平成20年度

筑波学院大学
~社会参加型活動 オフ・キャンパス・プログラム での取り組み~
情報コミュニケーション学部
国際交流学科 4年 馬場
平成21年 3月 10日
裕
社会参加型プログラム
オフ・キャンパス・プログラム(OCP )とは
つくば市全体をキャンパスにして、様々な社会参加活動
を行うことで、大学生であると同時に、社会の一員として
必要な力を育んでいくことを目的とした教育プログラム
実践科目A (1年生) 一回体験型
実践科目B (2年生) 30時間以上
実践科目C (3年生)
自主企画
3年間の必須科目
ボランティア活動と社会参加活動

必修科目として単位を修得する
→ 外発的な動機付け

地域社会にどのような働きかけができるか
よりも・・・
地域社会で学び、自分を見つめ直す
→ 自分自身のための活動
OCPは「社会参加活動」に位置づけられる
ボランティア活動と社会参加活動
社会参加・ボランティア関係概念図
コーディネーションの現状

OCP推進室
現在、2名の社会力コーディネーターが常在
学生と受け入れ団体(活動を行う団体)の
コーディネーションを行っている。
必修科目のため、全学生に対しての対応が必要
学生の活動に対するニーズや、学生の目線での
情報を得ることに限界がある。
「OCP学生スタッフ」がサポートを行う
OCP学生スタッフ

目的

プログラムに学生の視点を盛り込む
プログラム運営に学生の立場から参画する
プログラムと学生の架け橋になる
組織
現在、20名程の学生で組織されている。
企画・コーディネート・広報の3チームに分かれて
活動を行っている。
OCP学生スタッフの活動




企画チーム: 学生企画の立案・運営
コーディネートチーム: 市民活動団体での研修・情報収集
広報チーム: 学内掲示・新聞・webを使った情報発信
年度末の学生意識アンケートの実施
プログラムに対しての学生の意識を学生の視点から分析する。
プログラムにおける学生のニーズや、その対応を提言する。
OCP学生スタッフによる
学生意識調査 概要
1.
2.
学生は実践科目からどのようなことを学ん
でいるのか
学生がOCPに期待しているのはどのような
ことか
実践科目の感想
実践科目を通して得られたもの
実践科目での活動を選んだ理由
活動を行う上で困ったこと
自己評価
プログラム評価
社会力に対しての意識
実践科目の感想
75%
全学年
5% 12% 5%
楽しかったし、何か得たものがあった
80%
実践A
6% 8% 5%
71%
実践B
13%
8% 6%
楽しくなかったが、何か得たものが
あった
楽しかったが、自分にプラスにはなら
なかった
つまらなかったし、自分にもプラスに
ならなかった
その他
無回答
実践C
70%
0%
8% 9%
50%
9%
100%
活動を選んだ理由
90%
80%
実践A
実践B
実践C
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
興
味
が
あ
る
分
野
楽
し
そ
う
体
験
し
た
こ
と
の
な
い
分
野
簡
単
そ
う
自
分
の
た
め
に
な
る
経
験
場
所
・
時
間
が
条
件
に
あ
っ
て
い
た
友
達
に
誘
わ
れ
て
得
意
分
野
技
術
・
知
識
を
身
に
付
け
た
い
社
コ
・
担
任
に
勧
め
ら
れ
て
も
と
も
と
活
動
し
て
い
た
そ
の
他
活動を通して得られたもの
技能・能力
90%
80%
実践A
実践B
実践C
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
状
況
判
断
常
識
・
社
会
マ
ナ
ー
効
率
的
に
動
く
知
識
挨
拶
・
技
術
・
敬
語
時
間
管
理
説
明
す
る
力
計
画
を
た
て
る
力
特
に
な
い
そ
の
他
活動を通して得られたもの
精神面
90%
80%
実践A
実践B
実践C
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
達
成
感
仕
事
の
大
変
さ
協
調
性
責
任
感
最
後
ま
で
や
り
抜
く
忍
耐
力
他
人
の
こ
と
を
考
え
る
自
信
が
つ
い
た
特
に
な
い
そ
の
他
活動を通して得られたもの
コミュニケーション
90%
80%
実践A
実践B
実践C
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
普
段
関
わ
れ
な
い
人
と
の
出
会
い
年
上
の
人
へ
の
対
応
仲
間
と
の
連
帯
感
自
分
の
世
界
が
広
が
っ
た
価
値
観
が
変
わ
る
出
会
い
他
大
学
の
学
生
と
の
交
流
新
し
い
友
達
尊
敬
で
き
る
人
特
に
な
い
そ
の
他
「社会力」についての意識
12%
全学年
実践A
7%
実践B
10%
実践C
51%
20%
0%
48%
18%
8% 4% 10%
23%
7% 1% 10%
52%
21%
41%
9%
50%
13%
2%2% 13%
9%
7%
100%
強くそう思う
そう思う
どちらでもない
そう思わない
まったくそう思わない
無回答
学生の成長
外発的動機付け → 自発的動機付け
実践A(1年生): 必修だから仕方なく、簡単そうな、
やってみたら楽しかった
実践B(2年生): 30時間 楽しいだけではない
終わった後の達成感
実践C(3年生): 自主企画 全員が成功ではない
失敗からも学ぶ
学生の成長
実践A
(必修)
実践B
(必修)
実践C
(必修)
外発的動機付け
外発的動機付け
発見
自律性の高い
外発的動機付け
外発的動機付け
ふりかえり
発見
内発的動機付け
ふりかえり
発見
ふりかえり
必修科目に対しての意識
全学年
48%
47%
必修がいい
実践A
選択がいい
54%
実践B
42%
38%
実践C
54%
52%
0%
無回答
4%
8%
47%
50%
4%
1%
100%
必修科目に対しての意識
実践科目が選択だったら
必修がいい
選択科目だったら選択しな
いから
選択する 31%
選択しない 16%
選択する 12%
選択しない 33%
選択がいい
必修科目に対しての意識
実践科目が選択だったら

必修がいい
→ 「有意義なプログラムだから」
→ 「必修でないとやらないと思うから」
選択がいい
→ 「やる気にある学生によって質の高い活動を望める」
→ 「やりたい学生がやればいい」

OCP学生スタッフとしての分析





学生のモチベーションは実は高い
活動に対する動機付けの変化を成長と感じ
ている
学生の一時的な意識・感想はプログラムに評
価にはつながらない
「嫌い」ではなく「好きではない」
指導者の「教育者的な態度」の重要性