第 6 回 人と環境にやさしい交通をめざす全国大会 in 新 潟 LRTの実現方策 (株)ライトレール 代表取締役社長 阿 部 等 http://www.LRT.co.jp 2013年3月15日 は じ め に 1 時代を切り拓いた交通の歴史 • 船、鉄道、自動車、飛行機・・・ ‒ 「移動時間の短縮」こそが根幹 • 常に、移動時間の短い交通が長いものを駆逐 • 移動時間の内訳 ‒ 出発地から最寄り駅、待ち時間 ‒ 乗車時間、最寄り駅から目的地 • 4つの時間トータルを短縮するために ‒ 高速走行 ‒ 高頻度運行 ‒ フィーダー輸送の充実 2 1.高 速 走 行 3 (1)最高速度の向上 • 路面電車を高速化すると接触事故が頻発 ‒ 電車は急ブレーキが利かない • 車輪とレールの間の摩擦力が小さく滑走 • 鉄輪式リニアを提案 ‒ 車輪とレールはそのまま ‒ 左右レール間にプレートを敷設 • 台車下のリニアモータと力をやり取り ‒ 電磁力で減速し滑走なし • 急ブレーキが利き安全に最高速度を向上 ‒ 加速時も空転なく加速度向上 4 (2)交差点での停車を最小化 • 従来の交差点優先信号 ‒ LRTが近付くと青を延伸または赤を短縮 • 自動車交通を妨げ反対を受けやすい • 新たな方式 ‒ 列車ダイヤと道路交通信号をシンクロ • 駅で運賃収受として停車時間を変動させず交差点 通過タイミングを固定化 ‒ 自動車交通を妨げずにLRTがスムーズ走行 • 車内での運賃収受の省略で所要時間も短縮 5 (3)急行運転 • 駅間距離短く ‒ 出発地・目的地と最寄り駅の間は短い • 長距離の移動に時間を要す • 駅間距離長く ‒ 長距離の移動の時間は短い • 出発地・目的地と最寄り駅の間に時間を要す • 急行と各停を相互に乗換えられるダイヤ ‒ 主要駅に待避線を設け急行が各停を追越し 急行停車駅 急行停車駅 6 2.高頻度運行 7 (1)富山ライトレールの成功 • 本数を3.4倍 ↓ 利用が2.7倍 ‒ 市長 「ユーザー評価の 90%以上は本数増」 • 高頻度運行こそが肝 ‒ 街のシンボルとなるお 洒落でバリアフリーな車 両 富山(富山駅北)発 富山港線 47 52 08 23 36 01 00 11 09 04 04 04 08 51 26 32 13 20 32 19本 時 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 計 富山ライトレール 57 35 53 14 24 35 45 55 05 15 25 45 57 14 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 45 15 45 15 45 15 64本 8 ②急行と各停を各6分おき 急行停車駅間に 小駅が3つ程度あり A 発 703 B 着 706 発 706 C 着 709 発 709 D 着 712 発 712 E 着 715 704 711 713 720 722 729 731 738 709 712 712 715 715 718 718 721 710 717 719 726 728 735 737 744 715 718 718 721 721 724 724 727 716 723 725 732 734 741 743 750 721 724 724 727 727 730 730 733 722 729 731 738 740 747 749 756 727 730 730 733 733 736 736 739 728 735 737 744 746 753 755 802 733 736 736 739 739 742 742 745 734 741 743 750 752 759 801 808 739 742 742 745 745 748 748 751 740 747 749 756 758 805 807 814 745 748 748 751 751 754 754 757 746 753 755 802 804 811 813 820 751 754 754 757 757 800 800 803 752 759 801 808 810 817 819 826 757 800 800 803 803 806 806 809 758 805 807 814 816 823 825 832 E 発 700 701 706 D 着 703 708 709 発 703 710 709 C 着 706 717 712 発 706 719 712 B 着 709 726 715 発 709 728 715 A 着 712 735 718 ※赤文字は急行。 707 714 716 723 725 732 734 741 712 715 715 718 718 721 721 724 713 720 722 729 731 738 740 747 718 721 721 724 724 727 727 730 719 726 728 735 737 744 746 753 724 727 727 730 730 733 733 736 725 732 734 741 743 750 752 759 730 733 733 736 736 739 739 742 731 738 740 747 749 756 758 805 736 739 739 742 742 745 745 748 737 744 746 753 755 802 804 811 742 745 745 748 748 751 751 754 743 750 752 759 801 808 810 817 748 751 751 754 754 757 757 800 749 756 758 805 807 814 816 823 754 757 757 800 800 803 803 806 755 802 804 811 813 820 822 829 • 主要駅で急行と各停で相互に乗換え ‒ 長距離と短距離の両方の移動を便利に 9 3.フィーダー輸送の充実 10 ①LRT駅を核としたネットワーク 駅勢圏拡大 500m 1km 600m 徒歩圏 1.5km バス・乗合タクシー 駅勢圏拡大 利用の多い路線・時間帯はバス 利用の少ない路線・時間帯は乗合タクシー 11 ②乗継ぎバリアの最小化 • 物理的バリア ‒ 移動距離をできるだけ短く • 時間的バリア ‒ LRTとフィーダーのいずれも高頻度運行 • 経済的バリア ‒ 運賃を通し運賃に 12 お わ り に 13 LRTを核とした交通ネットワーク • 移動時間の短縮 ‒ 思いのほか低コストに実現できる • 多くの移動においてマイカーより短時間 • これだけ便利なものを実現すれば ‒ 多くの利用を得られる ‒ 地域を活性化 ‒ 人々の生活を豊かに ‒ 赤字事業で財政のお荷物となることもない ‒ 時代を切り拓く新たな交通に • 各所のLRT計画の参考に 14
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