高齢化社会と補聴器 東北大学 医工学研究科 / 医学系研究科 川瀬哲明 高齢者の難聴 1)老人性難聴と補聴器 (2)人工内耳) 3)治療可能な伝音難聴疾患 耳垢栓塞 慢性中耳炎 耳管狭窄→滲出性中耳炎 終戦 年齢と聴力の低下 「聴覚検査法(第二版)」より改変 0 30才 聴力レベル (dB HL) 10 20 40才 30 50才 40 60才 50 70才 60 70 80 80才 250 500 1k 2k 3k 4k 6k Hz 耳小骨 蝸牛 外耳 外耳道 鼓膜 聴神経 中耳 内耳 音の伝わる経路 耳管 有毛細胞 有毛細胞で、音の振動が 電気信号に変換される 加齢に伴う難聴 内耳や聴神経の機能低下 聴神経 音情報を電気信号 として伝える 年齢と聴力の低下 「聴覚検査法(第二版)」より改変 0 30才 聴力レベル (dB HL) 10 40才 20 30 ささやき声 40 50 母音 あ、い、う、え、お 60 無声子音 さ、な、た 有声子音 が、ば、ざ 60才 70才 70 80 50才 80才 250 500 1k 2k 3k 4k 6k Hz 難聴による言葉の聞き取り低下 高齢者の社会参加に対し 心理的にも影響 聴覚QOLの改善の必要性 補聴器の種類 補聴器:聴覚障害者の聴覚を補助することを目的とした 携帯用装置。通常、マイクロフォン、増幅器、イア フォンからなる。 補聴器の種類(おもに形から見た分類) 箱形 耳かけ形 耳あな形 (挿耳形) フルコンカ形 カナル形 CIC(完全外耳道形) 補聴器の進歩 デジタル補聴器の登場により さまざまな処理ができるようになった 1 調整がコンピューター画面で行え、 増幅特性の設定の自由度が大きい 2 音声信号の加工と処理が可能 ー 雑音抑制処理 ー ハウリング抑制 ー 指向性の向上の可能性 3 複数の増幅特性の記憶が可能 補聴器装用のながれ 難聴患者 耳鼻咽喉科 補聴器外来 治療可能な難聴 補聴器販売店 補聴器センター 耳鼻科医が交代で担当 送信コイル インプラント (体内装置) 蝸牛 補聴器が効かない高度難聴 インプラント 電極 人工内耳 人工内耳‐電極 Clarion社資料より改変 世界で150,000人以上 日本では、 1994年より保険医療 送信コイル 現在まで国内で5,000例以上 年間約450症例のペース 東北労災病院、東北大学病院 スピーチ プロセッサー 伝音難聴と感音難聴 伝音難聴 感音難聴 中耳 聴神経 内耳 外耳 哺乳類の有毛細胞 は再生しない! 伝音難聴 多くは原因治療(薬剤、手術)で聴力改善 感音難聴 急性感音難聴の急性期のみ回復の可能性 陳旧例、緩徐進行例の多くは治療困難 言葉の聞き取りに心配を感じたら? 耳鼻咽喉科専門医での検査・診断 治療による 聴力改善 適切な 補聴器装用
© Copyright 2025 ExpyDoc