図1 疾病の自然史とスクリーニング可能な時期 健康 無( 見 症か 状け 上 生物学的発病 スクリーニングによる検出可能 健 康 ) 症状と臨床所見の発現 医療機関受診 診断 治療 転帰(死亡,後遺症,回復) 表 1 スクリーニングの妥当性 疾病異常 あり ス ク リ ー ニ ン グ 結 果 なし 計 陽性 a(真陽性 TP) b(偽陽性 FP) a+b 陰性 c(偽陰性 FN) d(真陰性 TN) c+d a+c b+d a+b+c+d 計 2 表2 スクリーニング能力の評価指標 指標 数式 指標の定義 敏感度(ST) a/(a+c) 疾病異常ありの者を陽性と判断する 確率 特異度(SP) d/(b+d) 疾病異常なしの者を陰性と判断する 確率 陽性反応的中度(PPV) a/(a+b) スクリーニング検査陽性者のうち疾病 異常ありの者の占める確率 陰性反応的中度(NPV) d/(c+d) スクリーニング検査陰性者のうち疾病 異常なしの者の占める確率 3 表3 応用例による各指標の計算(有病率の低い集団) 疾病異常 あり ス ク リ ー ニ ン グ 結 果 なし 計 陽性 25 (a) 60 (b) 85 陰性 5 (c) 450 (d) 455 30 510 540 計 有病率=30/540=0.06 (6%) 指標 数式 敏感度(ST) a/(a+c) 25/(25+5)=0.83 (83%) 特異度(SP) d/(b+d) 450/(60+450)=0.88 (88%) 陽性反応的中度(PPV) a/(a+b) 25/(25+60)=0.29 (29%) 陰性反応的中度(NPV) d/(c+d) 450/(5+450)=0.99 (99%) 4 表4 応用例による各指標の計算(有病率の高い集団) 疾病異常 あり ス ク リ ー ニ ン グ 結 果 なし 計 陽性 250(a) 60(b) 310 陰性 50(c) 450(d) 500 300 510 810 計 有病率=300/810=0.37 (37%) 指標 数式 敏感度(ST) a/(a+c) 250/(250+50)=0.83 (83%) 特異度(SP) d/(b+d) 450/(60+450)=0.88 (88%) 陽性反応的中度(PPV) a/(a+b) 250/(250+60)=0.81 (81%) 陰性反応的中度(NPV) d/(c+d) 450/(50+450)=0.90 (90%) 5 表5 応用例による各指標の計算(有病率の低い集団) 疾病異常 あり ス ク リ ー ニ ン グ 結 果 なし 計 区分A 15(a) 25(b) 40 区分B 10(a’) 35(b’) 45 5(c) 450(d) 455 30 510 540 陰性 計 有病率=30/540=0.06 (6%) 区分(A+B)を陽 性とする場合 区分Aのみを陽性 とする場合 指標 数式 敏感度(ST) (a+a’)/(a+a’+c) (15+10)/(15+10+5)=0.83 (83%) 特異度(SP) d/(b+b’+d) 450/(25+35+450)=0.88 (88%) 敏感度(ST) a/(a+a’+c) 15/(15+10+5)=0.50 (50%) 特異度(SP) (b’+d)/(b+b’+d) (35+450)/(25+35+450)=0.95(95%) 陽性反応 的中度(PPV) a/(a+b) 15/(15+25)=0.38 (38%) 陰性反応 的中度(NPV) (b’+d)/(a’+b’+c+d) (35+450)/(10+35+5+450)=0.97 (97%) 6 図2 受信者動作特性曲線による敏感度と偽陽性率の関係 100 90 検査A 80 敏感度% 70 60 検査B 50 40 30 基準線 20 10 0 0 10 20 30 40 50 60 偽陽性率(100-特異度)% 70 80 90 100 図3 収縮期血圧区分別CHD死亡率比 7 ハイリスク 1 6 相対リスク 5 4 3 ハイリスク 2 2 1 0 <110 110- 120- 130- 140- 150収縮期血圧(mmHg) 160- 170- Stamler JDほか.MRFIT研究成績より 180- 図4 母集団とCHD死亡者の収縮期血圧分布 30 ハイリスク 1 相対分布% 25 ハイリスク 2 母集団 20 15 CHD死亡者 10 5 0 <110 110- 120- 130- 140- 150収縮期血圧 160- 170- Stamler JDほか.MRFIT研究成績より 180- 表6 収縮期血圧によるハイ・リスク者の選択水準とCHD死亡リスク者捕捉率 選択水準 ハイリスク2 160mmHg+ ハイリスク1 140mmHg+ 全員 母集団のうちハイリスクとして選 択される割合 5% 25% 100% CHD死亡のリスク比 (120mmHg=1) 3.7 2.6 1.7 35% 68% (+33%) 100% (+32%) CHD死亡者中の捕捉率 Stamler JDほか.MRFIT研究成績より
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