オープンデータに関する諸外国の取組（１） EU 基本方針 ■PSI再利活用に関するEU 指令（2003）・民間が政府保有の情報を利活用することを容易にした最初の指令であり、英国等の取り組みへ大きな影響を与えた。 ※PSI＝ Public Sector Information （公共部門保有情報）中長期計画等 ■欧州デジタルアジェンダ（2010）・2020年を目標としたEUの戦略とアクションプラン。英国参考資料４フランス米国 ■キャメロン首相による「透明性アジェンダ」の発表（2010） ■サルコジ大統領によるオープンデータに関する演説（2011） ■オバマ大統領が Open Government に関する覚書を発表「ビジネスやNPOが公共データを活用して、革新的なアプリケーションやウェブサイトを作ることで、大きな経済的利益を実現することができる。」「公共データの公開は、開発者とスタートアップ企業のエコシステムを作り、市民のための新しいサービスを生み出す。我々はインターネットの起業家によって、国がまだ提供していないサービスを創造する。」 ■首相から各省宛書簡による公開データと期限の明示（2010, 2011） ■データ利活用プロジェクト「Dataconnexions」にて実践中 ■オープン・ガバメントに関する連邦指令を指示（2009） ■Etalabの設立（2010） ■デジタル戦略の発表（2009）・政府の信頼性向上、民主主義の強化、政府の効率性と有効性の向上を掲げ、推進。 省庁別戦略実施計画及び実施体制 ■欧州オープンデータ戦略（2011）・欧州委員会のオープンデータへの取り組みを定義 ■公共セクター情報局（Office of PSI）の設立（2006） ■Transparency Boardの設立（2010）・政府の透明性アジェンダを実現するための有識者会議。・透明性原則の制定「公共データは再利用可能で、マシンリーダブルな形式で公開されること」など・首相直下のタスクフォースとして設置され、各府省との調整を行う。・Etalabが各府省と会合を重ね、また民間（業界団体、コミュニティなど）と相談しながら、どのデータをオープンにするかを決定。府省が出しやすいものや、重点分野に関するデータを集めている。（2012）・これに基づき、数値データだけでなく文書情報等の非構造化データも対象に公開を推進。電子行政タスクフォース資料等より事務局作成オープンデータに関する諸外国の取組（２）ライセンス EU 英国 ■統一的なライセンスの規定なし ■独自ライセンスの制定 Open Government Licence （2010）オープンデータポータルサイト ■データポータルサイトを準備中その他のオープンデータサイト ■publicdata.eu ・欧州オープンデータ戦略において、EUのデータポータルの開設を明記。・欧州全域のデータポータルサイトのプロトタイプフランス ■独自ライセンスの制定 Open Licence 米国 ■ライセンスの規定なし（パブリックドメイン） (2011） ■data.gov.uk（2009） ■data.gouv.fr（2011） ■data.gov(2009) ・交通（バス、レンタル自転車）、人口等のデータが公開。・公開されているデータセット数は8,700以上。・登録されているアプリケーション数は200以上。・人口、雇用、住宅、交通、教育等のデータが公開。・公開されているデータセット数は350,000以上・市民団体や専門家など、利用者コミュニティとの意見交換やワークショップを開催しながら、プラットフォームのあり方を議論してきた。・開設後も、情報の再利用を促すイベントを一年通して開催する予定。（Dataconnexions) ・国勢 (人口統計、犯罪統計など)、環境 (地質、地形関連データ、有害化学物質排出目録など)、経済状況 (社会保障寄付金、消費者支出、利率の推移など) 400以上の統計データが提供。・これらのデータは、利用者の環境に合わせて 2 次利用しやすいよう XML、CSV、KML/KMZ、 XLSなどさまざまなフォーマットでダウンロードが可能。 data.london.gov.uk ■opendata.paris.fr ■IT Dashboard （2011）・情報システム投資のパフォーマンス評価の公開・ロンドンのデータポータルサイト・街路樹、地図、名前、図書館の貸出状況統計、公園等のデータが公開。・公開されているデータセット数は70以上。・登録されているアプリケーション数は80以上。 ■Better Buy ・政府調達の課題のアイデア募集 ■Open Government Dialogue ・オープンガバメント政策についてのアイデア募集 ■Big Apple Apps ・ニューヨーク市における公共データを活用するコンテスト電子行政タスクフォース資料等より事務局作成