デジタルタコグラフデータを用いた 環境負荷評価に関する研究 ～トラック事業者におけるエコドライブ推進のために～ 流通情報工学科 0423043 徳脇まどか 1 エコドライブの必要性 エコドライブの具体例 エコドライブへの期待 地球温暖化問題 京都議定書 改正省エネ法 急加速しない 環境負荷低減効果 急減速しない アイドリングストップ 省エネ効果 波状走行しない などの省エネ運転手法 物流事業者に 省エネの要求 2 デジタル式運行記録計を用いたEMS エコドライブ管理システム デジタル式運行記録計 通称 デジタコ 0.5秒毎の 時間 速度 距離 の計測をし ます 3 EMSの流れ 4 出典）国土交通省 EMSの問題点 エコドライブ各項目 評価基準・評価方法 の明確な規定がない 急発進・急加速 経済速度 エコドライブが実施 アイドリング されているかどうか 明確でない 急減速 国土交通省 矢崎総業 の規定 評価項目の規定が 不十分 （アイドリング ○ ○ 経済速度・急加速だけ） ○ ○ ○ ○ 他の項目は 評価されない × ○ 富士通 堀場製作所 違反の程度を評価す ることができない ○ ○ ○ ○ 違反の程度が ○ ○ 違っても同じように 評価される ○ ○ エンジンブレーキ多用 × × × × ドライバーに対する適切な運転評価・指導が行えない！！ 波状走行 × × × ×5 研究目的 従来のエコドライブの評価基準・評価方法を改善したシミュレー ターを開発 エコドライブ評価の必要項目の追加 違反運転の程度を燃料消費量を用いて定量的に評価 エコドライブの評価をより詳細する 6 デジタルタコグラフデータを用いた 環境負荷評価シミュレーターの説明 デジタコデータ （時間・速度） 車両のデータ（車 型・ギア比など） 入力 燃料消費計算 出力 入力 シミュレーター 瞬時燃料消費量 エンジン回転数 エンジントルク シフト位置 走行抵抗 入力 急発進・急加速 急減速 アイドリング 波状走行 などの定量的分析 エコドライブ分析 シミュレーター 7 車両情報 デジタコ データ 計算結果 計算結果 8 エコドライブ分析シミュレーター波状走行分析 波状走行 一定速度以上で加速 減速を繰り返す走行 燃料消費量の比較 速 度 定速走行 加速の平均 走行距離 減速の平均 理想的な走行 定速走行 （実際の走行距離を 確保できる速度） 20ｋm/h 実際の走行 時間 9 全体の 燃料消費 の約10％ 10 急減速分析について エンジン回転数が一定以上のとき減速をすると 燃料カットされる 緩 や か な 減 速 急減速をしても燃料消費がゼロ 燃料カット 燃料カット 急 減 速 ムダ 11 出典 株式会社日野自動車HP エコドライブ分析シミュレーター急減速分析について 走 行 距 離 理想的減速 減速によって （惰性走行） 急減速 距離差 × 平均燃費 ＝ ムダに消費した 燃料 燃料消費はゼロ どうやって定量的評価をするか？？ 実際の減速 理想的減速 （惰性走行） 12 13 まとめ デジタコのデータをもとに、 実際の走行と理想的な走行状態の燃料消費量を比較するこ とによって エコドライブの各項目の環境負荷の定量的評価を行った。 エコドライブ評価を従来よりも詳細に行うことができた。 14 ご清聴ありがとうございました 15 全日本トラック協会エコドライブマニュアル 運 転 方 法 そ の 他 急発進・急加速しない 経済速度で走行する アイドリングストップ 減速の際エンジンブレーキを多用する 急減速をしない 波状走行しない エアコンの使用を控えめにする 暖機運転は適切に 道路交通情報の活用 タイヤの空気圧をこまめにチェック 不要な荷物は積まずに走行 駐車場所に注意 16 デジタコの今後の市場予測 約8倍！ [ 販 売 予 測 台 数 台 ] 販売年度[年] 出典）高度技術集約型産業等平成17年度開 発調査報告書 17 燃料消費計算シミュレーターの説明 デジタコデータ （時間・速度） 車両のデータ（車 型・ギア比など） 走行抵抗 ＝ ころがり抵抗 + 空気抵抗 + 勾配抵抗 + 加速抵抗 エンジン回転数 エンジントルク シフト位置 燃料消費計算シミュレーター 燃費マップ 瞬時燃料消費量 18 19 公表燃費と算定燃費の誤差検証 算定燃費(km/l)) 10 8 6 4 2 0 0 2 4 6 8 10 公表燃費（km/l） 20 21 アイドリングストップ ■５秒以下 燃費が悪い ■５秒以上 燃費が良い 22 23 エコドライブ分析シミュレーター急減速分析について 実際の減速 速 度 惰性走行の減速 距離の差×平均燃費 距離の差 実際の減速 理想的な走行 惰性走行の減速 ⊿ｔ 時間 24 転がり抵抗 Ｆ 駆動力 Rα r W M cos 空気抵抗 R a AV t 2 Ｒ走行抵抗 加速抵抗 a R W M W g 勾配抵抗 Rs W M sin 25 エンジン回転数 1000 im i f Ne(t ) V (t ) 120 r 9.8 r Te(t ) R m f im i f 26 27
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