エコアクション21の概要

Environmental Works Co.,Ltd.
エコアクション21入門
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エコアクション21とは
 環境省が中小企業版ISO14001として策定し
た環境経営システム及び環境活動レポートの
ガイドライン
 エコアクション21に対する認証審査・登録制
度を財団法人 地球環境戦略研究機関 持続
性センター(エコアクション21中央事務局)が
統括している。
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P16
環境経営システムの概要
ガイドライン
のページ
P
継続的改善
A
全体の評価と見直し
計画
D
計画の実施
C
取組状況の確認・評価
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環境経営システムの要求事項
P15
 EA21環境経営システムの必須項目は、1
2項目
 “○○する”について実施が必要
 要求事項をどのようにクリアするか(適合さ
せるか)は自由
 より積極的な取組への“推奨事項”も記載
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P17
Ⅰ.計画の策定(PLAN)
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1.環境方針の作成
P17
 代表者(経営者)は、環境経営に関する方針(環境
方針)を定め、誓約する。
 環境方針は、環境への取組の基本的方向を明示
し、全ての従業員に周知する。
 自主的、積極的な取組み、継続的な環境負荷削減への
取組を社会に誓約
 組織の事業活動に見合った取組項目を明示
 例1)廃棄物の削減に取り組む
 例2)製造工程の電力消費量の削減に取り組む
 制定日と可能であれば代表者署名を記述
 可能なら法規制等の遵守を誓約
緑字は推奨事項で必須ではありません。以下同じ
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この方針は合格?
ABC株式会社は環境の保全を事業の柱とし、
継続的な環境負荷の削減に取組むことを誓約
します。
また、関連する法令等を遵守します。
ABC株式会社
代表取締役 環境太郎
具体的取組
項目の明示な
し
制定日なし
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方針の事例
ABC株式会社は環境の保全を事業の柱とし、
継続的な環境負荷の削減に取組むことを誓約
します。
次のテーマに取組みます。
 全社の空調電力消費量の削減
 製造工程の廃棄物の削減
関連する法令等を遵守します。
2005年1月1日 ABC株式会社
代表取締役 環境太郎
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2.環境負荷と環境への取組状況の
把握及び評価
P18
「環境への負荷の自己チェック」を実施する。
⇒取組の対象となる環境負荷を特定
 CO2、廃棄物、排水の排出量は必須
「環境への取組の自己チェック」を実施する。
⇒取組状況を把握、評価
 (環境パフォーマンス指標のコア指標を把握)
 (マテリアルフロー、マテリアルバランスを把握)
 (多量使用物質、有害化学物質を考慮)
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環境パフォーマンスのコア指標とは
 インプット
 アウトプット
総エネルギー投入量
総物質投入量
水資源投入量
温室効果ガス排出量(CO2等)
化学物質排出量
総製品生産量
廃棄物等排出量
最終処分廃棄物量
総排水量
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3.環境関連法規等の取りまとめ
P19
 遵守しなければならない環境関連法規、条例、その他
の規制を整理し、取りまとめる。
 行政のホームページ閲覧、照会により情報収集
 常に最新版とする
 調査項目
排出濃度規制、設備等の届出、計画の策定、責任者の選任、
届出
 (自主的な目標値を定めて管理)
 (法規制一覧表の作成)
 (遵守の方策(手続き、頻度、方法、チェック者)の決定)
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法規等取りまとめ これでOK?
遵守すべき法律
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
 水質汚濁防止法
 ○○県環境条例
何を守ればよいか
が不明
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法規制調査の事例
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
 業者との委託契約締結
 マニフェスト伝票の発行、管理
 保管場所の整備
 飛散や漏洩の防止
 標識(60×60)の取り付け
 水質汚濁防止法
 特定施設の届出
 排水の測定、報告
 ・・・
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P19
4.環境目標及び環境活動計画の策定
 環境目標及び環境活動計画を策定する。
 環境方針、環境負荷、環境への取組の把握・評価
結果を考慮する
 環境目標の設定要件
 可能な限り数値化する
 目標はコア指標を基本とし、CO2、廃棄物、排水削減
計画も原則として策定
 3~5年の中長期と単年度の目標を策定
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P19
4.環境目標及び環境活動計画の策定
 環境活動計画の要件(単年度目標に対する)
 達成手段(具体的取組内容)
 スケジュール
 責任者と担当者
 目標、活動計画は毎年度及び事業活動の大きな
変化の際に見直す
 目標、活動計画は関係する従業員に周知する
 (組織の規模に応じ、部門別の目標を策定)
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目標、活動計画の事例
 中期目標:廃棄物排出量を2007年までに
2003年比30%削減する
 2005年度目標:今年度10%削減
 活動計画:




1-3月分別基準の作成
A課長
4月 分別基準の表示、教育 B係長
5-12月
分別基準に基づく運用
全課員
6,12月
運用状況のチェック A課長
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P21
Ⅱ.計画の実施(DO)
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5.実施体制の整備
P21
 EA21環境経営システムを構築・運用し、取
組むための実施体制を構築する。
 役割、責任、権限を定め、全員に周知する。
 代表者は資源(人・物・金)を準備
 代表者は環境管理責任者を任命
(代表者が兼務も可)
 環境管理責任者はEMSを構築・実施・管理
 環境管理責任者は取組状況を代表者に報告
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6.教育・訓練の実施
P21
 EA21の取組を適切に実行するため、必要な
教育・訓練を実施する。
 全従業員の方針の理解と役割、取組事項の認
識
 環境問題の現状と環境経営の必要性の理解
 業務や役割に応じた教育・訓練
 (年間計画を策定し、階層別、職種別等、適切な
プログラムで実施)
 (法令遵守、緊急事態対応等、技術や資格を養
成する)
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7.環境コミュニケーション
P22
 環境活動レポートを作成し、公表する。
 外部からの環境に関する苦情、要望を受付
け、必要な対応を行う。
 環境活動レポートにより、積極的に情報を開示
する
 外部からの苦情、要望受付け窓口(担当者)を
設け、誠実に対応する
 コミュニケーションの結果等は記録する
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7.環境コミュニケーション
P22
 (苦情、要望の処理手順を策定する)
 (環境活動レポートを冊子にして近隣、行政に配布、説明
する)
 (レポートをホームページ上で公表する)
 (環境省の「環境報告書データベース」に登録する)
 (組織内部のコミュニケーションを円滑にするために情報
伝達、改善提案等を収集する手順を策定する)
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8.実施及び運用
P23
 環境方針、環境目標・活動計画を達成するた
めの必要な取組を実施する。
 必要な場合には実施に当たっての手順等を文書
にして定める
 (構内常駐の社外業者、取引先にも活動計画の内
容を伝達し、必要な取組を要請)
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P23
9.環境上の緊急事態への準備及び対応
 環境上の緊急事態を想定し、その対応策を定
め、定期的な訓練を実施する。
 事故や天災等、緊急事態の可能性を想定
 被害の最小化のために予め対応策を定め、準備
しておく
 対策の効果の事前テストと定期的訓練の実施
 緊急事態発生、テストの後、対策を検証し、必要
があれば改善する
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P24
Ⅲ.取組状況の確認・評価
(CHECK)
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P24
10.取組状況の確認及び問題の是正
 環境目標の達成状況及び活動計画の取組
状況を定期的に確認・評価する。
 環境関連法規等の遵守状況を定期的に確
認する。
 達成、実施状況に問題がある場合は、是正
処置を行い、必要に応じて予防処置を実施
する。
 環境関連法規等の遵守確認が認証・登録の条
件
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P24
10.取組状況の確認及び問題の是正
 定期的に確認(監視・測定)の上、達成状況を評
価する
 目標の達成可否を評価する
 活動計画の実施状況の進捗を確認・評価する
 確認・評価の結果は適切に報告する
例:担当者→責任者→環境管理責任者→代表者
 問題があれば、原因を調査し、取り除き、再発防
止する。
 未然防止、他部門への水平展開も考慮する
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監視・測定の事例
項目
担当者
1月
2月
3月
排水分析
小泉
○
○
○
騒音測定
岡田
マニフェス
ト確認
神崎
○
○
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P24
10.取組状況の確認及び問題の是正
 (内部監査の実施)推奨事項
 必要に応じて監査チームを編成
 最低年1回以上、EMS全体を監査し評価
 監査・評価項目
 システムがEA21、自主ルールに適合しているか
 活動計画が適切に実施されパフォーマンスが向上しているか
 内部監査の結果は代表者、環境管理責任者に報告
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P25
11.環境関連文書及び記録の作成・整理
 EA21の実施に必要な文書を作成し、整理す
る。
 EA21の取組に必要な記録を整理する。
 責任者、発行日、有効期限の明確化
 文書の整理は紙、電子媒体も可
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P25
11.環境関連文書及び記録の作成・整理
 文書の内容







環境方針
環境目標
環境活動計画
環境関連法規の取りまとめ
実施体制
緊急事態の想定結果及びその対応策
環境活動レポート
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P25
11.環境関連文書及び記録の作成・整理
 記録の内容






「環境への負荷の自己チェック」結果
「環境への取組の自己チェック」結果
法規等の遵守状況のチェック結果
外部からの苦情等の受付結果
環境上の緊急事態の訓練結果
環境目標の達成状況、計画の実施状況、その評価
結果
 問題点の是正及び予防処置の結果
 代表者による取組状況の評価、見直しの結果
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P25
11.環境関連文書及び記録の作成・整理
 作成することが望ましい文書




教育・訓練計画
取組の手順書
必要に応じて環境経営マニュアル
手順書やマニュアルは改廃の手続きを定め、最新
版を利用できるようにする
 記録は保存期間を定め、適切に保管し、紛失や損
傷を防ぐ
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P26
Ⅳ.全体の評価と見直し
(ACTION)
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12.代表者による全体の評価と見直し
P26
 代表者はEA21全体の取組状況を評価し、全般
的な見直しを実施し、必要な指示を行う。
 EMSの見直しに必要な情報を収集
(環境管理責任者に報告を求めても可)
 EMSが有効に機能しているか、適切に実行されて
いるかを評価
 評価結果に基づき、方針、目標、活動計画、EMSの
変更の必要性を判断し、必要な指示を環境管理責
任者に与える
 見直しは少なくとも年1回実施し、その結果を記録
する
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評価と見直し
自分の方針が達成
されていますか?
方針
自分の出した方針が
達成?
計画
実施・運用
点検・是正
ハンドルを切り直す必要はあるか?
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P27
環境活動レポート
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記載すべき事項





環境方針
環境目標とその実績
主要な環境活動計画の内容
環境活動の取組結果の評価
環境関連法規への違反、訴訟等の有無
P27
Environmental Works Co.,Ltd.
環境活動レポートの公表
P28
 事務所に備え付けて、一般の閲覧を可能とす
る。
 エコアクション21事務局に送付する。
 自社のインターネットにアップする。
 冊子を作り配布する。
 環境省の環境報告書データベースに載せる。
Environmental Works Co.,Ltd.
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