Shinko RN presentation -

人は自分の速度でなら変われる
革命から改革へ
1
すみの たいじ
角野 泰次
長野市
電子部品メーカ
情報シス部
トヨタ
生産方式
今日は長野から来ました
2
五十六メソッド
~褒めるの0円~
オブジェクト倶楽部
2006クリスマスイベント
ライトニングトークス
内容は5分なんですが・・・
3
五十六メソッド
~褒めるの0円~
「エンジニア
マインド」
にて
連載中!!
4
五十六LT
ご存じの
皆様
5
×
ごじゅうろく
○イソロク
6
今日は
7
真面目な
お話なので
8
こういう人は
9
でてきません
10
ごめんなさい
11
12
私の原点は
一年前
13
オブラブ
2006
夏イベント
14
モーフィアス
和田さん
に出会った
15
(注)イメージです
Free your mind!
心を解き放て!!
16
人生
変わっちゃい
ました・・・
17
きっと
今日も
18
(注)イメージです
誰かの人生が・・・
19
あれから
一年
20
また
アツい夏が
きました
21
今日
この日が
私にとっての
22
帰郷
なのかも
しれません
23
そんなわけで
はりきりすぎて
今回の資料
24
400枚
やりすぎだ orz
25
とっとと
いきます
26
今日のお話
①
②
③
④
XPとの出会い
XP導入の壁
XP実践レポート
XPふりかえり
で、最後は無理やりまとめます
27
①XPとの
出会い
(二年前)
28
私のお仕事
29
実施対象:システム連携統合プロジェクト (EAI導入)
本社
メインフレーム
販売システム
COBOL
COBOL
バッチ リアル
バッチ
COBOL
バッチ
PL/SQL
•業務システム間が複雑に結合
•通信ソフト、連携プログラムが分散配置
•連携プログラムの開発言語が非統一
C
バッチ リアル
バッチ リアル
COBOL
C
Java
バッチ
バッチ
PL/SQL
COBOL
D事
A事
バッチ リアル
PL/SQL
C
バッチ リアル
バッチ リアル
PL/SQL
PL/SQL
C
C
C
A事
工場-1
B事
C事
工場-2
E事
C事
A事
工場-3
通信ソフト
連携用プログラム
30
EAI導入後イメージ
本社 メインフレーム
販売システム
:共通言語による
連携用プログラム
A事
工場-1
B事
•業務システム間がシンプルに結合
•通信ソフト、連携用プログラムを集中配置
•連携用プログラムの開発言語を標準化
EAI
C事
工場-2
D事
A事
E事
C事
A事
工場-3
31
ふつうは
ウォーター
フォール
でやるらしい
32
ウォーターフォールのプロジェクト

ビッグバン導入
–
ウォーターフォール型
–
2~3年のプロジェクト
–
チーム規模は20名~50名
–
最初に全ての要件を調査し、漏れのない設計を行う
Analysis
Design
Development
Test
Launch/Maint.
33
なるほど、
でも、
ちょっと待てよ
34
ウォーターフォールは適さないのでは?

EAIでは「社内システム環境=仕様」
– EAI導入期間中だけ、環境の変化を止められる?
– 変化の中で最初から全ての要件を把握できるか?
– 未経験→最初から良い設計が行える?
– 人員足りる?
チームは3人、外注するの?
Analysis
Design
Development
Test
Launch/Maint.
35
ゴメン、
人も、金も
時間もない
(By 部長)
36
いや、
ゴメンって
あなた・・・
37
ウォーター
フォール
挫折
38
じゃあ
ちょっとずつ
作ったら
どうよ・・・
39
EAI導入をインクリメンタルで

インクリメンタルアプローチ
–
繰り返し、ちょっとずつやる
個々の接続実装(サブプロジェクト)毎に
要件調査→設計→実装→テスト→リリース
各サブプロジェクトは1.5~2ヶ月
–
チーム規模は2~5名
–
–
「繰り返し ⇒設計改善(変更)」
1st Subproject
2nd Subproject
3rd Subproject
40
インクリメンタルアプローチだと・・・(過去の反省)
設計改善(変更)
第三世代
第二世代
第一世代
フィードバックしないと
陳腐化する
既存の修正にはテストが必要 ⇒迅速な設計改善には、テストの自動化が必須41
チーム体制
担当
Project Team Member
担当
B2B
購買管理システム
担当
EAI Team
担当
リーダ
ホスト
開発者
担当
開発者
担当
担当
販売管理システム
担当
担当
MES
その他
担当
情報・スキル共有
が素早くできること!
42
「スピード+改善」
+
「情報・スキル
共有」
43
「ペアプロ」
「TDD」
「テスト自動化」
「リファクタリング」
で、いけそう
44
よし!
じゃあやろう
45
eXtreme Programming
46
②XP導入
の壁
47
取締役
(兼システム開発統括部長)
への説明
48
この人
例えるなら
49
いつも怒ってる
竹中直人
50
すげぇ
コワイ
51
他に手はない
仲間のために
勇気をだして
気合一発
52
「え、XPを
導入したいの
ですが・・・」
53
XP?
ナンダそれ、
いくらするんだ?
またナンカ買うんか!?
54
キャー!
明日から
転籍か!?
55
「すすす
すみません!
0円です」
56
かなり
ビビッてしまい
必死でしゃべって
あとのこと、
よく覚えてません
57
ふーん。次のスライド!
・・・次!。(斜め読み)
こりゃTPSだな。
ま、いいや、次!
・・・なるほど、わかった。
おい、やってみろや
58
あれ?なんか
簡単に承認
ゲット・・・
59
<結論>
実は、経営者
の人は同じ思
いだったり
60
XP導入
本当の壁は
61
部長、課長
中間管理職
だった!
62
この壁が
どうなったかは
あとで書く
63
③XP実践
レポート
64
XPプラクティスマップ
要件定義
設計
開発
テスト
ユーザテスト
計画ゲーム
ソフトウェア
かんばん
シンプル設計
ペアプログラミング
コード共同所有
テスト駆動開発
テスト自動化
リファクタリング
短期リリース
ふりかえり
65
ペアプロ
66
何十回も
言われたこと
67
ペアプロ?
工数二倍
じゃねぇか
68
いいえ
それは
錯覚!!!
69
ちょっと
実験
してみました
70
ペアプロ2.0: <実験>工数も2.0倍か?


実験対象:データ連携PG 1本、テストケース込み
条件:同一言語、同一開発ツール、同一仕様
一人
11h
ペア
4h
4h
ペアは一人の半分以下
の時間で完了した
しかも高品質・・・
<短期的> 工数1.4倍程度 → 作業時間は短縮
<長期的> 工数削減
難易度の高い開発ほど、この傾向が強い。
71
ペアプロの秘密① 手待ちのムダを排除
要求
提出
プロジェクト
承認
要求
収集
顧客の
承認
分析
設計
設計
レビュー
設計
修正
設計
レビュー
開発
テスト
リリース
作業時間
待ち時間
従来型のバリューストリームマップ
要求
提出
プロジェクト
プロトタイピング
承認
• 1次スコープ
決定
• 設計
/レビュー/修正
• 開発/テスト
• リリース
• 2次スコープ
決定
• 設計
/レビュー/修正
• 開発/テスト
• リリース
• 3次スコープ
決定
• 設計
/レビュー/修正
• 開発/テスト
• リリース
XPのバリューストリームマップ
工数を減らすのではない。期間を短くするのだ。速く作れば、早く儲かる!!!72
ペアプロの秘密②

で、手待ちのムダって何?
事件はプログラミングで起こっている
–
机上の設計=「概要設計」
プログラミング=「詳細設計」
–
矛盾、問題点、例外ケースは
詳細設計で明らかに
–
悪構造問題→「問題解決」=「解の発見」
は創造的、発見的な活動
一人の天才 or 凡人チームによって早期解決
–
プログラミングはレシピを作る作業。
73
要は、
ハマる時間
悩む時間
のムダを無くせる
74
ところで
75
プログラミング
以外では・・・
76
誰でも、
普通に
やってますよね
ペア○○
77
例えば
78
障害発生時
•チームが集まって問題を共有、異なる立場・
経験からの視点で、同時に考察し、原因を探る。
• 一つの発想では解決できない問題
⇒複数人の発想のコラボレーションによって
早期解決(解を発見)する
• 全員が、問題の内容、原因、解決策を共有する
何だ、みんなやってるじゃない
79
これを
常にやるのが
ペアプロ
80
部長も
ちょっと
納得
81
ペアプロの効果「異常の見える化、ラインを止めろ!!」


ペアはうるさいくらいが良い
楽しそう? つまらなさそう?
困っていそう?

開発時問題発生→ペアは議論する
→うるさい→目立つ→周りが気づく
→議論の輪が拡大→開発中断
→全員で解決策を考える
あんどん(パトランプ)
→問題解決・共有が迅速
一人だと問題が隠れることがある。多くの場合、真面目さと責任感ゆえ82。
ペアプロの効果
作業改善で工数削減



忘れやすい作業手順を壁に張る
ツールの自作
リファクタリング→設計の統一性の確保
一年間で
30h→8h /PG
ペアだと作業改善が、リアルタイムに共有される
83
TDD(Test Driven Development) テスト駆動開発
•本体をテスト(測定)するためのテストプ
ログラム(測定器)を先に作って・・・
⇒測定しながら、開発する
入力値生成
テストプログラム
(測定器)
いろいろな測定条件
本体
プログラム
・・・
出力値検証
正常系
テスト2
異常系
テスト1
異常系
テスト2
正常系テスト1
測定器を自作すると、驚くほどスキルが向上する (by RF System Lab.)
84
他の業界
では
ふつうのこと
85
繰り返しテストの自動化
• テストプログラムを自動実行
• 機械に出来ることは、機械にやらせる
• テスト結果の履歴を保存
テスト自動化
支援ツール
二回目以降は、工数ゼロ。やれば、やるほど得をする!
86
TDD+テスト自動化の効果
• 従来法(手動デバッグ、ステップ実行)
テスト1回あたり:1.1h
• TDD+テスト自動化
(過去実績データに基づく)
テスト工数合計:35.1h (テストケース作成 + テスト工数(183回実施)
合計)
テスト1回あたり:98秒
従来法で1400hに相当する回帰テスト作業(※)
を「TDD+テスト駆動」により、35.1hで実現
生産性→40倍
※テストパターン:7種類、繰り返しテスト回数:183回
87
この資料
見せたら
怒られました
88
今までテストに
1400hも
かけてないぞ!
・・・と
89
なるほど
・・・と
90
つまり
回帰テスト
やってない・・・と
91
ということは
当然・・・
92
リファクタリング
(設計改善)
やってない
・・・と
93
じゃ、
やりましょう。
今後は、XPで
94
リファクタリング
• プログラム設計見直し、改善
⇒誰でも理解しやすい、シンプルなロジックに
最初から正しく・・・は無理
• 見直し後は全てのテストを実行する
•
部品化して共有・スリム化
プログラムA
プログラムB
プログラムA
プログラムB
「動いているモノに触るな」が常識だった。テストの自動化は、改善への不安を取り除く
95
リファクタリングの効果(見える化してみた)
•
•
•
•
If 文 ・・・ -2個
一時変数 ・・・ -12個
コード行数 ・・・ -110行
コメント ・・・ -300文字
無くなった
無くなった
96
その他の
プラクティス
97
ソフトウェアかんばん
ソフトウェアかんばん
•注意事項はカラーで記述
•別の人が追記してよい
かんばんボード
チョコ大好き
98
かんばん改
見積、実績を記入
作業工数を実測→記録・蓄積する ⇒ 「見える化」する
99


かんばん集計
毎週集計→チームのスピード、見積精度を実測
→次週の作業計画にフィードバック
プロジェクト完了後に集計、分析
–
–
–
仕様変更、機能追加はいつ起こった?
リファクタリング、テスト工数が全体に占める割合は?
全体の計画に無理は無かったか?
60
50
作業時間
40
チームのスピード
30
20
集計結果
10
0
5月27日
6月10日
6月24日
実績以上の性能を当てにしてはダメ。
7月8日
7月22日
8月5日
8月19日
9月2日
9月16日
100
ふりかえり(KPT)
• 従来も、常に改善していたが、ノウハウは自分の中に
だけあった。
• 問題点をチームでシェア。アイデアを出し合って、
改善策を生み出す。
• 個人のノウハウからチームのノウハウへ
問題点は、気付いたときに、いつでも貼り付け。毎週、みんなでふりかえり。
101
KPTボード
102
プロジェクト全体のふりかえり
• 成功、失敗に関わらず
• 「結果」を次のプロジェクトに生かす
• より大きなサイクルでのフィードバック、改善活動
ふりかえり
(プロジェクト全体)
ふりかえり
(週)
ふりかえり
(週)
今後の課題などをチーム内/外で共有
・・・
ふりかえり
(週)
103
ペアボード (自腹購入)
一波乱あって、今では部門経費で買えるように・・・あとで書く
104
ペアボード(サンプル)


コピーすれば、そのまま開発ドキュメントに
スキャナで取り込んで、電子ドキュメント化も可能
105
ペアボード(使用例)
• ペアプログラミング時の設計ツール
• 手書きは速い。装飾より、スピード
• ≠メモ。紙に書くよりキレイに描いてしまう。習性?
•
電話会議(デジカメ+e-mail)
電話会議での結合テストにて
ペアプロの設計資料
106
2006/9/23
2006/9/21
2006/9/19
2006/9/17
2006/9/15
2006/9/13
2006/9/11
2006/9/9
2006/9/7
2006/9/5
2006/9/3
2006/9/1
2006/8/30
2006/8/28
2006/8/26
2006/8/24
2006/8/22
2006/8/20
2006/8/18
2006/8/16
2006/8/14
2006/8/12
2006/8/10
2006/8/8
2006/8/6
2006/8/4
2006/8/2
2006/7/31
2006/7/29
2006/7/27
2006/7/25
2006/7/23
2006/7/21
2006/7/19
2006/7/17
2006/7/15
2006/7/13
2006/7/11
2006/7/9
2006/7/7
2006/7/5
2006/7/3
2006/7/1
バーンダウンチャート
1600
計画
実績
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
※海外販社受注管理システム構築プロジェクト
107
朝会(スタンドアップミーティング)
※海外販社受注管理システム構築プロジェクト (←スクラムな感じだった)
108
作業手順書 ⇒製造現場のマネしてみた
製造現場のマネしてみた。一目でわかる手順書
109
プラクティスは、互いに補完しあっている
仕様確認の手待ち
のムダ
ペアプログラミング
仕様理解
要件開発
テスト駆動開発
全員同席
ユーザテスト
変更は
小出しに
テストプログラム
必要
TDDを貫く
勇気
テストの自動化
XP
短期リリース
回帰テスト
工数不足
リファクタリング
シンプル設計
最初から正しく
は無理
ふりかえり
フィードバックを早くする
プロジェクトに潜む「リスク」を、早期発見し、治療する。
110
導入時に気をつけること
XPを導入する事が目的ではない
⇒XPによって目標を達成することが重要
1.始めること
2.続けること
3.ふりかえること
111
④XP
ふりかえり
112
ペアプロはじめた頃 ⇒ペアプロ1.0
• ペアは「レビュー」
• ペアは「共有」
• ペアは「品質」
• ペアは「コミュニケーション」・・・コミュニケーショ
ンスキルが身につく
• ペアは「スピード」・・・悩まない、ハマらない
• ペアは「見える化」・・・相手の頭の中が見える
達人の方々から
見聞きした内容を真似る
113
この頃は
大分
変わってきまして
114
やめたこと
部長向けのXP説明資料作り
(TPSと関連付けて、理解してもらう)
「TPSを理解していない人」に
XP=TPSと訴えても
あまり効果がないと気づいた
115
但し、同じことを
「トヨタの人が言
ってた」
というと響く・・・
116
「トヨタの人が言っ
てたなら、
それは
TPSだな!」
117
残念、無念・・・
118
人は
変えられない
自分が変わろう
119
はじめたこと
うちの嫁が、コーチング上手なことを発見
コーチング本を与えてみた
気づいたら、嫁にコーチングされていた
自分もコーチングを学ぼう!
120
ひとりずつ
一緒に
ペアを組んで
121
ペアプロの
楽しさを知って
もらって
仲間を増やそう
122
<目標>
ペアプロ過半数
(2006年9月当時
14/34名 完了)
123
目標達成を
を間近にして
ふりかえる
124
自分
にとって
ペアプロって?
125
最近の自分にとって ⇒ペアプロ2.0
• ペアは「モチベーション」・・・他愛ない冗談、笑いのある現場
• ペアは「コーチング」・・・トム・デマルコ氏もかく語る
• ペアは「気づき」・・・二人でやるから気づくこと
一人では気づかない、互いが違うから発見がある⇒弁証法
• ペアは「カイゼン」・・・みんなで生み出す作業標準、設計改善
育つ「俺ら流、開発手法」
• ペアは「勇気」・・・一人では出来なかったことができる。
仲間がいれば怖くない。苦労と喜びを分かちあう仲間
• ペアは「成長」・・・守・破・離、壁を打ち破る力
昨日よりも今日、今日より明日、より強い自分、より強いチームへ
126
そして何より
127
ペアは
楽しい
128
おしまい
129
ではない
130
カイゼンは
終わらない
131
過半数まで
もう少し
132
さらに
仲間を
増やすために
133
14人で
ペアプロ
ふりかえり
134
みんな
ほんとは
どう
思ってるの?
135
正直
ちょっと不安
136
ペアプロ
KPT
聞いてみた
137
ペアプロ Keep
• 修正に取り組みやすい(暗い洞窟に入る勇気)
• 重大な問題に直面しても、一人じゃないという安心感から、
積極的に対応ができる
• コーディングルール等の決まりを守れる(自分が守れない時が
あるので)
• 説明、プレゼンスキル向上
• 自分の意思、考えを伝えやすい
• スキトラの手法としては好評
• 共有、改善意識が身についた
• ペアプロはふつうのこと、
「誘導なしではバックしない」と同じ
• 何か新しいことをするときの継続の鍵
138
ペアプロ Keep
• 障害発生時のリスク低減、問題発生時の情報共有が早い、
複数人で解決にあたれる、難問にぶつかっても迅速解決
• ミスが少なくなる
• プログラムの品質に関して、一人で行うより、複数の考えで
構築されるので、よりよくなる
• 斬新なアイデアの発掘
• 考え方が固執しない
• 知識を相手から吸収でき、知らなかったやり方を覚えられる
• パラレルに思考が行える、一人が「考えること」、もう一人が
「操作すること」に集中できるため、作業が早い
• テンションが低いときでも、相手が高ければペースが落ちない
• チームでの達成感があり、モチベーションがあがる
• 迷ったときにすぐ相談でき、悩まない、停滞しない
ペアプロ Problem
• ドライバ、ナビゲータ配役のまんねり化
⇒適宜担当を交代しないと、ペアプロの意味がない
• とにかく疲れる
or 眠くなる ⇒ペアプロ最大時間制限が必要
年休取得のタイミング ⇒自由に休みが取れない
•
• 効果の算出、生産性の証明
⇒工数以外の見えない効果が、管理職に伝えられない
• テンションが高いときは、一人のほうが早い場合があるかなと感じた
• 何故だかわからないが、忙しいときは一人のほうが早いのではない
かという考えが拭いきれない(不安)
• 一人が電話対応や、別件でトラブルになると、作業が中断して
しまう
• 相手に頼ってしまう
• ペアプロでやること、やらないことの基準がない
140
ペアプロ Problem
• 相手とペースが合わないと大変
• 先輩とペアを組むと意見や、指摘が難しい
• 二人でなければできないという方向へは行きたくない
⇒一人になったらモチベーションが下がる
• Navigatorの人が機能していないペアは1人でやるのと変わらない
のではないか?
• 全ての開発をペアプロで行うのは難しい(工数の問題)
141
ペアプロ Try
• ペアプロにはそれ専用のスキル(慣れ?)があるように感じ
た ⇒はじめての人が突然ペアを組んでも、すぐには機能しない。そこで
やめないことが重要。ペアプロは継続する(慣れる)ことで
徐々に効果が現れる。
• ペアプロの効果を体験したいのでこれを継続したい
• ペアである2人の役割(呼び方も..Driver?)を明確に定義し、一度説
明できた方がよい
• 共通性の高い部分の開発や、難易度の高いものに限って行うことに
すればいいのでは?(工数に対する指摘対策)
• 「プロジェクトの序盤」で義務付け、「中盤」では解除あり、
「終盤」では勝手にペアを組むようになる
• ペアプロ必需品の常備化
⇒ホワイトボード、ソフトウェアかんばん、20インチディスプレイ 142
たくさん
いろいろな
考えが出た
143
なんか
うれしい
モチベーション
UP
144
KPT後
ペアプロ
次の波は・・・
145
たぶん
勝手に
起きます
146
なぜなら
147
先日
見てしまった
148
ホルガー
ダンスクが
目覚めるのを
出所:ピープルウェア (トム・デマルコ)
デンマークにある巨人の像。国の危機に、目覚めて戦う。
149
ある日
部長から
与えられた
命題
150
生産性向上の
ために
151
アイデアを
提出せよ
(1件/人)
・・・と
152
そこで
ただ一言
153
154
と、書いてみた
155
打ち合わせ時
課長から説明
を求められた
ので
156
ポツリと
157
子供を持つ親なら
皆やってること
だと
思いますが・・・
158
と、言ってみた。
159
そのとき
巨人が
目覚めた
160
周りの人が
つぎつぎに
しゃべりだす
161
管理職への
不満
続出、噴出
止まらない
162
「管理職はもっと
ポジティブな
反応
をしてほしい」
163
「やる気を
失くす発言が
多い」
164
「悪い部分の
指摘ばかりでなく
できた部分を
認めてほしい」
165
「コーチングとか
勉強
してますか?」
・・・などなど
166
びっくりした。
みんな、勇気
あるな。
167
こうなると
課長も
認めざるを
得ないらしい
168
そして
ついには
169
課長の
報告資料に
一文が
追加された
170
「管理職は、
アクノリッジ
マネジメントを
心がけるべき」
171
眠れる
巨人の力
はすごい
(ちょっと泣けた)
172
そして、
173
ペアプロ
3.0へ
174
つづく・・・
175
・・・というのが
半年前
のお話で
176
やっと
今日の
本編です
177
その後
いろいろ
ありまして・・・
178
TPS
社長賞
・・・貰えるらしいです
179
嬉しいので
(^_^)
180
この
経緯を
お話します
181
まずは
先ほど
でました
182
<目標>
ペアプロ
過半数
183
現在
184
20/34人
185
祝
ペアプロ
過半数達成!!
186
しかも
!!!
187
数だけじゃない
188
ペアプロ
仲間
189
このヒト
190
先輩アーキテクト
Java、.NET
社内標準
フレームワーク作成
191
部門の
中心人物
192
193
私と
違って
194
部長からの
信頼
絶大
195
でも
この人
最初は・・・
196
「トレーニングで
の効果は
認めるけど・・・」
197
「ペアプロ、
実開発での
効果は疑問」
198
なーんて
言ってた
ので
199
刺客を
送り込み
ました
200
刺客は・・・
201
このヒト
同期入社
お笑い系プログラマ
昨年、3ヶ月間
一緒にペアプロした
203
この人
204
ペアプロ
信者
205
狙うは
206
技術・知識
一挙両得
ペアプロ2.0(成長、楽しさ)
真の価値への覚醒
207
そんで
この先輩
どうなったか
っていうと
208
ある日
やってきて
曰く
209
・・・ペアプロ
なんだけどさ
210
何か、よく
わからないん
だけど・・・
211
速いんだよ
212
実際
やってみると
わかるん
だけど・・・
213
速いんだよ
214
大物
味方
ゲット!!
215
そして
もうひとり
216
やはり、この
中の・・・
217
このヒト
師匠
自称、世界を股にか
けるネゴシエータ
219
4月から
220
課長に
なっちゃった
221
課長に
なるくらいだから
222
223
私と
違って
224
部長からの
信頼
絶大
225
ある日
やってきて
曰く
226
俺は
言ったぞ!!
227
管理職試験の
プレゼンで
228
「TPS活動
として・・・」
229
「ペアプロ
を推進します」
と、
230
231
今日のポイント①
敵の味方を
味方にせよ
232
(注)
私が信頼
されてない訳では
ないです・・・
233
発言力の
ある人を
仲間に!
234
他にも・・・
235
「かんばん
始めたい!
手伝って!!」
236
そんな人達が
現れて
237
こんなの作りました
238
この
ストアボード
(パクリなんですが)
239
効果絶大!!!
240
「多能工化
の促進」
もさることながら
241
特筆
すべきは
242
部長の人達に
大好評
243
ToDo
Doing
Doneで
やってた頃は
244
部長・・・
迷惑そう
だったのに
245
やっぱり
横文字
だめ!?
246
漢字のほうが
仕事やってる
っぽい・・・!?
247
ま、いっか
社長賞だしな
(^_^)
248
その後
うちの部長
249
「かんばん」
・・・こっそり
質問しに来る
ようになった
250
急に勉強熱心
うむ、よしよし
と思っていたら
251
こんな
資料・・・
252
いつのまにか
作って
253
ちゃっかり
社長に報告
(^_^;
254
「部の方針とし
て、二ヶ月前か
ら実施して
おります・・・」
255
ちょ!?、
いつの間に
部の方針に
(^^;)
256
いや、アナタ
から指示も、
支援も受けて
ないけど・・・
257
つーか、
始めたの
二年前
・・・orz
258
・・・ちょっと
ブルーな
気分
259
ま、許そう
社長賞だしね!
(^_^;)
260
・・・でも
この資料
よく見ると
261
・・・なぜか
管理職の名前
(^^;)
262
じゃ、
明日から部長に
タスク振って
みる!?(^^)
263
・・・う~ん
よしとしよう
264
社長賞
だからね
(汗)
265
しかし!!
部長も
やるときは
やる!!
266
ちゃんと
部門方針
になりました
267
業務目標
にも
268
今後は
「ペアプロ普及」
とか
269
業務目標にして
オッケー!!!
270
素晴らしい!
(和田さん風に)
271
もうひとつ
おまけ
272
こういうもの
ちゃんと会社で買うことに!!
273
絶対に
忘れては
いけないこと
274
「あ、部長
例の、方針の件
ありがとうござい
ました!!」
275
「現場でも
みんな喜んで
いますよ
」
276
と、
さわやかに
言うべし
277
今日のポイント②
上司であっても
感謝して褒めよ
278
とにもかくにも
279
“Social
Change
Starts With
You”
280
Kent Beck氏から
角谷氏へ贈られた
名言
281
“あなたが変わ
れば、世界が
変わる”
282
但し、
283
“人は自分の
速度でしか
変われない”
これもKent Beck氏の言葉だそうだ
284
ってことは
つまり
285
“人は自分の
速度でなら
変われる”
286
そう!!
287
うちの
部長ですら
(^^)
288
変わるん
です
289
まして皆さん
オブラブ
この勢い
290
きっと
日本のIT業界
は変わる
291
最後に
292
293
かれこれ
17名と
ペアプロ
しました
294
ときには
ベテラン課長
(43)
と組んだことも
295
正直、すごく
気を使うので
疲れますが
296
すっごい
勉強に
なりました
297
で、最近
思うこと
298
ペアプロって
実は
それ自体が
299
スキルだ
300
いつか
履歴書に
書いてみよう
301
同じく
アジャイルも
それ自体が
302
スキルだ
303
「そういう
やり方も、
できる」
304
そんな人
組織で
いつづけること
305
あくなき
挑戦!!
成長力
306
無限大!!
Fujitsu
※著作権保護のため
手書きです 307
おしまい
308
ちょっと
トークス
やらせて
下さい
309