ネットショッピングにおけるサイズ別モデルの提案 及

ネットショッピングにおけるサイズ別モデルの提案
及び購買意欲促進効果の研究
0810170259
濱田 知洋
はじめに
第一章 はじめに
1.目的
今日では買い物する際に、一つの選択肢として当たり前になっているネットショッ
ピング。個人的な話ではあるが出不精な私はよくこれを利用する。特に利用が多
いのが洋服である。しかしネットショッピングにおいては商品を映像でしか見るこ
とが出来ない為、サイズ感の分からないブランドは手を出しづらいという欠点があ
ると考えた。
そこで私はさらにネットショッピングがしやすくなるような新たな手法を提案するこ
とをここでの目的とする。
2.概要
この研究を通じて、ネットショッピングにおける不備(アパレルに限る)を追求し、
自らの提案する方法(サイズ別モデル)と現在多くのサイトで活用されている方法
との差異を明らかにしたい。研究そのものが単純なものである為、アンケート数を
いかに多くとれるかが重要になってくると考える。そして結果を元に、自らの手法
の正当性を分析し解析していく。
3.方法
比較分析をおこなう為のアンケート調査を行う。
従来の高身長モデルだけを載せたものと、プラス低身長モデルを載せた
ものではどちらの方で購買意欲が出るかをアンケートで調査。
また写真は
TYPE-A 高身長モデルのみ
TYPE-B 高身長モデル+低身長モデル
TYPE-C 高身長モデル+低身長モデル(一枚の写真に二人で写るように
する)
比較分析
従来のパターンTYPE-Aに比べTYPE-B及びTYPE-Cを用いることで購買意欲
にどのような違いが表れるのかを分析。結果から自らの提案の修正点な
ど分析しまとめる。
4.意義
自らの考えた手法が大方予想通りにいくのならば、アパレル限定ではあ
るが、更なるマーケットの拡大が可能な業界の位置づけが可能になると
考える。
ネットショッピングについて
ネットショッピングの
利用経験は?
ネットショッピングの利用頻度
は?
1.50%
8.20%
週3~4回
0.50%
15.90%
週1回程度
7.50%
月2~3回
ある
20.80%
月1程度
ない
25.50%
半年に数回
28.30%
91.80%
過去に何回かという
程度
ほぼ毎日
サイト分析
今回一番のポイントである商品紹介の掲載方法につ
いて分析をした。その商品の見やすさや、一つの商品
に対しての情報量等、個人的観点ではあるが四段階
評価(◎、○、△、×)で表1にまとめてみた。またメン
ズ商品掲載サイトに限る。
サイト名
見やすさ
情報量
モデルの有無
ZOZOTOWN
◎
◎
有
WORLD ONLINE STORE
○
○
有
イトキン
○
△
有
STYLE CRUSE
◎
◎
有
○|○|web channel
○
◎
有
Kanful
△
△
無
Vina Outfitters
△
×
無
アンケート調査
1.目的
このアンケート調査は、この卒業論文において、結論を導き出すために最も重要な位置づけとなる調査である。目的は一
貫して挙げた通りサイズ別モデルの提案がいかなる成果を上げるかである。なお、アンケートはネットショッピングであると
いう特性を考慮し、インターネット上のみで実施した。それに伴いアンケート対象者は不特定多数の男女である。
2.詳細
実施対象
性別
男性・女性
年齢
全年齢(全年齢としたのは、ネット上の掲示板サイトでアンケートを行った為)
職業
全ジャンル(上に同じ)
サンプル数
471
実施時期
11月10日~12日
実施場所
ネット掲示板 2ch
ジャンル ファッション板 ニュース速報VIP板(人が一番多い為)
方法
第一章の方法に準ずる
TYPE-A、TYPE-B、TYPE-Cを選ぶだけの単純なもの
11月25日~27日
TYPE A
TYPE B
TYPE C
商品説明
ブランド
ユニクロ
商品名
フランネルチェックシャツ
値段
1,980円
アイテム説明
起毛のあるソフトな風合いで、季節感たっぷり
のフランネルシャツ。柔らかな肌触りで、とても
やさしい着心地です。デザインはカジュアルな
着こなしからアクセントまで、幅広く使えるカラフ
ルなチェック柄。1枚でも羽織りでも使えるので、
何枚あってもうれしいアイテムです。
モデル 左 Height 178cm 右 Height 165cm
着用サイズ 左写真 左 MEDIUM 右 SMALL
右写真 左 LARGE
右 SMALL
結果
52
151
268
TYPE-A
TYPE-B
TYPE-C
総票数
471
評価・意見
TYPE B
TYPE A
サイズ感
4
サイズ感
25
20
15
10
5
0
3
2
その他
わかりやすさ
1
その他
0
わかりやすさ
モデルに対して
モデルに対して
TYPE C
その他
他と比べて
他と比べて
サイズ感
14
12
10
8
6
4
2
0
まとめ
サイズ感
25
20
15
わかりやすさ
その他
10
わかりやすさ
5
0
TYPE-A
TYPE-B
TYPE-C
モデルに対して
他と比べて
モデルに対して
他と比べて
まとめ
全体を通して分かったことは、結論から言うとサイズ
別モデルは有効であるということ。9割以上の人が
TYPE-BかTYPE‐Cを選択しており既存のサイトに多少な
りとも不備を感じているという結果につながった。それ
は、この方法を採用することで消費者の購買欲を促
し、更なる販促効果が期待できるということでもある。
この結果から消費者の求める最良の形は、シンプル
でありながらも、一つの商品に対してモデルを複数使
うこと。つまりTYPE-B+TYPE-Cの形を用いるということ
である。
以上の考察及び分析から、サイズ別モデルの提案
は効果的であると結論付けることができるはずであ
る。
最終提案
写真は以上のようにサイズ毎のモデルを用意(左上からS→M→L)
ここでは三枚とも同サイズで羅列しているが実際はメインの一枚だけを大きく標示し残りを選択式
にする
さらに選択肢の写真にはTYPE Cの写真も入れる
これにより新しいサイトでも以前よりもサイズ感がわかりやすくなり、ネットショッピングの煩わ
しさが本研究結果よりも更なる向上を図れる