人は自分の速度でなら変われる 革命から改革へ 1 すみの たいじ 角野 泰次 長野市 電子部品メーカ 情報シス部 トヨタ 生産方式 今日は長野から来ました 2 五十六メソッド ~褒めるの0円~ オブジェクト倶楽部 2006クリスマスイベント ライトニングトークス 内容は5分なんですが・・・ 3 五十六メソッド ~褒めるの0円~ 「エンジニア マインド」 にて 連載中!! 4 五十六LT ご存じの 皆様 5 × ごじゅうろく ○イソロク 6 今日は 7 真面目な お話なので 8 こういう人は 9 でてきません 10 ごめんなさい 11 12 私の原点は 一年前 13 オブラブ 2006 夏イベント 14 モーフィアス 和田さん に出会った 15 (注)イメージです Free your mind! 心を解き放て!! 16 人生 変わっちゃい ました・・・ 17 きっと 今日も 18 (注)イメージです 誰かの人生が・・・ 19 あれから 一年 20 また アツい夏が きました 21 今日 この日が 私にとっての 22 帰郷 なのかも しれません 23 そんなわけで はりきりすぎて 今回の資料 24 400枚 やりすぎだ orz 25 とっとと いきます 26 今日のお話 ① ② ③ ④ XPとの出会い XP導入の壁 XP実践レポート XPふりかえり で、最後は無理やりまとめます 27 ①XPとの 出会い (二年前) 28 私のお仕事 29 実施対象:システム連携統合プロジェクト (EAI導入) 本社 メインフレーム 販売システム COBOL COBOL バッチ リアル バッチ COBOL バッチ PL/SQL •業務システム間が複雑に結合 •通信ソフト、連携プログラムが分散配置 •連携プログラムの開発言語が非統一 C バッチ リアル バッチ リアル COBOL C Java バッチ バッチ PL/SQL COBOL D事 A事 バッチ リアル PL/SQL C バッチ リアル バッチ リアル PL/SQL PL/SQL C C C A事 工場-1 B事 C事 工場-2 E事 C事 A事 工場-3 通信ソフト 連携用プログラム 30 EAI導入後イメージ 本社 メインフレーム 販売システム :共通言語による 連携用プログラム A事 工場-1 B事 •業務システム間がシンプルに結合 •通信ソフト、連携用プログラムを集中配置 •連携用プログラムの開発言語を標準化 EAI C事 工場-2 D事 A事 E事 C事 A事 工場-3 31 ふつうは ウォーター フォール でやるらしい 32 ウォーターフォールのプロジェクト ビッグバン導入 – ウォーターフォール型 – 2~3年のプロジェクト – チーム規模は20名~50名 – 最初に全ての要件を調査し、漏れのない設計を行う Analysis Design Development Test Launch/Maint. 33 なるほど、 でも、 ちょっと待てよ 34 ウォーターフォールは適さないのでは? EAIでは「社内システム環境=仕様」 – EAI導入期間中だけ、環境の変化を止められる? – 変化の中で最初から全ての要件を把握できるか? – 未経験→最初から良い設計が行える? – 人員足りる? チームは3人、外注するの? Analysis Design Development Test Launch/Maint. 35 ゴメン、 人も、金も 時間もない (By 部長) 36 いや、 ゴメンって あなた・・・ 37 ウォーター フォール 挫折 38 じゃあ ちょっとずつ 作ったら どうよ・・・ 39 EAI導入をインクリメンタルで インクリメンタルアプローチ – 繰り返し、ちょっとずつやる 個々の接続実装(サブプロジェクト)毎に 要件調査→設計→実装→テスト→リリース 各サブプロジェクトは1.5~2ヶ月 – チーム規模は2~5名 – – 「繰り返し ⇒設計改善(変更)」 1st Subproject 2nd Subproject 3rd Subproject 40 インクリメンタルアプローチだと・・・(過去の反省) 設計改善(変更) 第三世代 第二世代 第一世代 フィードバックしないと 陳腐化する 既存の修正にはテストが必要 ⇒迅速な設計改善には、テストの自動化が必須41 チーム体制 担当 Project Team Member 担当 B2B 購買管理システム 担当 EAI Team 担当 リーダ ホスト 開発者 担当 開発者 担当 担当 販売管理システム 担当 担当 MES その他 担当 情報・スキル共有 が素早くできること! 42 「スピード+改善」 + 「情報・スキル 共有」 43 「ペアプロ」 「TDD」 「テスト自動化」 「リファクタリング」 で、いけそう 44 よし! じゃあやろう 45 eXtreme Programming 46 ②XP導入 の壁 47 取締役 (兼システム開発統括部長) への説明 48 この人 例えるなら 49 いつも怒ってる 竹中直人 50 すげぇ コワイ 51 他に手はない 仲間のために 勇気をだして 気合一発 52 「え、XPを 導入したいの ですが・・・」 53 XP? ナンダそれ、 いくらするんだ? またナンカ買うんか!? 54 キャー! 明日から 転籍か!? 55 「すすす すみません! 0円です」 56 かなり ビビッてしまい 必死でしゃべって あとのこと、 よく覚えてません 57 ふーん。次のスライド! ・・・次!。(斜め読み) こりゃTPSだな。 ま、いいや、次! ・・・なるほど、わかった。 おい、やってみろや 58 あれ?なんか 簡単に承認 ゲット・・・ 59 <結論> 実は、経営者 の人は同じ思 いだったり 60 XP導入 本当の壁は 61 部長、課長 中間管理職 だった! 62 この壁が どうなったかは あとで書く 63 ③XP実践 レポート 64 XPプラクティスマップ 要件定義 設計 開発 テスト ユーザテスト 計画ゲーム ソフトウェア かんばん シンプル設計 ペアプログラミング コード共同所有 テスト駆動開発 テスト自動化 リファクタリング 短期リリース ふりかえり 65 ペアプロ 66 何十回も 言われたこと 67 ペアプロ? 工数二倍 じゃねぇか 68 いいえ それは 錯覚!!! 69 ちょっと 実験 してみました 70 ペアプロ2.0: <実験>工数も2.0倍か? 実験対象:データ連携PG 1本、テストケース込み 条件:同一言語、同一開発ツール、同一仕様 一人 11h ペア 4h 4h ペアは一人の半分以下 の時間で完了した しかも高品質・・・ <短期的> 工数1.4倍程度 → 作業時間は短縮 <長期的> 工数削減 難易度の高い開発ほど、この傾向が強い。 71 ペアプロの秘密① 手待ちのムダを排除 要求 提出 プロジェクト 承認 要求 収集 顧客の 承認 分析 設計 設計 レビュー 設計 修正 設計 レビュー 開発 テスト リリース 作業時間 待ち時間 従来型のバリューストリームマップ 要求 提出 プロジェクト プロトタイピング 承認 • 1次スコープ 決定 • 設計 /レビュー/修正 • 開発/テスト • リリース • 2次スコープ 決定 • 設計 /レビュー/修正 • 開発/テスト • リリース • 3次スコープ 決定 • 設計 /レビュー/修正 • 開発/テスト • リリース XPのバリューストリームマップ 工数を減らすのではない。期間を短くするのだ。速く作れば、早く儲かる!!!72 ペアプロの秘密② で、手待ちのムダって何? 事件はプログラミングで起こっている – 机上の設計=「概要設計」 プログラミング=「詳細設計」 – 矛盾、問題点、例外ケースは 詳細設計で明らかに – 悪構造問題→「問題解決」=「解の発見」 は創造的、発見的な活動 一人の天才 or 凡人チームによって早期解決 – プログラミングはレシピを作る作業。 73 要は、 ハマる時間 悩む時間 のムダを無くせる 74 ところで 75 プログラミング 以外では・・・ 76 誰でも、 普通に やってますよね ペア○○ 77 例えば 78 障害発生時 •チームが集まって問題を共有、異なる立場・ 経験からの視点で、同時に考察し、原因を探る。 • 一つの発想では解決できない問題 ⇒複数人の発想のコラボレーションによって 早期解決(解を発見)する • 全員が、問題の内容、原因、解決策を共有する 何だ、みんなやってるじゃない 79 これを 常にやるのが ペアプロ 80 部長も ちょっと 納得 81 ペアプロの効果「異常の見える化、ラインを止めろ!!」 ペアはうるさいくらいが良い 楽しそう? つまらなさそう? 困っていそう? 開発時問題発生→ペアは議論する →うるさい→目立つ→周りが気づく →議論の輪が拡大→開発中断 →全員で解決策を考える あんどん(パトランプ) →問題解決・共有が迅速 一人だと問題が隠れることがある。多くの場合、真面目さと責任感ゆえ82。 ペアプロの効果 作業改善で工数削減 忘れやすい作業手順を壁に張る ツールの自作 リファクタリング→設計の統一性の確保 一年間で 30h→8h /PG ペアだと作業改善が、リアルタイムに共有される 83 TDD(Test Driven Development) テスト駆動開発 •本体をテスト(測定)するためのテストプ ログラム(測定器)を先に作って・・・ ⇒測定しながら、開発する 入力値生成 テストプログラム (測定器) いろいろな測定条件 本体 プログラム ・・・ 出力値検証 正常系 テスト2 異常系 テスト1 異常系 テスト2 正常系テスト1 測定器を自作すると、驚くほどスキルが向上する (by RF System Lab.) 84 他の業界 では ふつうのこと 85 繰り返しテストの自動化 • テストプログラムを自動実行 • 機械に出来ることは、機械にやらせる • テスト結果の履歴を保存 テスト自動化 支援ツール 二回目以降は、工数ゼロ。やれば、やるほど得をする! 86 TDD+テスト自動化の効果 • 従来法(手動デバッグ、ステップ実行) テスト1回あたり:1.1h • TDD+テスト自動化 (過去実績データに基づく) テスト工数合計:35.1h (テストケース作成 + テスト工数(183回実施) 合計) テスト1回あたり:98秒 従来法で1400hに相当する回帰テスト作業(※) を「TDD+テスト駆動」により、35.1hで実現 生産性→40倍 ※テストパターン:7種類、繰り返しテスト回数:183回 87 この資料 見せたら 怒られました 88 今までテストに 1400hも かけてないぞ! ・・・と 89 なるほど ・・・と 90 つまり 回帰テスト やってない・・・と 91 ということは 当然・・・ 92 リファクタリング (設計改善) やってない ・・・と 93 じゃ、 やりましょう。 今後は、XPで 94 リファクタリング • プログラム設計見直し、改善 ⇒誰でも理解しやすい、シンプルなロジックに 最初から正しく・・・は無理 • 見直し後は全てのテストを実行する • 部品化して共有・スリム化 プログラムA プログラムB プログラムA プログラムB 「動いているモノに触るな」が常識だった。テストの自動化は、改善への不安を取り除く 95 リファクタリングの効果(見える化してみた) • • • • If 文 ・・・ -2個 一時変数 ・・・ -12個 コード行数 ・・・ -110行 コメント ・・・ -300文字 無くなった 無くなった 96 その他の プラクティス 97 ソフトウェアかんばん ソフトウェアかんばん •注意事項はカラーで記述 •別の人が追記してよい かんばんボード チョコ大好き 98 かんばん改 見積、実績を記入 作業工数を実測→記録・蓄積する ⇒ 「見える化」する 99 かんばん集計 毎週集計→チームのスピード、見積精度を実測 →次週の作業計画にフィードバック プロジェクト完了後に集計、分析 – – – 仕様変更、機能追加はいつ起こった? リファクタリング、テスト工数が全体に占める割合は? 全体の計画に無理は無かったか? 60 50 作業時間 40 チームのスピード 30 20 集計結果 10 0 5月27日 6月10日 6月24日 実績以上の性能を当てにしてはダメ。 7月8日 7月22日 8月5日 8月19日 9月2日 9月16日 100 ふりかえり(KPT) • 従来も、常に改善していたが、ノウハウは自分の中に だけあった。 • 問題点をチームでシェア。アイデアを出し合って、 改善策を生み出す。 • 個人のノウハウからチームのノウハウへ 問題点は、気付いたときに、いつでも貼り付け。毎週、みんなでふりかえり。 101 KPTボード 102 プロジェクト全体のふりかえり • 成功、失敗に関わらず • 「結果」を次のプロジェクトに生かす • より大きなサイクルでのフィードバック、改善活動 ふりかえり (プロジェクト全体) ふりかえり (週) ふりかえり (週) 今後の課題などをチーム内/外で共有 ・・・ ふりかえり (週) 103 ペアボード (自腹購入) 一波乱あって、今では部門経費で買えるように・・・あとで書く 104 ペアボード(サンプル) コピーすれば、そのまま開発ドキュメントに スキャナで取り込んで、電子ドキュメント化も可能 105 ペアボード(使用例) • ペアプログラミング時の設計ツール • 手書きは速い。装飾より、スピード • ≠メモ。紙に書くよりキレイに描いてしまう。習性? • 電話会議(デジカメ+e-mail) 電話会議での結合テストにて ペアプロの設計資料 106 2006/9/23 2006/9/21 2006/9/19 2006/9/17 2006/9/15 2006/9/13 2006/9/11 2006/9/9 2006/9/7 2006/9/5 2006/9/3 2006/9/1 2006/8/30 2006/8/28 2006/8/26 2006/8/24 2006/8/22 2006/8/20 2006/8/18 2006/8/16 2006/8/14 2006/8/12 2006/8/10 2006/8/8 2006/8/6 2006/8/4 2006/8/2 2006/7/31 2006/7/29 2006/7/27 2006/7/25 2006/7/23 2006/7/21 2006/7/19 2006/7/17 2006/7/15 2006/7/13 2006/7/11 2006/7/9 2006/7/7 2006/7/5 2006/7/3 2006/7/1 バーンダウンチャート 1600 計画 実績 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 ※海外販社受注管理システム構築プロジェクト 107 朝会(スタンドアップミーティング) ※海外販社受注管理システム構築プロジェクト (←スクラムな感じだった) 108 作業手順書 ⇒製造現場のマネしてみた 製造現場のマネしてみた。一目でわかる手順書 109 プラクティスは、互いに補完しあっている 仕様確認の手待ち のムダ ペアプログラミング 仕様理解 要件開発 テスト駆動開発 全員同席 ユーザテスト 変更は 小出しに テストプログラム 必要 TDDを貫く 勇気 テストの自動化 XP 短期リリース 回帰テスト 工数不足 リファクタリング シンプル設計 最初から正しく は無理 ふりかえり フィードバックを早くする プロジェクトに潜む「リスク」を、早期発見し、治療する。 110 導入時に気をつけること XPを導入する事が目的ではない ⇒XPによって目標を達成することが重要 1.始めること 2.続けること 3.ふりかえること 111 ④XP ふりかえり 112 ペアプロはじめた頃 ⇒ペアプロ1.0 • ペアは「レビュー」 • ペアは「共有」 • ペアは「品質」 • ペアは「コミュニケーション」・・・コミュニケーショ ンスキルが身につく • ペアは「スピード」・・・悩まない、ハマらない • ペアは「見える化」・・・相手の頭の中が見える 達人の方々から 見聞きした内容を真似る 113 この頃は 大分 変わってきまして 114 やめたこと 部長向けのXP説明資料作り (TPSと関連付けて、理解してもらう) 「TPSを理解していない人」に XP=TPSと訴えても あまり効果がないと気づいた 115 但し、同じことを 「トヨタの人が言 ってた」 というと響く・・・ 116 「トヨタの人が言っ てたなら、 それは TPSだな!」 117 残念、無念・・・ 118 人は 変えられない 自分が変わろう 119 はじめたこと うちの嫁が、コーチング上手なことを発見 コーチング本を与えてみた 気づいたら、嫁にコーチングされていた 自分もコーチングを学ぼう! 120 ひとりずつ 一緒に ペアを組んで 121 ペアプロの 楽しさを知って もらって 仲間を増やそう 122 <目標> ペアプロ過半数 (2006年9月当時 14/34名 完了) 123 目標達成を を間近にして ふりかえる 124 自分 にとって ペアプロって? 125 最近の自分にとって ⇒ペアプロ2.0 • ペアは「モチベーション」・・・他愛ない冗談、笑いのある現場 • ペアは「コーチング」・・・トム・デマルコ氏もかく語る • ペアは「気づき」・・・二人でやるから気づくこと 一人では気づかない、互いが違うから発見がある⇒弁証法 • ペアは「カイゼン」・・・みんなで生み出す作業標準、設計改善 育つ「俺ら流、開発手法」 • ペアは「勇気」・・・一人では出来なかったことができる。 仲間がいれば怖くない。苦労と喜びを分かちあう仲間 • ペアは「成長」・・・守・破・離、壁を打ち破る力 昨日よりも今日、今日より明日、より強い自分、より強いチームへ 126 そして何より 127 ペアは 楽しい 128 おしまい 129 ではない 130 カイゼンは 終わらない 131 過半数まで もう少し 132 さらに 仲間を 増やすために 133 14人で ペアプロ ふりかえり 134 みんな ほんとは どう 思ってるの? 135 正直 ちょっと不安 136 ペアプロ KPT 聞いてみた 137 ペアプロ Keep • 修正に取り組みやすい(暗い洞窟に入る勇気) • 重大な問題に直面しても、一人じゃないという安心感から、 積極的に対応ができる • コーディングルール等の決まりを守れる(自分が守れない時が あるので) • 説明、プレゼンスキル向上 • 自分の意思、考えを伝えやすい • スキトラの手法としては好評 • 共有、改善意識が身についた • ペアプロはふつうのこと、 「誘導なしではバックしない」と同じ • 何か新しいことをするときの継続の鍵 138 ペアプロ Keep • 障害発生時のリスク低減、問題発生時の情報共有が早い、 複数人で解決にあたれる、難問にぶつかっても迅速解決 • ミスが少なくなる • プログラムの品質に関して、一人で行うより、複数の考えで 構築されるので、よりよくなる • 斬新なアイデアの発掘 • 考え方が固執しない • 知識を相手から吸収でき、知らなかったやり方を覚えられる • パラレルに思考が行える、一人が「考えること」、もう一人が 「操作すること」に集中できるため、作業が早い • テンションが低いときでも、相手が高ければペースが落ちない • チームでの達成感があり、モチベーションがあがる • 迷ったときにすぐ相談でき、悩まない、停滞しない ペアプロ Problem • ドライバ、ナビゲータ配役のまんねり化 ⇒適宜担当を交代しないと、ペアプロの意味がない • とにかく疲れる or 眠くなる ⇒ペアプロ最大時間制限が必要 年休取得のタイミング ⇒自由に休みが取れない • • 効果の算出、生産性の証明 ⇒工数以外の見えない効果が、管理職に伝えられない • テンションが高いときは、一人のほうが早い場合があるかなと感じた • 何故だかわからないが、忙しいときは一人のほうが早いのではない かという考えが拭いきれない(不安) • 一人が電話対応や、別件でトラブルになると、作業が中断して しまう • 相手に頼ってしまう • ペアプロでやること、やらないことの基準がない 140 ペアプロ Problem • 相手とペースが合わないと大変 • 先輩とペアを組むと意見や、指摘が難しい • 二人でなければできないという方向へは行きたくない ⇒一人になったらモチベーションが下がる • Navigatorの人が機能していないペアは1人でやるのと変わらない のではないか? • 全ての開発をペアプロで行うのは難しい(工数の問題) 141 ペアプロ Try • ペアプロにはそれ専用のスキル(慣れ?)があるように感じ た ⇒はじめての人が突然ペアを組んでも、すぐには機能しない。そこで やめないことが重要。ペアプロは継続する(慣れる)ことで 徐々に効果が現れる。 • ペアプロの効果を体験したいのでこれを継続したい • ペアである2人の役割(呼び方も..Driver?)を明確に定義し、一度説 明できた方がよい • 共通性の高い部分の開発や、難易度の高いものに限って行うことに すればいいのでは?(工数に対する指摘対策) • 「プロジェクトの序盤」で義務付け、「中盤」では解除あり、 「終盤」では勝手にペアを組むようになる • ペアプロ必需品の常備化 ⇒ホワイトボード、ソフトウェアかんばん、20インチディスプレイ 142 たくさん いろいろな 考えが出た 143 なんか うれしい モチベーション UP 144 KPT後 ペアプロ 次の波は・・・ 145 たぶん 勝手に 起きます 146 なぜなら 147 先日 見てしまった 148 ホルガー ダンスクが 目覚めるのを 出所:ピープルウェア (トム・デマルコ) デンマークにある巨人の像。国の危機に、目覚めて戦う。 149 ある日 部長から 与えられた 命題 150 生産性向上の ために 151 アイデアを 提出せよ (1件/人) ・・・と 152 そこで ただ一言 153 154 と、書いてみた 155 打ち合わせ時 課長から説明 を求められた ので 156 ポツリと 157 子供を持つ親なら 皆やってること だと 思いますが・・・ 158 と、言ってみた。 159 そのとき 巨人が 目覚めた 160 周りの人が つぎつぎに しゃべりだす 161 管理職への 不満 続出、噴出 止まらない 162 「管理職はもっと ポジティブな 反応 をしてほしい」 163 「やる気を 失くす発言が 多い」 164 「悪い部分の 指摘ばかりでなく できた部分を 認めてほしい」 165 「コーチングとか 勉強 してますか?」 ・・・などなど 166 びっくりした。 みんな、勇気 あるな。 167 こうなると 課長も 認めざるを 得ないらしい 168 そして ついには 169 課長の 報告資料に 一文が 追加された 170 「管理職は、 アクノリッジ マネジメントを 心がけるべき」 171 眠れる 巨人の力 はすごい (ちょっと泣けた) 172 そして、 173 ペアプロ 3.0へ 174 つづく・・・ 175 ・・・というのが 半年前 のお話で 176 やっと 今日の 本編です 177 その後 いろいろ ありまして・・・ 178 TPS 社長賞 ・・・貰えるらしいです 179 嬉しいので (^_^) 180 この 経緯を お話します 181 まずは 先ほど でました 182 <目標> ペアプロ 過半数 183 現在 184 20/34人 185 祝 ペアプロ 過半数達成!! 186 しかも !!! 187 数だけじゃない 188 ペアプロ 仲間 189 このヒト 190 先輩アーキテクト Java、.NET 社内標準 フレームワーク作成 191 部門の 中心人物 192 193 私と 違って 194 部長からの 信頼 絶大 195 でも この人 最初は・・・ 196 「トレーニングで の効果は 認めるけど・・・」 197 「ペアプロ、 実開発での 効果は疑問」 198 なーんて 言ってた ので 199 刺客を 送り込み ました 200 刺客は・・・ 201 このヒト 同期入社 お笑い系プログラマ 昨年、3ヶ月間 一緒にペアプロした 203 この人 204 ペアプロ 信者 205 狙うは 206 技術・知識 一挙両得 ペアプロ2.0(成長、楽しさ) 真の価値への覚醒 207 そんで この先輩 どうなったか っていうと 208 ある日 やってきて 曰く 209 ・・・ペアプロ なんだけどさ 210 何か、よく わからないん だけど・・・ 211 速いんだよ 212 実際 やってみると わかるん だけど・・・ 213 速いんだよ 214 大物 味方 ゲット!! 215 そして もうひとり 216 やはり、この 中の・・・ 217 このヒト 師匠 自称、世界を股にか けるネゴシエータ 219 4月から 220 課長に なっちゃった 221 課長に なるくらいだから 222 223 私と 違って 224 部長からの 信頼 絶大 225 ある日 やってきて 曰く 226 俺は 言ったぞ!! 227 管理職試験の プレゼンで 228 「TPS活動 として・・・」 229 「ペアプロ を推進します」 と、 230 231 今日のポイント① 敵の味方を 味方にせよ 232 (注) 私が信頼 されてない訳では ないです・・・ 233 発言力の ある人を 仲間に! 234 他にも・・・ 235 「かんばん 始めたい! 手伝って!!」 236 そんな人達が 現れて 237 こんなの作りました 238 この ストアボード (パクリなんですが) 239 効果絶大!!! 240 「多能工化 の促進」 もさることながら 241 特筆 すべきは 242 部長の人達に 大好評 243 ToDo Doing Doneで やってた頃は 244 部長・・・ 迷惑そう だったのに 245 やっぱり 横文字 だめ!? 246 漢字のほうが 仕事やってる っぽい・・・!? 247 ま、いっか 社長賞だしな (^_^) 248 その後 うちの部長 249 「かんばん」 ・・・こっそり 質問しに来る ようになった 250 急に勉強熱心 うむ、よしよし と思っていたら 251 こんな 資料・・・ 252 いつのまにか 作って 253 ちゃっかり 社長に報告 (^_^; 254 「部の方針とし て、二ヶ月前か ら実施して おります・・・」 255 ちょ!?、 いつの間に 部の方針に (^^;) 256 いや、アナタ から指示も、 支援も受けて ないけど・・・ 257 つーか、 始めたの 二年前 ・・・orz 258 ・・・ちょっと ブルーな 気分 259 ま、許そう 社長賞だしね! (^_^;) 260 ・・・でも この資料 よく見ると 261 ・・・なぜか 管理職の名前 (^^;) 262 じゃ、 明日から部長に タスク振って みる!?(^^) 263 ・・・う~ん よしとしよう 264 社長賞 だからね (汗) 265 しかし!! 部長も やるときは やる!! 266 ちゃんと 部門方針 になりました 267 業務目標 にも 268 今後は 「ペアプロ普及」 とか 269 業務目標にして オッケー!!! 270 素晴らしい! (和田さん風に) 271 もうひとつ おまけ 272 こういうもの ちゃんと会社で買うことに!! 273 絶対に 忘れては いけないこと 274 「あ、部長 例の、方針の件 ありがとうござい ました!!」 275 「現場でも みんな喜んで いますよ 」 276 と、 さわやかに 言うべし 277 今日のポイント② 上司であっても 感謝して褒めよ 278 とにもかくにも 279 “Social Change Starts With You” 280 Kent Beck氏から 角谷氏へ贈られた 名言 281 “あなたが変わ れば、世界が 変わる” 282 但し、 283 “人は自分の 速度でしか 変われない” これもKent Beck氏の言葉だそうだ 284 ってことは つまり 285 “人は自分の 速度でなら 変われる” 286 そう!! 287 うちの 部長ですら (^^) 288 変わるん です 289 まして皆さん オブラブ この勢い 290 きっと 日本のIT業界 は変わる 291 最後に 292 293 かれこれ 17名と ペアプロ しました 294 ときには ベテラン課長 (43) と組んだことも 295 正直、すごく 気を使うので 疲れますが 296 すっごい 勉強に なりました 297 で、最近 思うこと 298 ペアプロって 実は それ自体が 299 スキルだ 300 いつか 履歴書に 書いてみよう 301 同じく アジャイルも それ自体が 302 スキルだ 303 「そういう やり方も、 できる」 304 そんな人 組織で いつづけること 305 あくなき 挑戦!! 成長力 306 無限大!! Fujitsu ※著作権保護のため 手書きです 307 おしまい 308 ちょっと トークス やらせて 下さい 309
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