3月1日 卒論修論発表会 1/16 電気的アクチュエータを用いた 小型人工衛星用分離機構の開発 金本 俊介 宇宙機ダイナミクス研究室 2/16 内容 - 目的と背景 非火工品による分離機構 電気的アクチュエータを用いた解放装置 分離機構組立図 結論と今後の予定 3/16 目的と背景 衛星側フランジ クランプ • 宇宙機を分離させる機構はマルマンクランプ バンドでフランジを締め付けて固定する方法 が一般的である. • 従来の分離機構は火工品を用いる. • 火工品の欠点 (1)衝撃, (2)コスト, (3)繰り返し使えない. ロケット側フランジ • 小型衛星にとって爆発の衝撃は大きい. マルマンクランプバンド 火工品を用いない分離機構への要求. 4/16 非火工品による分離機構 火工品の代わりに歯のついたフックを用いる. クランプ フック バンド フランジ 歯 フック • 歯には傾斜角が付いている • バンド張力の方向から垂直方向への 荷重がなければ,その張力により分離 5/16 水平引張試験 • 油圧ジャッキにより試験片に引張荷重をか ける. • 引張荷重はひずみゲージにより計測. • 押さえつけ荷重はロードセルにより計測. 垂直方向 に固定 ロードセル F ひずみゲージ (表裏面) F : 引張荷重 P : 押さえつけ荷重 P F q : 歯の傾斜角 6/16 結果1 (水平引張試験) Teeth angle θ = 7 deg Ave+3σ 70 60 P (Push load) [kgf] Average 50 40 30 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th Ave-3σ 20 10 0 0 100 200 300 400 F (Band tension) [kgf] 500 600 700 7/16 結果2 (水平引張試験) 3種類の角度の歯 300 P (P ush load) [kgf] 250 5-B 5-C 5-D 5-E 7-B 7-C 7-E 10-A 10-B 10-C 200 150 100 50 0 0 100 200 300 400 500 F (B and tension) [kgf] 600 700 8/16 結果3 (水平引張試験) せん断した試験片 押さえつけ荷重[kgf] 10-D 歯がせん断 200 150 1回目 2回目 100 50 0 0 200 400 600 800 引張荷重[kgf] 1000 9/16 電気的アクチュエータを用いた解放装置 1 固定時 解放時 カム ベアリング 小型モータで カムを回す フック すきま ① カムで固定 ② モータを回す ③ スペースを作り押さえつけ荷重を解放 10/16 電気的アクチュエータを用いた解放装置 2 小型モータだけではカムを回すだけのトルクがでない. ウォームギア 2種類のカム ウォームホイール (1) 半円カム (2) 偏心カム 11/16 分離トルク測定 • トルクはバネ秤とプーリーにより計測. F : 引張荷重 T : 分離トルク バネ秤 トルク測定プーリー T F F カム ひずみゲージ(表裏面) 12/16 結果1 (分離トルク測定) T (Measured torque to roll cam) [Nm] 0.8 0.7 without Worm, Semicircular cam with Worm, Semicircular cam with Worm, Eccentric cam 0.6 0.5 0.4 0.3 Torque of a motor 0.2 0.1 0 0 100 200 300 400 F (Band tension) [kgf] 500 600 700 13/16 結果2 (分離トルク測定) 半円カム 偏心カム 12 700 600 10 600 500 8 400 6 300 4 200 引張荷重[kgf] 700 モータ電圧[V ] 引張荷重[kgf] モータによる分離試験 引張荷重 モータ電圧 12 10 500 8 400 6 300 4 200 100 2 100 2 0 0 0 0 0 10 20 30 40 50 時間[s] 47.5 sec 60 70 80 0 10 20 時間[s] 30 22.3 sec 40 モータ電圧[V ] 引張荷重 モータ電圧 モータによる分離試験 14/16 15/16 16/16 結論 • 火工品の代わりに歯のついたフックでマルマンバンド を締結. • フックでの締結部の解放装置の開発. • QSAT (KYUshu SATellite) 用の分離機構の設計. 今後の予定 • 実際に打ち上げ可能なQSAT用分離機構の製作. • 各種環境試験.
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