17 Endogenous Cost Differentials between Public and Private Firms (Matsumura and Matsushima (2004) Hotelling, Shopping Model 企業の費用内生化:企業努力によって費用下がる。 努力にはdisutilityが伴う (1)費用削減努力(2)立地選択(3)価格競争 2007/1/15 早稲田大学 18 Maximal Differentiation in Private Duopoly at the second stage 企業1の立地 企業2の立地 0 1 費用をgivenとすると極端な費用格差がない限り 均衡立地は費用格差のない時と同じ 費用格差がかなりあったら? →純粋戦略均衡無くなる 2007/1/15 早稲田大学 19 Efficient Differentiation in Mixed Duopoly at the second stage 企業1の立地 企業2の立地 0 1 費用をgivenとするとfirst bestのoutcomeが実現 均衡立地の性質は費用格差のない時と同じ 企業1(2)の費用が高い(低い)ほど、企業1、2とも より0に近い立地 2007/1/15 早稲田大学 20 First stage in Private Duopoly 両私企業の努力過小。 企業1の費用下がる→企業1の価格下がる→企業2の 価格下げる(戦略的補完)⇒企業1の損失 2007/1/15 早稲田大学 21 First stage in Mixed Duopoly 私企業の努力過大⇒公企業と私企業の間に費用格差 が生じる。 企業2の費用下がる→企業1がより端に立地(second stage)、より高い価格(third stage) ←より効率的な企業2に市場を譲るから ⇒企業2の利益~戦略的な理由からより多く(過大 に)投資する誘因 →公企業の民営化によって厚生が改善する可能性も 2007/1/15 早稲田大学 22
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