実践!DIGをやってみよう! 加古川グリーンシティ ガイダンス(5分) • 災害図上訓練の4つの特徴 (1)簡単・容易 ①準備が簡単で経費が安価である ②自由なアレンジが可能である ③普及が容易である (2)地図に「思い」を ①地図との「対話」ができる ②被害状況がリアルに判る ③「地図への書き込み」を通して災害について考えることができる ※進行上の留意点 • 時間は目安としての設定であり、進行状況に応 じて変動すること。 • 訓練総時間が2時間を越えると緊張感が欠如す るので、時間配分に注意すること。 • 訓練中の参加者からの質問については、最低 限の回答とし、参加者自身が考えることを念頭 におくこと。 • 参加者の自主性、議論を最優先に考えて、進行 するように配慮すること。 グループ分け(5分) • グループに○○班などの役割を付与しない。 • リーダー・サブリーダーをグループ内で決定し、 グループ内の対応策のリー ドをしてもらう。 • 記録係を決定し、成果発表の準備をしてもらう。 • 近隣同志でグループ分けをする。 山崎断層帯 山崎断層帯の地震を想定した強震動評価について(動画) 山崎断層帯主部南東部 (琵琶甲断層・三木断層) 山崎断層帯主部南東部(琵琶甲断層・三木断層)+草谷断層 地震被害想定システム • 加古川市では、現在のところ明確な被害想 定がなされていません。 • DIGをするためには出来るかぎり正確な被 害想定が必要となります。 • グリーンシティ防災会では、総務省消防研 究所作成の簡易型地震被害想定システム プログラムを取り入れました。ご覧ください。 ビデオ上映 (10分) • ビデオは、三重県鈴鹿市で行われた 災害図上訓練DIGの風景をご覧に なっていただきます。 • このビデオはDIGの考案者である 平野昌氏から提供していただきまし た。 災害想定の発表(5分) • 訓練実施の必須項目であり、正確な内容 とすること。 • 口頭で発表し、危機意識を高めるとともに 「災害想定カード」を各グループに配布す る。 • 必要に応じて、ホワイトボード等に掲示す る。 災 害 想 定 カ ー ド • 『9月7日(水)、午後6:00ごろ兵庫県加古川市 北部と三木市南部を震源(山崎断層系琵琶甲断 層と三木断層の同時)とする、M7.9の内陸型 の直下型地震が発生しました。加古川市北部は 震度7を記録したほか、市内の大半が震度6強 の強い揺れを感じました。市街地全域でガス、 水道の供給が停止し、大半の地域で停電してい ます。 • 震源は、山陽道下の琵琶甲断層と推定される』 平成17年9月7日(水)午後6時00分 • • • • • • • • • • • • • • 山陽道橋梁倒壊 国道2号線加古川大橋通行不可 加古川バイパス通行止め ライフライン断絶 加古川バイパス穴門すべて通行不可 火災・・・当初はグリーンシティ内なし ガス遮断のため、夏場の地震 2号線の別府川にかかる橋が通行止めになる JRは、点検のため運行停止 正確な情報が行政から出てこない 明姫幹線は、 市役所へのアクセスは グリーンシティの対策本部はどこに設置すればよいか 駅からグリーンシティまでのアクセス路はどうか 想定範囲 • 今回は、9月8日正午までを想定し、考え てみましょう。 • 自由な発想で、おおいに盛り上げてくださ い。 被害の地図への書き込み(20分) • 「想像力」を膨らせ、考えられる被害を自 由に書き込んでもらう。 • 難しく考えずに失敗を恐れず、「とにかく書 き込み」を前提とするように促進する。 • 一人一本「マジック」を持つ姿勢から始ま ることの雰囲気作りを行う。 災害状況の付加(40分) ・おおよそ5分間隔で、口頭で発表するととも に、「災害状況カード」を各グル-プに配 付する。 • 刻々と変化する状況を緊迫感の中でリア ルに伝えることに配慮する。 • 地図への書き込み、議論の時間を十分取 れるよう適当なタイミングを計る。 災 害 想 定 カ ー ド 1 • 平成17年9月7日(水) 午後6時15分 • 余震が続いているので、住居内にとどまることは 危険性が大きいと判断され、避難勧告が発令さ れました。地域指定避難所の氷丘南小学校に 避難する必要があります。しかし、停電、NTT回 線不通により、避難勧告の情報が行き渡ってい ません。地震発生後から、居住者に情報提供を しようとしましたが困難、さらに聴覚障害などの 方に情報を伝えるためにはどの様にすれば、よ いのでしょうか。 災 害 想 定 カ ー ド 2 • 平成17年9月7日(水) 午後6時30分 • 加古川バイパス穴門のほとんどのところ で、天井のコンクリートが剥がれ落ち、南 北道が通行不可になっています。中学生 や高校生は自宅に帰ることができない状 態です。さて、 災 害 想 定 カ ー ド 3 • 平成17年9月7日(水)午後6時50分 • E棟9階北側付近の住居から火災が発生しまし た。消化器で初期消火に当たっていますが依然 火の勢力は衰えていません。水道もまだ復旧し ていないため、消化器のみの消火作業です。こ のままでは消化器の数にも限界があり、またそ こ以外に火災が発生すれば、消化器が全く足ら ないようになります。また、火災が発生し手いる にもかかわらず、階上や階下の居住者が避難し ようとしていません。さて、 災 害 想 定 カ ー ド 4 • 平成17年9月7日(水)午後7時15分 • ドアが開かず、閉じこめられている人が何 カ所か有りそうです。また、多くのケガ人 が発生しています。何とかドアをこじ開け、 瓦礫の下から家族を救出することができ ました。しかし、父親と母親は重傷ですが、 子供は心肺停止状態です。助かりそうな 両親から運ぶか。さて、 災 害 想 定 カ ー ド 5 • 平成17年9月7日(水)午後8時20分 • 医療救護活動が開始されたようだが、氷丘小学 校だけが救護所指定のため、地域避難所の氷 丘南小学校は指定ではないようだ。再び、傷病 者を氷丘小学校まで移送しなければなりません が、氷丘小学校は約1020名の収容しかないた めに地域避難者で満杯のようだ。まして、氷丘 小学校までのアクセス路が細いため、溢れた避 難車両や車の中で避難生活をする人たちで、車 両が入っていくことが出来ない状態になっていま す。さて、 災 害 想 定 カ ー ド 6 • 平成17年9月7日(水)午後8時20分 • 氷丘南小学校の避難所が満杯である。グリーン シティ敷地内でも許容範囲を超えている。自分 の自宅に帰るのも不安がり、家に入りたくないと 言っている。グリーンシティ西側通路を北側と南 側を封鎖し、安全な敷地を確保しようと思う、幸 い平野神野線が使用できるため、通路を封鎖し ても問題がないように思うのだが、また、多くの 居住者が車で逃げようとしていますが、国道2号 線が停滞のため、マンションから出ることができ ません。出口で喧嘩口論が起こっています。さて、 災 害 想 定 カ ー ド 7 • 平成17年9月7日(水)午後9時00分 • 震災直後から、幼児・小学生・中学生・高 校生など子供たちが精神的不安をうった えています。しかし、言葉で直接表すこと が出来ないようで家族も苦慮しています。 さて、 災 害 想 定 カ ー ド 8 • 平成17年9月7日(水)午後9時30分 • 住居内は、家具の店頭などだけで片付け れば、住み続けることも可能なのですが、 窓ガラスがすべて割れてしまい、寒さが家 の中にはいるため多くの人たちが困って います。さて、 災 害 想 定 カ ー ド 9 • 平成17年9月7日(水)午後9時30分 • 避難誘導をしたいのですがねエレベー ターが動かないために、非常階段からの 避難になります。しかし、高層階には歩い て降りることの出来ない高齢者の方々が いらっしゃいます。さて、 災 害 想 定 カ ー ド 10 • 平成17年9月8日(木)午前7時00分 • 飲料水がとにかく足りない、トイレの水を流すこ とすら出来ない。対策本部に詰め寄る人たちも 出始めた、しかし、給水車などは来る連絡すらな い。別府川には水は流れているようだが、・・・午 前9時、ようやく給水車が地域避難所にきたよう だ、しかし、地域避難所での給水のため、グリー ンシティからはかなり距離があり、健常者でも2 0リットルの水を運ぶのは大変です。ましてお年 寄りの家庭では取りに行くことすらできません。 さて まとめの時間 • 5分程度で、本日の訓練を各班でまとめて みましょう。 • 答えのない、ゴールのないゲームです。 • 思い切った発言を期待します。 成果発表(20分) • グループのリーダーは、話し合われた対 応策・内容について発表する。 • 各グループ10分程度で発表する。 • 対応を評価・採点するようなコメンテーター は置かない。 • 地域防災力の課題・目標を明確にするこ とが重要であることを説明し、進行する。 フリートーク及びまとめ(講評)(15分) • 自由な議論を求め、参加者同志の議論を 促進する。 • まとめについては、グループが行った対応 策を採点するような講評は避け、感想及 び今後の課題について講話し、本訓練の 継続性を促進する。 携帯電話版 グリーンシティ防災情報発信 • グリーンシティでは以前から緊急情報や防災情報を情報を、災害 時にグリーンネット(パソコンから)やニューメディアシステム(テレ ビ48ch)などで、居住者の方々にお知らせしています。さらに新 しく携帯電話用の防災情報のホームページが出来ました。災害 時にグリーンシティの細かな情報を発信いたします。また、その 中には、命のライセンス携帯版や心肺蘇生法携帯版なども掲載 されています。 • 携帯のインターネットURLに http://www.greencity.gr.jp/kinkyu.htmと打ち込んでください。 • また、カメラ付き携帯バーコード読み取り機能付きカメラは左のQ Rコードを写真でとって読み取ることも出来ます。 • 加古川市の防災ネットへもリンクできます。 おしまい • 本日は、ご協力いただきありがとうござい ました。 • 次回も楽しくみんなでやりましょう。 • 防災は、楽しくやらねば続かない! 加古川グリーンシティ防災会
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