気候区分による植生の変化 2班:梅澤,大野, 岡本,小野,神村 気候区分 ケッペンの気候区分 ・熱帯(A) ・乾燥帯(B) ・温帯(C) ・冷帯(D) ・寒帯(E) ・山地気候(G) ・高山気候(H) 出展:Kottek, M., J. Grieser, C. Beck, B. Rudolf, and F. Rubel (2006). World Map of the Köppen-Geiger climate classification updated. Meteorol. Z., 15, 259-263. 熱帯(A) • 高木や低木の常緑広葉樹林が密をなして階層的に 広がり、その高さは数十メートルに及ぶ。熱帯雨林 と呼ばれる。 • 日光の届くジャングルの低層ではイバラ、トウダイグ サ、ツルクサなどが生息。一方、密林のセルバでは コケ類やキノコ類が生息する。 • 海岸や河口付近にはマングローブ林が多い。 マングローブ • 熱帯・亜熱帯地方の海岸線や河口域に繁茂する植 物群の総称である • 主要な樹木の多くがヒルギ科、クマツヅラ科、ハマ ザクロ科(マヤプシキ科)の3科に属する • 陸上の植物が嫌う塩分を含む海水や汽水で育つ • マングローブの育つ泥湿地では酸素が不足してい るが地面から突き出した呼吸根という根で呼吸をす る • マングローブの種子は、水に浮いて移動する散布 形態のため、奇妙な形の胎生種子を付け、落下した 後、潮の流れで移動し、潮が引いた場所で発根する • マングローブの天然林を注意して観測すると、さま ざまな樹種が無秩序に混じりあっているのではなく、 樹種ごとに帯状になって成育しているのが知れる 胎生種子 マングローブ 乾燥帯(B) • 南北両半球の大陸西岸から内陸部にかけて分布 • 無樹林気候のうち乾燥しすぎることが原因で植物が 生育できない地域 • 砂漠気候、ステップ気候に分かれる ステップ気候 • • • • 桑 プラム ポプラ キワタノキ 温帯(C) •最寒月平均気温が-3℃以上18℃未満 最暖月平均気温が10℃以上 •冬季の積雪は根雪にならないが、ヤシが生 育するほどでもないこと •年平均降水量が乾燥限界以上 •安定した気候で四季の変化に富み、多くの動 物・植物が生息する 温帯 ~日本の植生~ ●照葉樹林:ブナ科のシイ類、カシ類、クスノ キ科、ツバキ科、マンサク科など ●落葉広葉樹林:ミズナラ林、ブナ林、カエデ類 など 温帯 ~日本の植生~ シイ クスノキ 温帯 ~日本の植生~ ブナ ミズナラ 亜寒帯(D)・寒帯(E) • 経度40度以上の高緯度には順に亜寒帯(冷帯)気 候、寒帯気候が分布し、自然地域区分の上ではそ れぞれ、独特の植生が見られるタイガとツンドラに 分類される。 • 標高が高くなると気温が下がるため、アンデス山脈 やヒマラヤ山脈・チベット高原などにも見られる タイガ • ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の緯度50~70度 の亜寒帯にある針葉樹林 • 樹種は、針葉樹のモミ属・トウヒ属・マツ属・カラマツ 属、広葉樹のカバノキ属とハコヤナギ属が中心 明るいタイガ (シベリア中央部のエニセイ川 の東側) 落葉針葉樹のカラマツ類が優勢 暗いタイガ (シベリア中央部のエニセイ川 の西側) 常緑針葉樹のエゾマツやトウヒ類 ツンドラ • 永久凍土といっても短い夏には表面付近の土壌が 溶け、コケ植物、地衣類や草本類、灌木などが生育 するところもある • 主たる植生は草本類(スゲ・ヒース) 、蘚類、地衣類 である • ツンドラには木が生えているところもあり、 ツンドラと森林地帯との間の移行帯は 樹木限界線と呼ばれる 高山・山地気候(G・H) ・本来ケッペンの気候区分にない ・標高2,000m以上の高地に分布し、 明確な基準はない ・低緯度地域では気温の年較差が小さい ・中・高緯度地域では気温の年較差が大きい 植生 低緯度地域:高度によって植生が異なる 熱帯・温帯・亜寒帯・寒帯・永久氷雪地帯 高緯度地域:高度による植生の変化はあるが 森林限界、植物限界の標高は低緯度地域に 比べて低くなる 乾燥帯:乾燥限界が低くなるので高度が 高くなるにつれてステップ、湿潤気候になる 高山植物 ・高山固有の植物 ・多年生の草本が多い ・植物体に比べ花が大きく、派手である ・キキョウ科、キク科、ツツジ科、ナデシコ科、ユリ科 などがある エゾクロユリ イワギキョウ イワツメクサ チョウカイアザミ
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