Title of Presentation

Windows 7 における
デフォルト ユーザー プロファイルの
カスタマイズ方法
Part 1
Sysprep を使用したデフォルト
ユーザー プロファイルのカスタマイズ
目次
1.
はじめに
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
2.
ユーザー プロファイルとは
ユーザー プロファイル カスタマイズの利点と注意点
以前の Windows におけるカスタマイズ方法
Windows 7 におけるカスタマイズ方法
Sysprep ツールを使ったカスタマイズ方法と注意点
Sysprep ツールの役割
移行プロセスの前提条件と概要
2.1 Windows AIK のインストール
2.2 デフォルト ユーザー プロファイルのカスタマイズ プロセス
3.
実際の移行プロセス
3.1 参照コンピューターの作成及びカスタム イメージの作成
3.1.1 ~ 3.1.7 デスクトップのカスタマイズ例
3.2 Sysprep による一般化
3.2.1 ~ 3.2.1.10 応答ファイルの準備
3.2.2 ~ 3.2.2.4 Sysprep の実行
3.3 クライアントへの展開(2011 年 3 月公開予定 Part 2 の概要)
1. はじめに
1.1 ユーザープロファイルとは
 ユーザー プロファイルの役割
ユーザー プロファイル には、デスクトップや [スタート] メニュー
を含むユーザー固有のさまざまな項目が含まれます。
複数のユーザーが同じコンピューターを使用できます。ユーザーが各
自のワークステーションにログオンすると、前回ログオフしたときの
デスクトップ設定が復元されます。
暗号化やユーザー認証で使用する証明書といったセキュリティに関す
る重要なデータやアプリケーション固有の設定も含まれます。
 デフォルト ユーザー プロファイルとは?
どのユーザー プロファイルも最初は Default User のコピーです。
Default User とは各コンピューターに保存されている既定のユー
ザー プロファイルです。
1.2 ユーザー プロファイル カスタマイズの
利点と注意点
ユーザー プロファイルのカスタマイズの利点
あらかじめ Default User のプロファイルをカスタマイズすることで、
企業ごと、部門ごとのユーザーの作業に適した既定のユーザー プロ
ファイルを作成することができます。
各ディスプレイの設定、ネットワークとプリンターの接続など、指定
した設定を定義できます。
ユーザー プロファイルのカスタマイズの注意点
以前の Windows では既定のユーザー プロファイルを上書きできて
いましたが、Windows 7 ではその機能は無効になっています。
ユーザー プロファイルを上書きを行った場合、各ディスプレイの設
定、ネットワークとプリンターの接続など、指定した設定を定義でき
ません。
1.3 以前の Windows におけるカスタマイズ
方法
Windows XP におけるデフォルト ユーザー
プロファイルのカスタマイズ手順
カスタマイズしたプロファイルを、既定のユーザー プロファイ
ルへコピー
1.4 Windows 7 におけるカスタマイズ方法
Windows 7 におけるデフォルト ユーザー
プロファイルのカスタマイズ手順
カスタマイズしたプロファイルを、既定のユーザー プロファイ
ルへコピーする方法は利用できない→ Sysprep ツールを使用
1.5 Sysprep ツールを使ったカスタマイズ方法
と注意点
 Sysprep ツールの仕組み
Sysprep では、"応答ファイル" と呼ばれる XML 形式の設定ファイ
ルを用意することで、Sysprep 動作中の挙動を制御することができ
ます。
Sysprep 実行時の動作が変更され、既定のユーザー プロファイルの
カスタマイズが可能となります。
 Sysprep を使用してユーザー プロファイルを
カスタマイズする際の注意点
コンポーネントの設定やアプリケーション固有の設定の内、いくつか
の設定は、ユーザー アカウントの初回ログオン処理によって、初期
化されます。そのため、お客様環境内での十分な検証作業が必要とな
る場合があります。
この動作は、各コンポーネントの動作に問題が発生しないよう考慮さ
れたためです。
1.6 Sysprep ツールの役割
Sysprep は、システム準備ツールとも呼ばれ、コンピューター固有の
情報を消去し、次回起動時にコンピューター固有の情報を再設定でき
るようにするツールです。
このツールは、コンピューターのマスター イメージを作成し、イメー
ジを複製して企業内などで大量展開する際などに使用され、イメージ
を複製する場合にはマスター イメージに対して Sysprep を必ず実行
する必要があります。
ユーザー プロファイルにはユーザー固有の情報がたくさん含まれてい
ます。デフォルト ユーザー プロファイルにほかのユーザー固有の情報
が含まれることは理想的ではありません。そのため、Sysprep による
一般化が必要となっています。
2. 移行プロセスの前提条件と概要
2.1 Windows AIK のインストール
 前提となるオペレーティング システム
Windows 7
 使用するツール
Windows AIK
以下のマイクロソフトのダウンロード センターから
Windows AIK を入手し、インストールして下さい。
http://www.microsoft.com/downloads
/details.aspx?FamilyID=696dd6659f76-4177-a81139c26d3b3b34&DisplayLang=ja
2.2 デフォルト ユーザー プロファイルの
カスタマイズ プロセス
手順概略
•
参照コンピューターおよび標準カスタム イメージの作成
•
•
Sysprep による一般化
•
•
•
デスクトップのカスタマイズ例
応答ファイルの準備
Sysprep の実行
クライアントへ展開(次回 Part 2 にて説明)
•
•
ImageX による標準カスタム イメージの作成
クライアントへの展開
3. 実際の移行プロセス
3.1 参照コンピューターの作成と
標準カスタム イメージの作成
一般に企業でカスタマイズされるユーザー環境としては次のような
ものが挙げられ、参照コンピューターからデフォルト設定を取り出
します。
デスクトップのカスタマイズ (壁紙、テーマ、アイコンなど)
Internet Explorer (詳細設定、お気に入り、ホームの設定など)
アプリケーションの設定 (オプション、アドインの設定など)
サードパーティ製品の設定 (自動アップデート機能の無効化など)
3.1.1 デスクトップのカスタマイズ例
1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネ
ル] をクリックします。
3.1.2 デスクトップのカスタマイズ例
2. [デスクトップのカスタマイズ] をクリックします。
3.1.3 デスクトップのカスタマイズ例
3. テーマを変更する場合は、[個人設定] - [テーマの変
更] をクリックします。
3.1.4 デスクトップのカスタマイズ例
4. 変更したいテーマをクリックします。例えば、[日本]
をクリックします。これで、デスクトップの変更は終了で
す。
3.1.5 デスクトップのカスタマイズ例
5. 次にデスクトップに表示するアイコンを変更したい場合
は、左側に表示される [デスクトップ アイコンの変更] を
クリックします。
3.1.6 デスクトップのカスタマイズ例
6. デスクトップに表示したいアイコンをオンにします。
例えば、[コンピューター] と [ユーザーのファイル] を
オンにします。設定が終了したら [OK] をクリックします。
3.1.7 デスクトップのカスタマイズ例
7. 個人設定のウィンドウに戻ります。ウィンドウを閉じる
と設定したデスクトップ設定に変更されています。
3.2 Sysprep による一般化
Sysprep による一般化手順
1. Windows AIK のインストール
2. Windows システム イメージ マネージャーを
使用して応答ファイルを作成
3. 応答ファイルを Sysprep フォルダーにコピー
4. Sysprep の実行
3.2.1 応答ファイルの準備
 応答ファイルの作成はテクニシャン
コンピューターで行う。
 Windows AIK をインストールする。
 Windows システム イメージ
マネージャーを使用して応答ファイルを
作成する。
3.2.1.1 応答ファイルの準備
1. Windows AIK をインストール後、[スター
ト] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] [Microsoft Windows AIK] から、[Windows
システム イメージ マネージャー] をクリックしま
す。
3.2.1.2 応答ファイルの準備
2. [Windows System Image Manager ] が
開きます。[Windows イメージ] ペインから、
[Windows イメージまたはカタログ ファイルを
指定してください] を右クリックし、[Windows
イメージの選択] をクリックします。
3.2.1.3 応答ファイルの準備
3. [Windows イメージの選択] が表示されます。
Windows 7 のインストール メディアを DVD ド
ライブに挿入し、DVD 内の Sources フォルダー
内にある Install.wim または、
Install_Windows 7 ENTERPRISE.clg ファイ
ルを選択し、[開く] をクリックします。
3.2.1.4 応答ファイルの準備
4. install.wim を選択した場合、メッセージが表
示され、カタログ ファイルを作成するか問われる
場合があります。その場合は、[はい] をクリック
し、カタログ ファイルを作成してください。
3.2.1.5 応答ファイルの準備
5. [Windows イメージ] ペインに Windows 7
ENTERPRISE のカタログが追加されます。
3.2.1.6 応答ファイルの準備
6. 次に、[応答ファイル] ペインで、[応答ファイ
ルを作成または開きます] を右クリックし、[新し
い応答ファイル] をクリックします。
3.2.1.7 応答ファイルの準備
7. [応答ファイル] ペインに [Untitled] 応答ファ
イルが追加されます。
3.2.1.8 応答ファイルの準備
8. プロファイル コピー用の項目を追加します。
[Windows イメージ] ペインから、
[Components] を展開し、[x86_MicrosoftWindows-ShellSetup_6.1.7600.16385_neutral] を右クリッ
クし、[パス 4 specialize に設定を追加] をク
リックします。
3.2.1.9 応答ファイルの準備
9. [応答ファイル] ペインに、[x86_MicrosoftWindows-Shell-Setup_neutral] が追加され
ます。
[x86_Microsoft-Windows-ShellSetup_neutral] を右クリックし、[プロパティ]
ペインの [CopyProfile] の値を [true] に設定し
ます。
3.2.1.10 応答ファイルの準備
10. [Windows システム イメージ マネー
ジャー] の [ファイル] メニューから、[名前を付
けて保存] をクリックし、任意の名前をつけて応
答ファイルを保存します。
今回は、Sysprep.xml として保存します。
以上で Sysprep 実行時に指定するプロファイル
コピー用の応答ファイルの作成が完了しました。
3.2.1.11 応答ファイルの準備
11. 作成した応答ファイルは、参照コンピュー
ターで Sysprep を実行するときに使用します。
この応答ファイルがないと、デフォルト ユーザー
プロファイルはコピーされません。
3.2.2 Sysprep の実行
 コマンドプロンプトを管理者として実
行する。
 オプション スイッチをつけて
Sysprep をコマンドラインから実行
する。
3.2.2.1 Sysprep の実行
1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラ
ム] - [アクセサリ] - [コマンド プロンプト] を右クリッ
クし、[管理者として実行] をクリックします。
最後にコマンド プロンプトを管理者として実行し、
Sysprep を実行します。
3.2.2.2 Sysprep の実行
2. コマンド プロンプトが表示されます。コマンド プロン
プトで、以下のコマンドを入力します。
cd \Windows\System32\sysprep
Sysprep /generalize /oobe /shutdown /
unattend:sysprep.xml
応答ファイルは、「/unattend:応答ファイル名」
で指定します。ここでは sysprep.xml というファ
イル名で応答ファイルを指定しています。
3.2.2.3 / 3.2.2.4 Sysprep の実行
3. Sysprep が実行されます。
4. Sysprep の処理が終了すると、コンピューターが
シャットダウンされます。これで Sysprep の作業は終了
です。
3.3 クライアントへの展開(次回説明内容)
1. ImageX による標準カスタム イメージの作成
2. クライアントへの展開
2011 年 3 月公開予定の Part 2 でご説明します。