SDSSデータを用いたKUG天体画像カタログ

KUGカタログとDSS
画像データとの照合
宮内良子(国立天文台)、中嶋浩一(一橋大学)
2014年7月11日
シュミットシンポジウム
KUGとは
• Kiso Ultraviolet-Excess Galaxies
• Takase and Miyauchi-Isobe, 1984 –
Miyauchi-Isobe and Maehara, 2006
• Miyauchi-Isobe, Maehara and Nakajima
2010 で完了.
• 約7,000 square degrees の中に 9910
galaxies.
• 同様のものとして,Markalian 銀河を探した
Byurakan Survey がある.
KUG撮影天域図
前回までに行ったこと
*SDSSの画像データベースをDR9まで使用し
て、8884個の画像データを公開。
*画像を用いて、683個の位置データを修正。
*銀河ではなく、恒星や重星であると思われる
天体を区別する。
→ 判定が難しいので、作業は現在も進行中。
(前回示した)今後の方針
・位置ズレを修正した「修正KUGカタログ」を刊行
・恒星状の天体を,何らかの方法で確認.
(カタログ調査,スペクトル撮影など)
・複数の銀河を,相互作用銀河として単一のエン
トリーとしていたものを,分割.
・他のカタログとの cross reference を作る.
・得られた画像を用いて,形態分類を再検討.
・(できれば)プレートをディジタル化して,Uの明
るさを測定したい.
今回までに行ったこと(1)
• SDSS の DR9(Data release 9) のデータの
画像を取得し、位置を修正して、新たな画像
データベースを作成・公開(8884/9910)。
→ http://nk-kaken.jp/KUG/
• 画像を精査して、恒星または重星であると考
えられるものを抽出。セイファート銀河のカタ
ログなどと比較検討。 (前回報告済み)
今回までに行ったこと(2)
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STScI の Digitized Sky Survey (DSS)
を利用して、SDSS の DR9 までのデー
タに含まれていなかった KUG 天体
1026個の画像を取得。
前回と同様に、位置データのずれている
ものを修正。
これも同様に、恒星や重星と思われるも
のを抽出。
KUG(赤道座標)
KUG分布(銀河座標)
SDSS分布(銀河座標)
SDSS画像と、DSS画像 (B, Bj)
DSS画像検索結果
• 前回の残りの1026個を取得。
• 位置修正の必要あるもの、24個。
• 恒星・重星の可能性のもの、4個。
作業の中で気付いたこと
DSSデータは、座標軸があまり正確でない可
能性がある:
DSS2_Bj_A2JQ
DSS2_Bj_A17S
作業の中で気付いたこと(続き)
恒星の写りが違うものがかなりある:
DSS2_Bj_A1Q6
DSS2_B_A3FW
今後の予定
• 9910天体の画像ファイルの作成・公開
• 位置データを完全に修正した新カタログの公開
• 恒星・重星と考えられる天体のリストの作成
• 他のカタログとの照合
• 分類の精密化