インボリュ-ション(Involution) キー ワード・キー コンセプト

インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
「二つの生態系」
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焼き畑農業(swidden)
特徴:山間部・乾燥地・人口が少ないところ
自然の生態系に僅かに介入する、僅かに替える
インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
「二つの生態系」
水田(sawah) 低地、定住地、人口が増えつつ
あるところ
自然の生態系を替える
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インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
I.定義
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用語:Agricultural “involution” =
Re-volution(革命又は改革)、 E-volution(進化)
から提起された用語。( in=内側へ、 volvere=回る、復帰する)
「In」の部分は内面的な、中・奥への動きを指摘し、
「~volution」の部分は“換える”、“戻す”、“替える”
という機能を指摘する。 目的は、労働集約型の農業に
よって面積を拡大せずにある土地の生産性(収量)を高める。
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インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
I.定義 つづき
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Evolutionは(遅れている)状態をより先端的な状態
に改善する(=進める)意味をするとならば、
Involutionは「内側にある資源に戻り頼ってゆく」とい
う意味をするはずである。「拡大」、「開墾」との逆。
インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
II.方法その1:
 前より多い人数は、同じ面積あるいは前より狭くなっ
た面積がある土地で進める農法が
“インボリュ-ション”と呼ばれた。
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インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
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II.方法その2:
その具体的な方法は:
水田稲作は広範な作業範疇をより集約的に耕す
(集約農業)。
インボリュ-ション(Involution)
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II.方法その3:
同じ面積で農作する人数も耕作する時間も増やす
(集約型労働)。
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インボリュ-ション(Involution)
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II.方法その4:
近代化(資本経済に基づくこと)に、雇用機会の欠如が伴う。
自給持続のための農業(自己消費のための農業)をやめて地主又
は工場主の下で季節(だけの)賃金労働を求めるなど。
インボリュ-ションがこれへの対策として雇用吸収力がある。
季節労働から村落に戻る人口、戻らない人口に調節する。
人口増加分を吸収する可能性もある。
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インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
II.方法その5:
 ギアーツによると、インボリュ-ションの結果として、
貧困や欠如は(共同体の)内部の皆で「共有」されるこ
とに留まってしまう。
これに外からの立場又は影響がない場合、「相対的な
貧困」の定義に当たる=共同体内の貧富格差なし。
内部に「貧困」という感覚が強くならないし、
格差も広がらない可能性がある。
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インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
III.使われた地域からの例
耕作に応用する場合、involutionは中国や東南ア
ジア(インドネシア)における人口当たりの
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狭い土地と
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限定された雇用機会
この2つの問題への対応とみなされる。
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キー ワード・キー コンセプト
III.使われた地域からの例
近代化に伴う土地所有権問題ないしは、
次世代へ繰り返し土地の分割から
生じる問題によって、
これらと同時に起こる土地の制限と人口の増加に対し
て、インボリューションが対応する方法となる。
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インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
IV. 対応する問題 :近代化の初期に伴う問題
近代経済体系についてくる問題点:
人口増加、農地の制限、多量生産や消費の普及による、
 現金所得増加の必要
 所得増加の必要に相当する雇用機会の限定
 工業用面積や土地の要求による耕地の減少
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インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
IV. 対応する問題
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対応:「インボリュ-ション」。人口増加に当る食料の
生産量を維持するため、同じ面積の土地で増加した
人数が集約的に働かなければならない。
インボリュ-ションによく伴う「焼畑農業」は土壌を
保全する、肥沃にさせる方法である。焼却された
有機物からの栄養分を土壌に浸透して行く。
インボリュ-ション(Involution)
キー ワード・キー コンセプト
IV. 対応する問題:近代化の初期に伴う問題
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次の問題点:化学物質の利用などで土壌が衰え
すぎたら、人口が増えすぎたら生産量を維持すること
が不可能となる。
土地の面積~人口の均衡が崩れてしまった場合、焼畑
地の森林にある土壌、湿度などの均衡が崩れてしまう
可能性もある。
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農地を工業化のために返還する場合、
面積に相当する人口が「多く」見える