CDS機能を備えた 積分型SOI pixel 検出器のまとめ 2010.04.22 エレクトロニクスシステムG 池本 由希子 関連資料 http://research.kek.jp/people/yikemoto/soi/doc/subindex.html Outline 1.SOI pixel検出器について 2.開発検出器の回路の特徴 3.レイアウトの特徴 4.性能試験 5.問題点 6.開発プログラム 7.開発チップのまとめ 2 1.SOI pixel検出器について SOI pixel 検出器とは? 2枚のSi基板をInsulator層を介してはり合わせた基板を使用し、 片面をセンサー、もう一方にエレクトロニクスを形成 Monolithic pixel 検出器 <<利点>> ・エレキ ― センサー間の寄生容量少 S/N 大、高速読み出し可 ・対Bulk CMOSでリーク電流少 低消費電力動作が可能 ・Bump bondingが不要 高集積化が可能 <<解決課題>> ・back gate 効果 ・SiO2 - Si界面ホールトラップ (radiation damage) トランジスタの特性変化 ・クロストーク 3 2.開発検出器の回路の特徴 今までの開発検出器 いままでの開発の 積分型pixel検出器(INTPIX2)は 基本的な3Tr型active pixel sensor 動作が確認できた! 今回の開発で取り入れた機能 増幅段トランジスタの閾値バラツキによる オフセット電圧変化の影響を抑制 リセット時にのるkTCノイズ除去 Correlated Double Sampling (CDS) の導入 4 2.開発検出器の回路の特徴 INTPIX_CDSのTOP写真 Chip size : 2.4mm x 2.4mm pixel 数 32 x 32 pixels (28um x 28um / pixel) 5 2.開発検出器の回路の特徴 増幅段トランジスタの閾値バラツキによるオフセット電圧の変化 増幅段トランジスタ 各pixel内の増幅段トランジスタの閾値の バラツキによって出力が変わる。 6 2.開発検出器の回路の特徴 増幅段トランジスタの閾値バラツキによるオフセット電圧の変化 増幅段トランジスタ 後段のキャパシタを利用して 閾値オフセットをキャンセル Column CDS Column buffer C Analog buffer output SHR 各pixel内の増幅段トランジスタの閾値の バラツキによって出力が変わる。 Vclamp 7 2.開発検出器の回路の特徴 kTCノイズとは? 容量にスイッチを使って電圧を保持するときなどに発生 原因:スイッチなどの抵抗の熱雑音 スイッチOFF時に容量が熱雑音を保持 リセット電圧にランダムにkTCノイズがのる RSTV (固定) Cd Cd : 検出器容量 平均2乗雑音電圧Vn 検出器容量の電位 R Reset SW RSTV (固定) = Vcd (キャパシタ電位) Vcdに現れる揺らぎ (検出器容量を10fFと仮定) kT 1.381023 300 Vn 0.6 m V 40 electrons 相当 Cd 10 fF k:ボルツマン定数、T:温度[K] 8 2.開発検出器の回路の特徴 CDS動作 シグナル電圧 サンプリング リセット電圧 サンプリング pixel Vcs Vcr CDS出力 = Vcs – Vcr SENS電 圧 リセット電圧とシグナル電圧の両方をサンプリング 1pixel内に組み込み、オンライン処理 9 2.開発チップの回路の特徴 回路動作(1) Vc Vi Vo Vcr pixel ①リセット電圧保持(Cr) ②リセットスイッチOFF ③シグナル電圧保持(Cs) ④差分用キャパシタCc片端電位Vo=Vclampに固定+リセット電圧読み出し ⑤SHRスイッチOFF ⑥シグナル電圧読み出し 10 2.開発チップの回路の特徴 回路動作(2) Vc Vi Vo Vcr pixel ①リセット電圧保持(Cr) ②リセットスイッチOFF(kTCノイズ含む) ③シグナル電圧保持(Cs) ④差分用キャパシタCc片端電位Vo=Vclampに固定+リセット電圧読み出し ⑤SHRスイッチOFF ⑥シグナル電圧読み出し 11 2.開発チップの回路の特徴 回路動作(3) Vc Vi Vo Vcs pixel ①リセット電圧保持(Cr) ②リセットスイッチOFF ③シグナル電圧保持(Cs) ④差分用キャパシタCc片端電位Vo=Vclampに固定+リセット電圧読み出し ⑤SHRスイッチOFF ⑥シグナル電圧読み出し 12 2.開発チップの回路の特徴 回路動作(4) Vc Vcr Vi pixel Vo Vi = Vcr Vc = Vi – Vo = Vcr - Vclamp Vo = Vclamp ①リセット電圧保持(Cr) ②リセットスイッチOFF ③シグナル電圧保持(Cs) ④差分用キャパシタCc片端電位Vo=Vclampに固定+リセット電圧読み出し ⑤SHRスイッチOFF ⑥シグナル電圧読み出し 13 2.開発チップの回路の特徴 回路動作(5) Vc Vcr Vi pixel Vo Vi = Vcr Vc = Vcr – Vclamp (保持) Vo = Vi – Vc = Vclamp ①リセット電圧保持(Cr) ②リセットスイッチOFF ③シグナル電圧保持(Cs) ④差分用キャパシタCc片端電位Vo=Vclampに固定+リセット電圧読み出し ⑤SHRスイッチOFF ⑥シグナル電圧読み出し 14 2.開発チップの回路の特徴 回路動作(6) Vc Vcs Vi pixel Vo Vi = Vcs Vc = Vcr – Vclamp (保持) Vo = Vi – Vc = Vcs – Vcr + Vclamp ①リセット電圧保持(Cr) ②リセットスイッチOFF ③シグナル電圧保持(Cs) ④差分用キャパシタCc片端電位Vo=Vclampに固定+リセット電圧読み出し ⑤SHRスイッチOFF ⑥シグナル電圧読み出し 15 2.開発チップの回路の特徴 タイミングチャート pixel Column buffer Analog buffer C REC sensor STORE Row read_x select sel_x Column select SHR Vclamp 1フレーム SENS SW REC STORE read_x sel_x SHR Simulationでの動作確認 2.開発チップの回路の特徴 pixel SENS SW cout C-buf sout rout A-buf aout 1フレーム REC STORE read_x sel_x SHR Simulationでの動作確認 cout 読み出し sout rout aout 3.レイアウトの特徴 ・センサー部の電界によるback gate 効果 ・ SiO2 - Si界面でのホールトラップ トランジスタの特性変化 Buried P-Well Technology Implant through SOI layer Threshold低下が 始まる電圧が高くなる 0.4 nmos tr th (V) (Buried P-Well) Back gate effect with p dose 0.5 0.3 1.00E+17 8.00E+16 5.00E+16 3.00E+16 2.00E+16 1.00E+12 0.2 0.1 0 -0.1 p+ dose量[/cm3] -0.2 0 BPWなし 200 400 Back bias (V) 600 TCAD simulation by 三好敏喜氏@KEK センサー部のp+より低い濃度でimplantを打ち込む シリコンバルクの電位の影響を減らし、Insulator 層内の 電界を弱めるので、back gate効果の抑制が期待できる 18 3.レイアウトの特徴 で囲った部分の下にBPW層をもうけて、 Back gate 効果の抑制を試みた (デジタル回路部・bias回路・電源・IO buffer部分) 例1)コーナー電源レイアウト図 例2)IO Buffer レイアウト図 19 3.レイアウトの特徴 RST BPW層の配置の違いによる pixelの出力の違いをみるために 3エリアに分けた(レイアウトは次項) RSTV A read_x ・・・ Row Address Decoder C A B ・ ・ ・ RA[4:0] RAEN STOREI REC SW B Chip size : 2.4mm x 2.4mm pixel 数 32 x 32 pixels (28um x 28um / pixel) C IINLD IIN2 LEN_x REN_x LOAD_SW A : 16 x 16 pixels B : 16 x 16 pixels C : 16 x 32 pixels load vh2 rbuf BiasV ・・・ aobuf CA[4:0] CAEN AOUT Column Address Decoder sel_x SHR VCLAMP 20 3.レイアウトの特徴 A : 16x16 pixels B : 16x16 pixels C : 16x32 pixels 電極 センサー下部全体に buried pwell センサー下部全体に buried pwell + 外周buried pwell 電極付 従来型 :センサー (p+) 21 4.性能試験 開発チップ 試験環境 上:INTPIX_CDSボード 下:SEABASボード Ethernet を 通してPCへ ※SEABASボードには センサーコントロール用FPGA TCP/IP用FPGA(SiTCP) ADC,DACなどを搭載 マスクイメージの取得 電源電圧 1mW 、650nsレーザー 積分時間:400ns 読出時間 : 480ns/pixel 22 4.性能試験 RST Pixel:28um x 28um RSTV A read_x ・・・ Row Address Decoder STOREI REC SW C A B ・ ・ ・ RA[4:0] RAEN ※A,B,Cはレイアウトが異なる (p.20参照) C IINLD IIN2 LEN_x REN_x LOAD_SW load vh2 rbuf BiasV B Chip size : 2.4mm x 2.4mm pixel 数 32 x 32 pixels (28um x 28um / pixel) A : 16 x 16 pixels B : 16 x 16 pixels C : 16 x 32 pixels ・・・ aobuf CA[4:0] CAEN AOUT Column Address Decoder sel_x VCLAMP ※※今回はエリアCのみで試験を行った。 A,Bエリアはうまく動作しているように見えなかった =>何故? SHR 23 4.性能試験 エリアC(16x32pixel)の光応答 CDS無 (レーザーポインタを当てた時) CDS有 Laser 光なし Mean 2482 Mean 894 Laser 光あり Mean 2900 Mean 1544 4.性能試験 出力電圧範囲 Vsense CDSを使わない方法で読み出し。 Reset = Hi 固定にしておき、 RSTVを変化さることで Vsenseにかかる電圧(入力電圧) を変える VLLD VL2 1800 (VL2はcolumn bufferおよび analog buffer内のbias電圧) 1600 AOUT (mV) 1400 1200 1000 VL2=0.807,VLLD=0.783 800 VL2=0.867,VLLD=0.783 600 VL2=0.867,VLLD=0.871 VL2=0.807,VLLD=0.871 400 200 0 0 500 1000 RSTV (V) 1500 2000 25 4.性能試験 出力電圧範囲 Vsense Reset = Hi 固定にしておき、 RSTVを変化さることで Vsenseにかかる電圧(入力電圧) を変える VLLD VL2 1800 (VL2はcolumn bufferおよび analog buffer内のbias電圧) 1600 設計時の想定出力電圧範囲 AOUT (mV) 1400 現状の最大出力電圧範囲 1200 1000 VL2=0.807,VLLD=0.783 800 VL2=0.867,VLLD=0.783 600 VL2=0.867,VLLD=0.871 VL2=0.807,VLLD=0.871 400 200 0 0 と2009.09学会発表前には 考えていた 500 1000 RSTV (V) 1500 2000 26 4.性能試験 出力電圧範囲 Vsense Reset = Hi 固定にしておき、 RSTVを変化さることで Vsenseにかかる電圧(入力電圧) を変える VLLD VL2 1800 (VL2はcolumn bufferおよび analog buffer内のbias電圧) 1600 AOUT (mV) 1400 測定上のモニター電圧範囲 VL2 :0.807~0.867 VLLD:0.783~0.871 1200 1000 VL2=0.807,VLLD=0.783 800 VL2=0.867,VLLD=0.783 600 VL2=0.867,VLLD=0.871 VL2=0.807,VLLD=0.871 400 200 0 0 と2009.09学会発表前には 考えていた 500 回路に流す電流値を決めるbias回路が 設計時の想定通りに動いているか 1000 1500 2000 検証する必要あり! RSTV (V) 27 4.性能試験 gain ちなみにこのdocumentの測定では VL2=0.807, VLLD=0.783,RSTV=0.7,Vclamp=0.8で固定である この時のGainはコレ 1800 1600 AOUT (mV) 1400 y = 0.5x + 505.14 1200 1000 VL2=0.807,VLLD=0.783 800 VL2=0.867,VLLD=0.783 600 VL2=0.867,VLLD=0.871 400 VL2=0.807,VLLD=0.871 200 0 0 500 1000 RSTV (V) 1500 2000 4.性能試験 リセット電圧 シグナル電圧 Simulation例 この時は正味のシグナル電圧0.75V(シグナル電圧-リセット電圧)の時に アナログ出力が1.27V出ることを示している 4.性能試験 Vclamp=0.8のときに net signalを変えながら前項のsimulationを行った結果 Gain @Vclamp=0.8V 1.5 y = 0.6143x + 0.8014 1.4 1.3 AOUT(V) 1.2 1.1 1 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 net signal (V) ん?多少Gainは下がるけど想定通りの結果に近い?? 30 4.性能試験 しかしbias回路のシミュレーション結果とモニター電圧が大きく違う 下記はVL2モニター端子で出る電圧の予想値 Bias2_sim1.sp 813mV VL2 理想値=0.706mV 10K 理想値=12uA 770mV 50K 4.性能試験 可変抵抗を100kΩに変えて電流測定をした結果 最大でも予想(前項)の半分程度の電流しか流れていない。 測定上のモニター電圧範囲 VL2 :0.807~0.867 電流値(uA) 問題あり! 7 ん?違うぞ? 6 電流値(uA) Simulation上のモニター電圧範囲 VL2 :0.770~0.813 実際には抵抗分割で流す電流量を決めて 電流源のトランジスタに流し、current mirrorで 配っている。そのためゲート電圧のモニターだけでは 実際にどれだけの電流がながれているかわからない というわけで電流値を測定してみた。 5 4 3 2 1 0 0 20 60 80 100 120 抵抗値(kΩ) この時のモニタ-電圧値 電流値vsゲート電圧 電流値vsゲート電圧 0.83 1.72 0.82 1.7 0.81 1.68 IIN2(V) VL2(V) 40 0.8 1.66 0.79 1.64 0.78 1.62 0.77 1.6 0 1 2 3 4 電流値(uA) 5 6 7 0 1 2 この時のモニター電圧範囲が変わったのは 可変抵抗を50->100kΩ変更のため? 3 4 5 6 7 電流値(uA) 32 4.性能試験 とにかく回路の特徴であるCDSの効果についての検証を行った・・・ 一つのチップで読み出し方法を変えることでCDS無と有を測定出来る 以後の測定条件は露光時間: 560ns、読み出し時間:480ns/pixel、Vback=3V ノイズ測定(1)-kTCノイズ CDS無 実はなぜかこの露光時間でしかうまく測定できなかった・・・ ・検出器遮光状態での選択した1pixelの出力バラツキ結果 ペデスタルヒストグラム RMS = 6.5 ⇒ 195electron相当 ADC count CDS有 RMS = 2.8 ⇒ 84electron相当 ADC count 1pixelでの出力のバラツキが抑えられている CDS機能によりkTCノイズの抑制ができている!! 33 4.性能試験 ノイズ測定(2)-オフセットノイズ ・検出器遮光状態での全pixelの出力バラツキ結果 CDS無 ペデスタルヒストグラム RMS = 22 ⇒ 660electron相当 ADC count CDS有 RMS = 2.7 ⇒ 81electron相当 ADC count pixelごとの出力バラツキが抑えられている CDS機能によりオフセットノイズが抑制されている!! 34 4.性能試験 とりあえずCDS機能はきちんと動作しており、kTCノイズや pixel間のオフセット電圧の差を抑制できていることがわかっ た。 しかし、バイアス回路の動作やある一定の露光時間でしか 測定できないのは問題・・・ さらに致命的な問題が・・・(露光時間にも影響するかも) 次頁へ 35 5.問題点 実は今までの結果は1pixelごとに露光+読み出しを行っている 何故かというと・・・ CDS読み出しの問題点(1) レーザー照射なし レーザー照射あり ・・・ 読み出し方向 オシロスコープの出力 1Frame(32x32pixel)ごとの露光+CDS読み出しで データを取得すると、最初の読み出しpixelから徐々に 出力電圧が下がっていることがわかった。 36 5.問題点 CDS読み出しの問題(2) pixel内部 シグナル電圧 読み出しスイッチ リセット電圧 読み出しスイッチ 37 5.問題点 読み出し動作(1) RST 赤線はすべてのpixelに共通 (薄い赤の部分にあるスイッチがすべて連動) RSTV 緑線はpixel選択線 ■は読み出し中のpixel Row1 Row2 Row3 Row4 RA[4:0] RAEN Row Address Decoder ・ ・ ・ ・ ・ シグナル信号スイッチ リセット信号スイッチ SW ・・・ aobuf CA[4:0] CAEN Column1 AOUT Column Address Decoder SHR VCLAMP 38 5.問題点 読み出し動作(2) RST 赤線はすべてのpixelに共通 (薄い赤の部分にあるスイッチがすべて連動) RSTV 緑線はpixel選択線 ■は読み出し中のpixel Row1 Row2 Row3 Row4 RA[4:0] RAEN Row Address Decoder ・ ・ ・ ・ ・ シグナル信号スイッチ リセット信号スイッチ SW ・・・ aobuf CA[4:0] CAEN Column1 AOUT Column Address Decoder SHR VCLAMP 39 5.問題点 読み出し動作(3) RST 赤線はすべてのpixelに共通 (薄い赤の部分にあるスイッチがすべて連動) RSTV 緑線はpixel選択線 ■は読み出し中のpixel Row1 Row2 Row3 Row4 RA[4:0] RAEN Row Address Decoder ・ ・ ・ ・ ・ シグナル信号スイッチ リセット信号スイッチ SW ・・・ aobuf CA[4:0] CAEN Column1 AOUT Column Address Decoder SHR VCLAMP 40 5.問題点 読み出し動作(4) RST 赤線はすべてのpixelに共通 (薄い赤の部分にあるスイッチがすべて連動) RSTV 緑線はpixel選択線 ■は読み出し中のpixel Row1 Row2 Row3 Row4 RA[4:0] RAEN Row Address Decoder ・ ・ ・ ・ ・ このpixelの信号を読み出そうとする時、 このpixelのシグナルとリセットのスイッチは すでに何度も開閉されている シグナル信号スイッチ リセット信号スイッチ SW ・・・ aobuf CA[4:0] CAEN Column1 AOUT Column Address Decoder SHR VCLAMP 41 5.問題点 CDS読み出しの問題点(3) pixel内部 シグナル電圧 読み出しスイッチ 配線容量 リセット電圧 読み出しスイッチ シグナル電圧読み出しスイッチとリセット電圧読み出しスイッチは全pixelで共通。 そのため読み出しが時間的に後になるpixelでは配線容量の存在によって 保持電圧が平均化されてしまう?? 42 5.問題点 シミュレーション結果(1):配線容量の考慮 pixel内部 シグナル電圧 読み出しスイッチ リセット電圧 読み出しスイッチ 配線容量をレイアウトから見積もると ~0.5fF 43 5.問題点 シミュレーション結果(1):タイミングチャート 露光 読み出し SENS電圧 露光・読み出し切り替えスイッチ リセット電圧保持 シグナル電圧保持 pixel選択+読み出し Col_Out シグナル電圧読み出し リセット電圧読み出し 5.問題点 シミュレーション結果(2):Col_Out シグナル電圧 Col_Out CDS出力 リセット電圧 露光後同じpixelを何度も読み続けると 配線容量にリセット・シグナルの保持電荷が 再配分され、徐々に「差」がなくなる 5.問題点 今回取り入れたCDS回路設計での大きな問題を発見。 ・本来設計時に気付くべきところであった。 ・しかし、SimulationではCDSがうまく動作するかどうか を検討することに頭がいっぱいで、「pixel回路」 (例えば3x3の簡単なpixel回路でのsimulationなど) としての動作確認まで行っていなかったことが原因。 ・以降の設計への反省としたい。 46 6.開発プログラム FPGA( Firmware_ikemoto.zip ) CDS有の読み出し CDSを利用してデータを取得するときは1pixelごとに露光&読み出しを行った。 初期化 (測定では外部トリガー使用) trigger 露光1 (リセット電圧保 持) PCへ 露光2 SiTCPによる転送 (1pixel data = 1byte x 2) (シグナル電 圧保持) このサイクル(次項にcode)を 1Frame(32x32pixels)行う 読み出し1(リ セット電圧) FIFOから取 り出し FIFOへ (length=15) 読み出し2(シ グナル電圧) CDS出力をADC (12bit)へ 47 6.開発プログラム CDS有の読み出し 前項の繰り返し部分のVHDLコード(抜粋) address選択 net signal取り出し reset電圧保持 signal電圧保持 sampling capacitor のリセット ADCデータをFIFOへ 48 6.開発プログラム 露光 CDS有の読み出し Vclamp=0.8の時のAOUT出力 読出し 例1) 1.reset電圧保持 2.signal電圧保持 3.reset電圧読出し 4.signal電圧読出し リセット CAEN AOUT STORE fifotrig CAEN RA0 SW 例2) RST 1 CAEN REC STORE SHR オフセット:796mV 出力 :179mV 3 2 AOUT 4 STORE fifotrig fifotrig このtrig(実際はこのtrigの40ns後)の時のデータを取っている オフセット:788mV 出力 :344mV 49 6.開発プログラム CDS無の読み出し CDS無の読み出しでは全pixel露光後、各pixelの読み出しを行った。 その際先にCDSキャパシタをスルーするために(使用しない)その キャパシタの前後の電圧を一定にしておく必要がある。 そのため先にCAEN(column enable signal)をON状態(bufsw1回路参照)、 VCLAMP=1.8Vで両端を固定しておき、読み出し時にはSHRをOFFにして VCLAMPから切り離し、シグナル電圧を取り出す。 VDD=1.8V この時Ccは0Vに維持 SHR=ON VCLAMP=1.8Vで固定 Column select (CAENのenable信号がONの時のみSelect可能) 50 6.開発プログラム CDS無の読み出し CAEN RA0 RAEN RST SHR ・RSTの立下りからCAENの立ち上がりが 露光時間に相当 ・CAENの立ち上がりから読み出しにはいる ・pixelの選択はRA0(Low、Highともに) ・SHRはLow activeなので読み出しの最初で LowにしてVclampに電圧を固定し、CDS用 capasitorの両端電圧を0にする。 ・RAENをHigh(シグナル読み出し)にする前 にSHRはHighにしてVclampから切り離す AOUTの出力が変化している様子 RA0 RAEN AOUT fifotrig このtrig(実際はこのtrigの40ns後)の時のデータを取っている 51 6.開発プログラム Software( DAQ_ikemoto.tar.gz ) dac_tx.c var_tx.c Ex) infile_dac.txt RSTV[mV] 700 CLAMP[mV] 800 PSUB[mv] 0 VBPG[mv] 0 Infile_dac.txt Infile_var.txt バイアス電圧 setvalue_dac.txt setvalue_var.txt Ex) infile_var.txt RecTime[ns] 160 IntegTime[ns] 600 ScanRec[ns] 600 ScanStore[ns] 600 ResetTime[ns] 240 変数 Work2.sh UDPを使ってバイアス電圧と 変数を取り込む + DAQプログラム 52 6.開発プログラム 測定画面 dac、変数の設定 daqプログラム Daq中のmonitor 32x32pixels 2次元表示 それぞれの1次元Histgram (ADC ch vs count数) エリアCのみ抜粋表示 ( 16x32pixels ) 53 6.開発チップのまとめ Location Left Location Bottom PAD No. 1 I/O Buffer pad90_4M_noM123 2 pad90_4M_noM123 VDET 3 S02_CORNER_VER2_L2 VDD18 1.8V VDD core 4 S02_CORNER_VER2_L2 VDD33 3.3V VDD I/O 5 6 S02_CORNER_VER2_L2 S02_IT4N_L1 VSS RA0 7 S02_IT4N_L1 RA1 8 S02_IT4N_L1 RA2 9 S02_IT4N_L1 RA3 10 S02_IT4N_L1 RA4 11 S02_IT4N_L1 RAEN 12 S02_VSS_L1 13 S02_VDD33_L1 14 S02_IT4N_L1 15 iod_L1 IINLD 16 S02_IT4N_L1 LEN_x 17 iod_L1 VLLD 18 S02_CORNER_VER2_L2 VDD18 1.8V VDD core 19 S02_CORNER_VER2_L2 VDD33 20 VSS 21 S02_CORNER_VER2_L2 pad90_4M_noM123 22 pad90_4M_noM123 VGUARDIO VBIAS 23 I/O Buffer pad90_4M_noM123 Signal Name - 24 pad90_4M_noM123 VDET 25 S02_CORNER_VER2_L2 VDD18 1.8V VDD core 26 S02_CORNER_VER2_L2 VDD33 27 28 S02_CORNER_VER2_L2 iod_L1 VSS IIN2 29 S02_IT4N_L1 30 iod_L1 31 S02_VDD18_L1 32 S02_VSS_L1 33 S02_VDD33_L1 34 S02_IT4N_L1 CA4 35 S02_IT4N_L1 36 37 PAD No. Signal Name - Pin assign Comment Location PAD No. 45 I/O Buffer pad90_4M_noM123 46 pad90_4M_noM123 VDET 47 S02_CORNER_VER2_L2 VDD18 1.8V VDD core 48 S02_CORNER_VER2_L2 VDD33 3.3V VDD I/O 49 50 S02_CORNER_VER2_L2 S02_IT4N_L1 VSS SHR 51 iothr_L1 52 iod_L1 AOUT 53 S02_OT4A_L1 CSEL_x 54 iothr_L1 PSUB 55 S02_VDD18_L1 VDD18 56 S02_VSS_L1 57 S02_VDD33_L1 VDD33 58 S02_VDD18_L1 VDD18 59 S02_VSS_L1 60 S02_VDD18_L1 61 S02_VSS_L1 62 S02_CORNER_VER2_L2 VDD18 1.8V VDD core 3.3V VDD I/O 63 S02_CORNER_VER2_L2 VDD33 3.3V VDD I/O Ground 64 65 S02_CORNER_VER2_L2 pad90_4M_noM123 VSS VGUARDIO 66 pad90_4M_noM123 Ground VSS Right VDD33 LOAD_SW Comment PAD No. Comment Ground CLAMP VSS VSS VDD18 VSS Ground VBIAS 67 I/O Buffer pad90_4M_noM123 68 pad90_4M_noM123 VDET 69 S02_CORNER_VER2_L2 VDD18 1.8V VDD core 3.3V VDD I/O 70 S02_CORNER_VER2_L2 VDD33 3.3V VDD I/O Ground 71 72 S02_CORNER_VER2_L2 iothr_L1 VSS VBPGUARD REN_x 73 S02_OT4A_L1 VL2 74 iothr_L1 VDD18 75 S02_VSS_L1 VSS 76 S02_VDD33_L1 VDD33 77 iothr_L1 RSTV 78 S02_IT4N_L1 SW CAEN 79 S02_IT4N_L1 REC S02_IT4N_L1 CA3 80 S02_IT4N_L1 RST S02_IT4N_L1 CA2 81 S02_IT4N_L1 ENSTO 38 S02_IT4N_L1 CA1 82 S02_OT4A_L1 STOREO 39 S02_IT4N_L1 CA0 83 S02_IT4N_L1 STOREI 40 S02_CORNER_VER2_L2 VDD18 1.8V VDD core 84 S02_CORNER_VER2_L2 VDD18 1.8V VDD core 41 S02_CORNER_VER2_L2 VDD33 3.3V VDD I/O 85 S02_CORNER_VER2_L2 VDD33 3.3V VDD I/O 42 VSS - 86 43 S02_CORNER_VER2_L2 pad90_4M_noM123 87 S02_CORNER_VER2_L2 pad90_4M_noM123 VSS - 44 pad90_4M_noM123 88 pad90_4M_noM123 - Location Signal Name - VDD33 - VBACK Top Ground - Signal Name - Comment Ground READ0_x PSUB VSS - VBACK Ground 6.開発チップのまとめ PAD_name 6.開発チップのまとめ 以降にschematicsを示す 6.開発チップのまとめ ipix 6.開発チップのまとめ bufsw1 6.開発チップのまとめ SHR 6.開発チップのまとめ Aobuf 6.開発チップのまとめ bias2 6.開発チップのまとめ biasld2 6.開発チップのまとめ inv1 inv2 nand2 6.開発チップのまとめ nand3 nand3B 6.開発チップのまとめ Dec4_x Dec4B_x 6.開発チップのまとめ Dec16_x 6.開発チップのまとめ Dec32_x 6.開発チップのまとめ ilblock 6.開発チップのまとめ idblock 6.開発チップのまとめ ipix_core 6.開発チップのまとめ Top_ipix_cds
© Copyright 2024 ExpyDoc