男女平等社会の実現

男女平等社会の実現
10月23日
下田ゼミ
4年 河内健介
論文構成
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序章 男女平等社会とは?
第一章 女性の社会進出
第二章 男女格差の現状
第三章 男性の育児休業取得
第四章 男女平等社会実現へ
第一章 女性の社会進出
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

1.女性に対する日本人の意識の歴史
2.働く理由
3.女性の就業について
4.結婚・出産
5.なぜ進出し始めたのか
1.女性に対する日本人の意識の歴史
(戦前)
・家制度の下で結婚し、家に入る
・家の存続のために男児を生む
→固定的役割分業
(戦後)
・選挙権や婦人参政権などの法律制定
・女性に対する意識は和らぐ
2.働く理由

男性労働者
・経済的に自立の為
・能力を活かしたい
・社会との関わり合い

女性労働者
・経済的に自立の為。
・社会との関わり合い。
・自分の能力
80.0%
73.9%
70.0% 67.4%
64.7%
58.3%
60.0%
50.1%
46.9%
50.0%
50.1%
41.4%
38.3%
40.0%
29.6%
30.0%
22.9%
19.7%
13.1%
19.0%
20.0%
11.5%
10.0%
3.3% 2.1%
2.6% 1.1%
2.2%
0.0%
A
B
C
D
E
男 女
F
G
H
I
J
〈財〉21世紀職業財団『働く理由』2001。
3.女性の就業について


子供ができたら職業をやめ、大きくなったら再
び職業を持つ方がよいという意見が多い
女性自身が働くことや働き続けることについ
ては、賛成である意見が多い
A
男性 5.5% 7.7%
11.3%
女性 3.5%5.0% 8.7%
0%
B
C
D
E
F
32.7%
31.8%
38.0%
20%
40%
G
40.6%
60%
80%
1.4%
5.1%
0.8%
3.5%
100%
内閣府『世論調査』2002。
4.結婚・出産
女性が継続就業となるかどうかの大きな岐路
→結婚、出産、育児
 出産・育児を理由とする女性の離職者
→減少傾向
 近年婚姻率が低下
→平均初婚年齢は男女ともに上昇している

5.なぜ進出し始めたのか

家族従業か雇用労働
かという選択
↓

どうすれば家族や地域
社会との折り合い
↓
雇用労働の中で一生のど 働くことや家事ができるか
の時期に働くか
の選択
↓
↓
選択の幅が、段々と広
がってきた
女性労働者の増加へとつ
ながった
第二章 男女格差の現状



1. 男女間の意識の格差
2. 雇用の格差
3. 賃金の格差
1. 男女間の意識の格差
日本は、男尊女卑の形が根強い
→固定的な性別による役割分担意識や過去の
経緯から
 社会全体においての平等感
→男性の方が優遇されている。
 家庭においての家事分担
→妻(女性)がほぼこなしている。

2. 雇用の格差
女性の潜在的労働力
率は高いが労働力率
は低い
↓原因
結婚・出産退職で離職し
てしまう。
時期は、30歳~34歳
↓影響して
男性と同じ様に扱いたくと
も扱いにくい状況

潜在的労働力率
労働力率
就業希望率
100%
80%
60%
40%
20%
15~
19
20~ 歳
24歳
25~
29
30~ 歳
34
35~ 歳
39
40~ 歳
44
45~ 歳
49
50~ 歳
54
55~ 歳
59
60~ 歳
64
65歳 歳
以上
0%
総務庁 『労働力調査特別調査』2000。
3. 賃金の格差
終身雇用制から実力主義に変わりつつある現代
同じ大学を卒業し同じ能力である男女の初任給
↓
・男性の場合、約22万円
・女性の場合、約21万円
↓原因
大半の企業が男性中心の人事管理制度が確立して
いるため
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第三章 男性の育児休業取得
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1. 育児休業法について
2. ファミリーフレンドリー企業とは?
2-1. 企業例 株式会社 富士ゼロックスの場合
2-2. 企業例 株式会社 増進会出版者の場合
2-3. 企業例 生活協同組合ちばコープの場合
3. 女性の育児休業取得の現状
4. 男性の育児休業取得の現状
5. 他国との育児休業取得の比較
6. 男性育児の必要性
1. 育児休業法について
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1歳未満の子供を養育
男女労働者対象
申し出を理由無く拒めない
休業期間の規定無し
育児休業給付金制度有り
出産後8週間は働いてはいけない
2. ファミリーフレンドリー企業とは?
制度
㈱富士ゼロックス
㈱増進会出版者
生活協同組合 千葉コープ
・一年以上の育児介護休業取得可能
・フレックスタイム
・育児介護休業
・フレックスタイム
・半日休日制度
・短期間勤務制度
・再雇用制度
・失効年次有給休暇積立制度
経緯と理由
・企業の生き残りの為
・夫婦共働きが多かった為
・法制化されたため
意識変化
・育児休業が取得しやすい環境になった
・否定、消極的から肯定、積極的
へ
・育児介護休業がとりやす
くなった
従業員数 男女比率
14387名 男性13092名 女性1295名
345名 男性168名 女性177名 比率
4:6
880名 男性830名 女性50
名 比率9.5:0.5
今後の課題
・時代と共に変化するニーズに対応する
・制度の利用状況を見て行き、検
討
・もっと男性が育児休業を
取得できる職場に
比率9:1
3. 女性の育児休業取得の現状



女性の育児休業取得者数→平成13年 約
92000人。
女性の育児休業率は64%であり復職率は
88.7%。
育児休業取得者数→平成14年92517人
4. 男性の育児休業取得の現状
育児休業取得をしてみたい→男性労働者6割。
 現状は難しい
→・出世や給料に影響があるという不安
・育児休業に対して企業が理解してくれない

5. 他国との育児休業取得の比較
ノルウェー
→制度導入以前は現在の日本と同じ状況下に
あった
 制度
→パパ・クオーター制、タイム・コント制。1994年
施行
 男性の育児休業取得率、1988年0.6%から制
度導入年42%、2000年には82%

6. 男性育児の必要性




・育児の過重な負担の軽減
・男性の育児参加による意識変化
→父親である自覚、気持ちが豊かに、仕事の
向上心アップ
・具体的な制度の確立が必要
第四章 男女平等社会実現へ
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

1. ふれあい制度の提案
2. 増税とは
2-1. 税金の役割
2-2. 増税案の構造
3.結論
1. ふれあい制度の提案①
(育児休業法の問題点)
 制度自体が女性よりである
→男性を保護する具体的な条約がない
 休業中の保障が少ない又はない
→休業中の賃金の定めがない
 長期的な休業取得が不可能
→賃金や仕事が原因
1. ふれあい制度の提案②




対象→男性労働者
期間→子供が1歳に達するまで
(年間最高56日取得可能)
企業は基本的に申し出を認めなくてはならない
社会保険により保障
給料は80%を保障し企業側は20%保障
税金の徴収(社会保険の一部として)
月の所得の0.5%~1.5%
(労働者と企業8 :2)
2. 増税とは(税金の役割)



警察、国防サービス等→純粋公共財
医療・教育サービス等→準公共財
経済を安定化するための安定化機能を果た
している
2. 増税とは(増税案の構造)
ふれあい制度の財源→男女労働者からである

現在、男性労働者は約5000万人 育児休業を取得者→約27万人である

国民負担→0.5%~1.5%を徴収

平均賃金30万円、負担率を1.0%→1ヶ月約3000円、1年間で約36000円

ふれあい度において社会保険料は、労働者80%、企業20%
→実質労働者が支払う額は1カ月約2400円、1年間では約28800円

ふれあい制度の予算→年間約2兆3000億円の予算が見込むことができ
る

ふれあい制度において、年間給付分は約1296万円

取得者一人当たりの給付額→1人当たり約48万円の給付が可能

約27万人の男性の育児休業取得者が、ふれあい制度により現時点では
助かることになる

3.結論


男性の育児休業取得者が増加する
↓
出生率の増加
社会全体の意識変化
・固定観念、慣習、慣行の意識が和らぐ
・男女格差の軽減
・育児の大切さ etc.
↓
男女平等社会実現へ繋がるのではないか