1 東北大学における研究の紹介 「希土類磁石向けディスプロシウム 使用量低減技術開発 」 東北大学 大学院工学研究科 知能デバイス材料学専攻 (兼)東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe) Department of Materials Science, Graduate School of Engineering, Tohoku University New Industry Creation Hatchery Center, Tohoku University Aoba-yama 6-6-02, Aoba-ku, Sendai, 980-8579 JAPAN 杉本 諭 Satoshi SUGIMOTO 研究の背景 2 日本における消費電力と永久磁石 永久磁石とモータ モータとNd-Fe-B系磁石の生産量 電力の消費量 モータ:50%以上 1%削減 ⇒原子力発電所 1基分削減 マグネットモータ 永久磁石は低炭素社会実現への キーマテリアル⇒グリーンマテリアル Nd-Fe-B系永久磁石の用途 ハードディスク (VCM) 携帯電話用スピー カー・振動モータ コイル コンプレッサ 磁石 スピーカ おもり 磁石 コイル ハウジング コイル 磁石 振動モータ ハイブリッド 自動車(HEV) 3 研究開発の背景と目標 省Dy Nd-Fe-B系焼結磁石の必要性 Nd-Fe-B系磁石 200℃ 渦電流等に よる発熱 最大 Hc Hc 保磁力 kOe(kOe) Nd-Fe-B系焼結磁石の組成と用途 高保磁力化 が必須 ) 最大 ( 0.2 保磁力(kOe) 温度 T (℃) Dy:資源量希少 100%中国に依存 省Dy技術、代替技術 4 研究開発の背景 アプローチ(保磁力増大への戦略) 現状:Dy-freeで保磁力Hc=10kOe程度(理論値の1割程度)! - 2つのDy非依存型アプローチ - Ⅰ.粒子サイズを減少 Ⅱ.粒子界面を制御 単磁区粒子 逆磁区発生無し 多磁区状態 90 界面制御 (kOe) 保磁力Hc 乱れた界面 逆磁区 0.3 結晶粒子サイズ (m) 原理的にはDy-free Nd-Fe-Bでも高保磁力達成可能! (省使用⇒完全代替) 5 研究開発の内容と体制 (1) (微細化G) (界面G) (2) (応用G) (4) (3) (解析G) 6 研究実施体制 委託 NEDO Ⅰ.微細化G Ⅱ.界面G (1) (株)三徳 (山本) (3) 山形大学(加藤) ・明石工場(明石) ・Ⅰ-(1)次世代焼結磁石用原料合金 の研究開発 ・大学院理工学研究科(米沢) ・Ⅱ-(2)薄膜プロセスで制御した理想 界面による保磁力向上の研究 (2) インターメタリックス(株)(佐 川) ・東北大学(仙台)、本社研究所(京都), 桂研究所(京都) ・Ⅰ-(2)超微細結晶粒焼結磁石作製 プロセスの開発 東北大学未来科学技術 共同研究センタ- (NICHe) (集中研究所) (1), (2), (3), (4), (5), (6),(A), (B) I-(3)高保磁力磁石の焼結組織最適化 に関する研究(杉本) II-(1)強磁場を用いた界面構造制御に よる保磁力向上の研究(加藤) III-(4)希土類磁石の保磁力機構に関す る理論研究(佐久間) 共同研究 (B) トヨタ自動車(株)(岡島) ・本社研究所(豊田) ・Ⅳ-(1)ハイブリッド自動車駆動用モー タにおける評価) Ⅳ.応用G (A) 静岡理工科大学(小 林) ・理工学部物質生命科学科 (袋井) ・Ⅲ-(3)微小結晶粒子集団に おける磁化反転機構と制 御法の研究開発 (4) TDK(株)(堀) ・東北大学(仙台)、TDK成田工場 (成田) ・Ⅱ-(3)焼結磁石の組織制御による界 面ナノ構造最適化の研究 (5) (独)物質・材料研究機構 (宝野) ・磁性材料研究センタ(つくば) ・Ⅲ-(1)ナノ組織解析・原子レベル元 素分析による界面構造評価 (6) (独)日本原子力研究開発機 構(武田) ・量子ビーム応用研究部門(東海) ・Ⅲ-(2)中性子小角散乱法による平均 粒界構造評価と保磁力 Ⅲ.解析G 7 最近の成果のまとめ 2. 界面制御G ~1 m 0 50 100 150 Alloy powder size (μm) of Nd-rich Ratio Ndの付着率 (%), P(%) , P (%) Nd-rich Good ℓ = 4 m ℓ = 3 m ℓ = 2 m Bad 50 存在確率と 高保磁力 50% 35 Nitrogen JM 30% 20% Saving 30 Helium JM 20 Hc(kOe) 11 22 3 3 44 55 Particle size, d50 /um/m Particle size, d50 (1) NIMS (1) トヨタ自動車 中間目標ライン 45 45 (1) 東北大学 7.7%Dy (29.6kOe) 40 40 基準 中間目標 最終目標 達成値1 達成値2 達成値3 35 35 10 10 7%Dy 7%Dy 2.4%Dy (18.6kOe) 8%Dy 8%Dy 10%Dy 10%Dy 基準ライン Saving 0%Dy 15 15 20 25 20 25 (kOe) HHcJ cJ (kOe) 30 30 角型性向上 Dy量削減 > 20 % 10% Dy 10 30%Dy (Dy削減30%) Saving 20%Dy Saving (Dy削減20%) 30 30 40 保磁力 増大 1.0%Dy (15.4kOe) 50 50 0% Dy 45 (2) 山形大学 最終目標ライン 55 55 Dy 量削減> 40 % 200 (3) 東北大学 100 100 90 90 80 80 70 70 60 60 50 50 40 40 00 H-HAL プロセス 30 高保磁力厚い G.B. (4) 東北大学 A20<r2> 7.00 6.00 5.00 4.00 3.00 2.00 1.00 0.00 He JM 微粉 (<2m) (BH)max (MGOe) アトマイズ (ハイブリッド) (2) インターメタリックス ( BH)max (MGOe) Grain size (μm) (1) 三徳 SC (3) TDK (BH)max (MGOe) 1. 微細化G 600 Nd(f) 400 Nd(g) 磁化反転 結晶 粒集団 200 0 -200 -400 at surface inside (001) surface model -600 bulk 結晶場パラメータ: 負 120 (2) JAEA 4. 応用G ñ¢íÖé• 120 íÖé• 100 100 80 80 4 60 60 3 40 40 20 20 0 0 2 1 3. 解析G 0 0 (3) 静岡理工科大 20 40 60 80 100 120 0 20 40 60 80 100 120
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