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大阪府の発生源・環境の状況
大阪府環境農林水産総合研究所
2012/03/17 e-シンポ
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調査の概要
① 水環境調査
河 川:平成19年7月~平成23年 8月
海 域:平成19年8月~平成22年11月
② 神崎川水域の河川水及びその周辺の地下におけるパーフル
オロオクタン酸の水質調査
平成19年7月~平成23年8月
③大気環境調査
平成21年 9月~平成23年2月
試料採取は月に2回、連続する3日間
平成22年6月~7月:二重測定
調査項目
C 数4~16までの有機フッ素化合物 (PFCs)
PFOA等カルボン酸系:12物質
PFOS等スルホン酸系: 4物質
フッ素テロマー化合物:11物質
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調査地点
河
川
海
域
地下水
3
① 水質環境調査
( ng/L )
(1) 河川調査結果 (PFOA濃度)
H19年7月
H23年7-8月
210
600
28
PFOA
PFOS
n
H19
21~600 (160)
4.1~22 (12)
13
H23
5.7~210 (51) <0.2~63 (10) 29
4
(PFOS濃度)
( ng/L )
63
H19年7月
H23年7-8月
22
PFOA
PFOS
n
H19
21~600 (160)
4.1~22 (12)
13
H23
5.7~210 (51) <0.2~63 (10) 29
5
(2) 海域の調査結果
(H21年 8月)
PFOA濃度
Max:18 ng/L
PFOS濃度
Max:2.5 ng/L
6
海域の濃度推移
(ng/L)
10.0
PFOA
PFOS
8.0
C-3
6.0
4.0
2.0
0.0
H19年8月
40.0
A-11
H20年11月
(ng/L)
H21年2月
H21年8月
PFOA
H22年11月
PFOS
30.0
20.0
10.0
0.0
H19年8月
H21年2月
H21年8月
H22年11月
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② 神崎川水域の河川水及びその周辺の地下における
パーフルオロオクタン酸の水質調査
調査期間・頻度
平成19年7月~平成21年8月・・・1回/年
平成21年8月~平成23年8月 ・・・ 4回/年 (地下水:1回/年)
調査地点
・安威川流域下水道中央水みらいセンター放流前地点(No.1)
・安威川 安威川流域下水道中央水みらいセンター放流後地点(No.2)
・安威川 新京阪橋 (No.3)
・神崎川 新三国橋(No.4)
・摂津市一津屋 井戸 (No.5)
・摂津市南別府町 井戸(No.6)
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調査地点
No.1
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
9
濃度の推移(PFOA)
(μg/L)
宮鳥橋
100
67
京大調査結果
10
4
放流後
新京阪橋
新三国橋
一津屋
南別府
39
13
26
1
0.1
0.22
0.12
0.02
0.01
0.02
0.006
H23年8月
H23年5月
H23年2月
H22年12月
H22年8月
H22年5月
H22年2月
H21年12月
H21年8月
H21年2月
H20年10月
H19年11月
H19年7月
H15年5月
0.001
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③ 大気環境調査
調査期間: 2009年 9月~2011年 2月
試料採取は月に2回、連続する3日間
2010年6月~7月:二重測定
調査地点:大阪府環境農林水産総合研究所屋上(4F)
試料採取:ハイボリュームエアーサンプラー(柴田科学製HV-700F)
流量700 L/minで24時間捕集
捕集材:石英繊維ろ紙 (QF)、ポリウレタンフォーム
活性炭素繊維フェルト (ACF)
調査対象物質
:PFCs (C4~C12カルボン酸系10物質、 C4~C10スルホン酸系 4物質)
:フッ素テロマー化合物(11物質)
粉塵中のPFOA等PFCs濃度:QFから算出
気相中のテロマー化合物濃度:ACFから算出
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濃度の推移
(pg/m3)
12
PUF・QFに含まれる割合
PFCs
テロマー類/PFCs
13
組成の分布
14
二重測定の結果
調査日
PFHA
PFO A
PFNA
PFDoA
PFO S
6:2FTO H
8:2FTO H
10:2FTO H
8:2FTI
8:2FTA
6/15-16
6.3
22
81
6.2
14
1.6
7.8
14
3.0
6.6
200
21
560
40
370
24
16
14
3100
19
6/16-17
1.2
26
40
16
16
0.2
52
4.9
2.5
30
96
14
330
26
140
3.2
2.7
6.7
60
1.1
6/17-18
1.6
7.0
89
8.2
15
2.4
11
6.8
3.8
30
42
5.3
180
53
58
7.5
1.5
11
88
9.6
上段:二重測定の平均濃度 (pg/m3)
6/29-30
0.5
28
28
52
9.9
37
65
5.6
2.0
45
47
6.0
330
4.0
77
2.4
3.8
10
350
14
7/1-2
0.6
35
31
11
54
13
3.4
2.0
9.8
590
14
630
11
150
15
13
11
500
17
7/13-14
0.9
20
28
11
8.2
18
20
4.9
4.5
2.2
120
11
340
17
100
5.9
1.0
11
19
12
7/14-15
3.7
0.7
97
5.2
10
5.8
7.5
5.1
10
4.9
600
12
2600
12
730
13
16
16
2100
12
7/15-16
5.6
5.6
116
20
14
8.1
19
7.0
5.3
9.7
88
1.0
230
45
140
1.3
20
6.4
820
0.8
下段:二重測定の平均濃度からの偏差 (%)
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まとめ
○ 府内河川における有機フッ素化合物濃度
PFOA>PFOS (一部の地点:PFOS>PFOA)
H23年8月:PFOA(5.7~210)、PFOS (<0.2~63)
○ 河川中のPFOA濃度は概ね減少傾向であるが、PFHxAの濃度は増加傾向で
ある。同様の傾向は海域でも見られた。
○ 神崎川水域(H19年5月報道発表:高濃度)
H19年度の調査開始時から比べて、PFOA濃度は近年減
少あるいは横ばいの傾向である。
○ 大気環境中の濃度
フッ素テロマー化合物 > PFCs
C数小・・PUFに存在する割合が大きい
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