学校教育法(その1)

学校教育法(その1)
最終改正:平成一九年六月二七日法律第九八号
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
総 則 (第1条-第15条)
義務教育 (第16条-第21条)
幼稚園 (第22条-第28条)
小学校 (第29条-第44条)
中学校 (第45条-第49条)
高等学校 (第50条-第62条)
学校教育法(その2)
第7章 中等教育学校 (第63条-第71条)
第8章 特別支援教育 (第72条-第82条)
第9章 大 学 (第83条-第114条)
第10章 高等専門学校 (第115条-第123条)
第11章 専修学校 (第124条-第133条)
第12章 雑 則 (第134条-第142条)
第13章 罰 則 (第143条-第146条)
第2章 義務教育
第21条 義務教育として行われる普通教育は、
教育基本法(平成18年法律第120号)第5条
第2項に規定する目的を実現するため、次に
掲げる目標を達成するよう行われるものとす
る。
1.学校内外における社会的活動を促進し、自
主、自律及び協同の精神、規範意識、公正な
判断力並びに公共の精神に基づき主体的に
社会の形成に参画し、その発展に寄与する
態度を養うこと。
2.学校内外における自然体験活動を促進し
、生命及び自然を尊重する精神並びに環
境の保全に寄与する態度を養うこと。
3.我が国と郷土の現状と歴史について、正
しい理解に導き、伝統と文化を尊重し
、それらをはぐくんできた我が国と郷
土を愛する態度を養うとともに、進ん
で外国の文化の理解を通じて、他国を
尊重し、国際社会の平和と発展に寄与
する態度を養うこと。
4.家族と家庭の役割、生活に必要な衣、食、住
、情報、産業その他の事項について基礎的な
理解と技能を養うこと。
5.読書に親しませ、生活に必要な国語を正しく
理解し、使用する基礎的な能力を養うこと。
6.生活に必要な数量的な関係を正しく理解し、
処理する基礎的な能力を養うこと。
7.生活にかかわる自然現象について、観察及
び実験を通じて、科学的に理解し、処理する
基礎的な能力を養うこと。
8.健康、安全で幸福な生活のために必要な習
慣を養うとともに、運動を通じて体力を養い、
心身の調和的発達を図ること。
9.生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸そ
の他の芸術について基礎的な理解と技能を
養うこと。
10.職業についての基礎的な知識と技能、勤労
を重んずる態度及び個性に応じて将来の進
路を選択する能力を養うこと。
第3章 幼稚園(第22条―第28条)
第22条 幼稚園は、義務教育及びその後
の教育の基礎を培うものとして、幼
児を保育し、幼児の健やかな成長
のために適当な環境を与えて、そ
の
心身の発達を助長することを目的
とする。
第23条 幼稚園における教育は、前条に規定
する目的を実現するため、次に掲げる目標
を達成するよう行われるものとする。
1.健康、安全で幸福な生活のために必要な基
本的な習慣を養い、身体諸機能の調和的発
達を図ること。
2.集団生活を通じて、喜んでこれに参加する
態度を養うとともに家族や身近な人への信
頼感を深め、自主、自律及び協同の精神並
びに規範意識の芽生えを養うこと。
3.身近な社会生活、生命及び自然に対する興
味を養い、それらに対する正しい理解と態度
及び思考力の芽生えを養うこと。
4.日常の会話や、絵本、童話等に親しむことを
通じて、言葉の使い方を正しく導くとともに、
相手の話を理解しようとする態度を養うこと。
5.音楽、身体による表現、造形等に親しむこと
を通じて、豊かな感性と表現力の芽生えを養
うこと。
第24条 幼稚園においては、第22条に
規定する目的を実現するための教育
を行うほか、幼児期の教育に関する
各般の問題につき、保護者及び地
域住民その他の関係者からの相談
に応じ、必要な情報の提供及び助言
を行うなど、家庭及び地域における
幼児期の教育の支援に努めるものと
する。
第25条 幼稚園の教育課程その他の保
育内容に関する事項は、第22条及び
第23条の規定に従い、文部科学大
臣が定める。
第26条 幼稚園に入園することのできる
者は、満3歳から、小学校就学の始
期に達するまでの幼児とする。
第27条 幼稚園には、園長、教頭及び教
諭を置かなければならない。ただし、特
別の事情のあるときは、教頭を置かない
ことができる。
2 幼稚園には、前項に規定するものの
ほか、副園長、主幹教諭、指導教諭、養
護教諭、栄養教諭、事務職員、養護助
教諭その他必要な職員を置くことができ
る。