~ブライダル業界の現状と展望~ 梅沢ゼミ 4年 雨森 彩 目次 1.はじめに 2.ブライダル業界とは 3.挙式・披露宴の変換 4.ブライダル市場をとりまく環境 5.現在の結婚式 6.ブライダルプロデュース業 7.ブライダルビジネスの将来性 8.おわりに 9.参考文献 1.はじめに 今年4月からブライダル業界の会社に入社する事になっ た。 そのブライダル業界は・・・ 挙式や披露宴のスタイルが 変化してきている!!! このような事から・・・ 晩婚化やジミ婚などビジネ スを縮小させる問題があ る!!! 私は、仕事をする前にこの業界の変化や問題など の現状をしっかりと派握し、理解を深めたいと思 い、この研究をすることにした。 2.ブライダル業界とは ・ブライダル業界全体の市場 約4兆円!! ・挙式・披露宴に関わる業界 ・結婚指輪に関わる宝石業界 ・新婚旅行に関わる旅行業界 Etc… ・ブライダル業界の最大の特徴 経済状況や時代の変化に影響を受けやすい。その為、挙式や 披露宴の規模が極端に変化する。 ・その他の特徴 *リピーターがいない。ターゲットが限られてくる。商品が高利益・高収益。Etc… 3.挙式・披露宴の変換 (1)古典的な婚礼と神前式の誕生 室町時代 婚礼誕生 江戸時代末期 婚礼が 1887年 (武家社会の一部の間のみ) 一般の人に普及 仏前式誕生 *ご先祖様に結婚の誓いをする儀式 1900年 神前式誕生 3.挙式・披露宴の変換 (2)高度成長期とブライダルビジネスの急成長 1959年 ・今上天皇のご成約 1963年 総合結婚式場誕生 ・教会式が徐々に出現 ・婚礼場所の変化 自宅→→→結婚式場 ブライダルビジネスの形成!!! 1965年 1980年代 結婚ラッシュ ホテル・専門式場での挙式披露宴が主流 ・1980年 教会挙式ブーム 3.挙式・披露宴の変換 (3)バブル経済と崩壊による挙式・披露宴の変換 1989年代 ・バブル経済 1990年 ・バブル崩壊 専門結婚式場業低迷!!! 1992年 ブライダル情報誌出現 「ハデ婚」ブーム ・婚礼決定権の変化 親→→→カップル ・式の変化 ハデ婚→→→ジミ婚 現在 ハウスウェディングetc…が流行 ・ブライダルプロデュース業の活躍!!! ・挙式・披露宴に対する顧客ニーズの増加 4.ブライダル市場をとりまく環境 ①減少をたどる婚姻数 ・1972年の約110万組とピークを迎えた後減少傾向。 ・1978年の約80万組を下回って以来、75万組前後。 ・少子化により平均初婚年齢に達する人口の減少。 ②挙式しないカップルの存在 ・ブライダルビジネスにとって婚姻数と共に影響が大きいのが挙式率。 ・2003年に結婚したカップルのうち挙式・披露宴両方を行ったのが90.5%. ③結婚に関わる費用 年 結婚費用 1998年 約410万円 2003年 約363万円 2005年 約382万円 費用の下落は列席者の減少傾 向が上げられる。 *結婚費用とは結納から新婚旅行までの費用。 5.現在の結婚式 ・結婚式のスタイルと割合 *結婚式のスタイル:教会式、神前式、人前式、仏前式 *割合(2005年 度) 68% 16% 15% 0.6% ・特徴 *挙式・披露宴を行う場所の選択肢が増えている。 *形式にとらわれない自由な結婚式に人気が集まってい る。 その結果・・・ ハウスウェディング、レストランウエディング の人気が増加傾向にある。 6.ブライダルプロデュース業 ・ハウスウェディングとは *一軒家のような建物を貸切形式で利用するスタイル。 始まり 使われなくなった洋館を改装し、欧米の挙 式スタイルを真似した。 ・ゲストハウスとは *結婚式専用に建てた欧米風の邸 宅。 ・挙式中は貸しきり。 特徴 ・演出が自由。 ・他のカップルと遭遇しない。 ・ホテルや専門式場よりも費用が高め。 ・アットホームな感じになる。Etc… 6.ウェディングプロデュース業 6.ブライダルプロデュース業 ・ウェディングプランナーとは *カップルが結婚を決めてから、式のプランニング、挙式当日のサポート や統括をする役割。お客様のイメージどおりの結婚式をゼロから作り上 げる。結婚式のトータルプロデューサー。 ハウスウェディングをする場合とても重要な役割!!! ・ハウスウェデングの課題 実際は個性的な結婚式ができるという本来のメリットを生かせないケー スが多い。 原因 オプション料金や持ち込み料、ゲストハウスの同質化 限られた予算の中で、カップルの希望が叶えられる よう、ウェディングプランナーの技術を上げる。 7.ブライダル業界の将来性 ①ウェディングプランナーの重要性 結婚式のスタイルが多様化するにあたって重要性は高まる。また、活躍 の場が増える。 主にゲストハウス 現在 将来 ゲストハウス ホテル 専門結婚式場 etc… 優秀なプランナーは競争に対する大きな強みとなる。 ②ブライダルスクールの整備 ウェディングプランナーの高まりと共に関連した学校が相次いでいる。 2000年 1校 2004年 64校 ブライダルビジネスに関連する教育事業は急速に拡大している。 7.ブライダル業界の将来性 今後の動き ・ゲストハウスや結婚式に対応したレストランウェディングの 人気は引き続き高いと見られる。 ・宿泊施設を備えていることやブランドが確立されている 為、ホテルでの結婚式はなくならないだろう。 ・再婚の方や妊婦の方など、各カップルの事情に合わせて 積極的に対応していくことが必要になるだろう。 これまで結婚式を挙げなかった層の 需要を開拓する事が出来る。 8.おわりに ブライダルスタイルは多様性が求められるようにな り、顧客のニーズは年々高度になっている。 その中で、顧客ニーズを的確に捉え、求められる商 品を素早く提供することが大切になる。 その為には、人材の能力を十分に引き出すことがか ぎである。そしてそこから独自の「付加価値」が生まれ てくるのである。 9.参考文献 ・『ゼクシィー結婚トレンド調査2005(首都圏版)』 株式会社リクルート、2005 ・『ゼクシィー結婚トレンド調査2003(首都圏版)』 株式会社リクルート、2003 ・『ゼクシィー結婚トレンド調査1998(首都圏版)』 株式会社リクルート、1998 ・『21世紀のブライダル戦略 こうすれば「勝ち組」になれる』 高塚猛著、2003年 ・『結婚の歴史』 江馬勉、1971年
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