コンセプトをより伝えられる広告の研究

コンセプトをより伝えられる広告の研究
卒業論文
経営学部 経営学科
0810160295 竹田 智惠
第一章 はじめに
●目的
企業が相続していくためにはマーケティング活動が
必要である。
コンセプトをより伝えることのできる広告とはどのよう
なものなのかを研究していきたいと思う。
●概要
ただ単に商品画像を載せているだけでは、コンセプト
を伝えることは難しく、調査の結果、商品と人物が
映っている広告が一番コンセプトを伝えることができ
るとわかった。
●方法
アンケートを行う
分析する
広告デザインの提案をする
●意義
よりコンセプトを伝えることができる広告を作るこ
とにより、企業と消費者の商品に対する考え方
をより近付けることができるのではないかと思う。
第二章 コンセプト
1、誰に(ターゲット)
その商品はどういう特性の人に販売するのか。
2、何を(ニーズ)(ベネフィット)
そのターゲットのどのような欲求(ニーズ)を満たすの
か、どんな役に立つ(ベネフィット)のか。
3、どのように(提供技術)
『みだれ髪』(シャンプー)
●誰に
親から子供へ、子供から子供へ「つながる命」
●何を
品質の高い美容液に配合されているような成
分と栄養不足に陥りがちな髪へ豊富な栄養
成分を配合
●どのように
自宅で髪エステを実現
第三章 分析
●この商品の主なターゲットは女性であるが、
年齢層は絞られていない。
●みだれ髪はノンシリコンであるため、環境へ
も肌へも良いことがわかる。
●値段設定は3980円と、市販のシャンプーより
もかなり高めな設定となっている。
●容器はスマートな形になっており、上品さがう
かがえる。
仮説
• シャンプーは、いろいろなメーカーがたくさんの種類を販売
しているため、価格競争になり、より安いものに人気があ
ると思う。また、広告を派手に行っているほうが、消費者の
目に触れやすいため利用者が多く、香料などはあまり気
にしなのではないかと思う。また、商品の性能により、広告
に出てくる人物などの影響も大きいと思う。
• 以前、『いち髪』というシャンプーのモデルを深津絵里がつ
とめていたが、途中で倖田來未に交代となった。消費者か
らは、倖田來未は商品のイメージに合わないという意見が
多く、今は中谷美紀が担当している。このように、商品のコ
ンセプトと、人物にはとても大きな関係があると思う。
広告のデザイン案
①黒髪ロングストレートの女性を登場させる
②あくまで主役は髪なので、人物の表情は映さない
③商品画像を載せる
④コンセプトを載せる
⑤あまりごちゃごちゃさせず、上品さをだす
⑥会社名を載せる
⑦コンセプトでもある「繋がる命」「品質の高さ」を、広
告で表現するために、“花”の画像を使用したいと思
う。
第四章 まとめ
●アンケート
アンケート対象者 18~22歳の大学生 男女 22人
●商品名:みだれ髪(ノンシリコンシャンプー)
●コンセプト
その子二十 櫛にながるる黒髪の
おごりの春の うつくしきかな
与謝野晶子 詩集『みだれ髪』より
結論
ターゲットを大学生に絞ったためか、シャンプーにこ
だわりがある人が多かった。
商品そのものの画像だけでなく実際に使用した人の
画像も載せると、よりコンセプトが伝わりやすくなると
いうこと、広告に載せる人物の髪も、いまどきの髪
型を乗せるより、コンセプトのイメージにあった髪型
であることが重要だということがわかった。