サドベリバレイ校の教育

サドベリバレイ校の教育
子どもは自発的に勉強するのか
沿革
• 1960年代の世界的な教育改革や新しい教
育理念提示の2回目の波で現れた。
• 競争的な学校教育への批判
– ジョン・ホルト「子どもたちはなぜ失敗するのか」
• 1968年設立 グリンバーグ氏が自分の子ど
もを教育するための学校として
• 現在デンマーク、イスラエル、日本、オランダ、
ベルギー、ドイツに
設立の目的・意図1
• 自分の子どもをいれたいと思う学校が存在し
なかった。(グリンバーグ)
• 子どもの成功を導く教育
– 自分が本当にやりたいことを見つけられる
– やりたいことができるようになる
– そのことで評価される
• 通常の学校では、「やるべきこと」を教えるの
で、「やりたいこと」をみつけることは困難
設立の目的・意図2
• どうしたらやりたいことを見つけられるか
– やりたいことを、制約なしに、とことんやってみる
ことができる
• この保障として、一切カリキュラムがなく、や
ることはすべて自分で決める教育
• 教えてほしい場合には、教えてほしい相手と
交渉して契約を結ぶ
• 学校は必要なことは援助するが、基本は自前
料理の授業
• 実際のコックさんが指導
• 作った料理は、昼食として販売
• 代金で、材料等を購入
• 生徒の話「テストはないけど、食べてもらえる
かどうかがテストで、普通のテストより重い」
批判的見解
• 好きなことしか勉強しないので、社会で必要
なことを学ばないことがあるのでは
• 偏った知識になる
• 遊んでばかりいて、勉強しない人がいるので
は
• 責任感・社会性・道徳性は育つのか
放置して勉強するのか
• 人はなぜ勉強するのか(アリストテレス)
• 放置されているか(よい環境とは何か)
• 大人社会(学校も含めて)、子どもの知的欲
求を抑圧するという考え
• チョムスキー理論の援用(生得文法理論)
社会に必要なことを学ばない?
• どのような社会なのか(ポストモダン論)
• 卒業生の話
アメリカ社会・教育という背景
• 大学入試は、SATと高校の成績とレポート
• ホームスクール制度もあり、高校の成績は自
己評価レポートで代替を認めている
• 入学は易しい制度(進学率はよい)
• やりたいことが明確なので、大学での学びが
充実している
教師の役割
• 優れた指導的教師の重要性