Smart-USB製品の概要 Smart-USBを利用した開発設計の メリットとデメリット 有限会社プライムシステムズ 2015.04 USBインタフェースの利点 開発機器の小型化、低消費電力化が可能 ◦ PCIeバスに比べて小型化できて設計しやすい 基板サイズに制限がない 据え置き型:デスクトップが必要 可搬型:ノート・タブレット・デス クトップいずれも対応 データ転送速度が高速で、 バス・マスタとして動作可能 PCIeバスレートは、Gen2で5Gbps PCIeの基板サイズに制限がある データ転送速度が高速で、 バス・スレーブのみ対応 USBバスレートは、USB3.0で5Gbps 基板サイズに制限なし PCI Express USB PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 2 USB-IF実現方法(1) USB-UART変換ICを利用する ◦ 長所:USBを単純に仮想COMポートとして扱える TeraTerm等のターミナルソフトで通信できる 専用デバイスドライバや、ファームウエアを設計する必要がない ◦ 短所:データ転送速度が低速、Max.230Kbps程度 UARTを備えたIC(マイコン等)やPLD/FPGAが必要 FTDI社の専用IC等… PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 3 USB-IF実現方法(2) マイコン内蔵のUSB機能を利用する ◦ 長所:GPIOやその他の機能を自由に設定できる ◦ 短所:USBプロトコル機能の開発が必須 デバイスドライバの開発や、マイコンUSBソフトの開発が必要 (デバイスドライバはマイコンメーカの汎用デバイスドライバを利用できることがある) USBの実効データ 転送レートを簡単 に向上できない PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 開発に時間が かかりすぎる 4 USB-IF実現方法(3) Smart-USBを利用する ◦ 長所:USB機能をすべて提供、通信速度が高速 USB-UART変換ICと同様、USB機能を開発不要 マイコン利用時に必要なUSBプロトコル機能の開発不要 ◦ 短所:ユニットコストが高め 大量生産用途には不向き-> 少量生産には 最適 USBの実効データ転 送レート(平均) 350MB/s(USB3.0) 40MB/s(USB2.0) PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 5 Smart-USBとは(概要) PCと連携した計測・制御機器の開発に最適 ◦ USB-IFとFPGAを組み合わせた汎用開発システム Windows 32b/64b Linux 対応 無償FPGAサンプル回路(HDL) システム開発ボード(既製品) Memory 専用デバイスドライバ 制御アプリ + USBプロトコルを実現 する専用API群 USB 制御IC FPGA Connector USBプロトコルを実現する USBファームウエア PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 6 Smart-USB USB2.0対応 製品ファミリ Smart-USB Plus ◦ 小型(名刺サイズ)で機器への組込が容易 USB3.0対応 Smart-USB Sigma ◦ 平均350MB/sのデータ転送が可能な高速ボード PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 7 Smart-USBとは(特長) USBプロトコルの開発が不要 ◦ デバイスドライバ、USBファームウエア、PC制御ソフト ウエアをすべて提供 ◦ 面倒なUSBプロトコルは、専用のAPIにして提供 USB-IFに必要な開発は、FPGAでUSB制御ICとの IF回路を構築するだけ ◦ サンプル回路(HDL)でらくらく接続 FPGA USB 制御IC PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 ユーザ回路 8 Smart-USBの主な機能 FPGAのコンフィグ(プログラム) ◦ PC制御ソフトからFPGAを瞬間コンフィグ 30ms~500ms程度、FPGA規模(容量)に依存 メモリ・アクセス ◦ メモリやボード外部からコネクタ経由で収集・生成する大 規模なデータを高速に転送 FPGA内部メモリをバッファとしてデータの転送も可能 レジスタ・アクセス ◦ 8/16/32/64bit単位の小規模データや最大64バイトのデー タを一括転送 ◦ レジスタの入出力ポートをFPGA-I/Oに接続すれば、制御 ソフトから直接I/O制御が可能 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 9 Smart-USBのソフトウエア仕様 ソフトウエア仕様はすべての製品で共通 Windows 32b/64b Linux 対応 • • Windows7/8 (32/64bit) 対応 Linux(ubuntu)対応 • 制御ソフトウエアはオープンソース • USBプロトコルに関連する機能はAPI化 • レジスタ・データアクセスもAPIで簡単 • NI社のLabVIEWツールに対応 • サンプルアプリを無償配布 • 無償提供するDLLにより、VC++,VC#, VB.net, C++Builder, Delphi等の開発ツールで制御アプリを カスタマイズ可能 専用デバイスドライバ 制御アプリ 製品に標準添付するアプリ画面 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 10 Smart-USBの利用方法 FPGA周辺回路とUSB-IFは完成済み ◦ ボードに不足する部分を追加することで、 短納期、低コストのシステム開発が可能 FPGA周辺回路は動作確認済み データ収集、生成ができるサ ンプルFPGA回路を無償提供 制御ソフトもすぐに使える エンジニアはFPGA設計に注力 できる システム開発のベース基板と して扱える PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 FPGA(BGA)が無ければ、基板 層数も4~8程度で対応できる アナログIF、 特殊なコネクタ、 メモリ、 ドライバ/レシーバIC etc… 必要な機能だけをモジュール化 できる 子基板側を変更するだけで、 様々なシステムに適応できる 最終的にFPGAボード側を取り込 んだ1枚基板として、量産にも対 応できる 11 PCと連携したボード制御 1台のホストPCから最大127台のSmart-USBボー ドを制御できます ◦ I/Oが不足する場合にボードを追加したり、ケーブル等の 送受信チェック、検査治具への応用が可能です サンプル制御ソフトでは、ボード選択パネルを 用意しています。 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 12 連続したデータの収集 ADデータの収集や、外部機器からのデータ収集な ど、連続したデータ収集が可能 ◦ ボード上のメモリをバッファとし、ギガバイト単位のデー タを収集 HDDの空き USB2.0:40MB/s USB3.0:350MB/s 間欠エラーデータの収集など、 長時間のデータ収集も可能 ADコンバータ (HDDの空き容量に依存します) リファレンス制御アプリで読み出したデータの保存先を 指定し、READするだけでデータ転送が完了 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 13 データジェネレータ データパターンをファイル化し、ボードのメモリ に転送後、FPGA回路でタイミング調整しながら データ出力が可能 USB2.0:40MB/s USB3.0:350MB/s 外部機器 01001000111, 11001001001, 01001111001, 11101010100 メモリでバッファリングしな がら、ハード的なタイミング 規定でデータ生成が可能 リファレンス制御アプリでファイルを読み込み、 ボードにWriteするだけで、データ転送が完了 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 14 USBを利用したFPGAリコンフィグ FPGA全体を書き換える場合=> USBコンフィグ機能 数十msでFPGAの回路機能を書き換え(P.9のUSBコンフィグを利用) 機能毎に用意したコンフィグデータにより、システム動作中に複数の機能を実現 FPGAのPLL機能だけ変更する場合 PLL設定を変更するので、数十種類以上のクロックを生成可能 アルテラFPGA => PLL設定ファイルを転送(P.9のメモリアクセスを利用) ザイリンクスFPGA => PLL設定を制御(P.9のレジスタアクセスを利用) C B A B コンフィグデータや PLL設定ファイル PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 15 PC制御ソフトウエアのカスタマイズ USBプロトコルに関する制御はAPI化 ◦ ファイルの転送、FPGAのコンフィグ、ボードの選択など、 専用APIを利用できます VC++/VC#/VB.net、C++Builder/Delphi対応 C++Builderプロジェクトを無償提供 VC++/VB.netプロジェクトを無償提供 LabVIEWに対応したので、計測・データ解析がさらに簡単に なりました LabVIEWプロジェクトを無償提供 Windows VB.net DLL DelPhi C# C++Builder LabVIEW VBA VC++ Linux/Solaris/MacOS libusb 当社オリジナル PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 GCC etc... 16 量産にも対応したSmart-USB Smart-USB Plus/Sigma製品の短所はユニットコ ストの高さ デメリットは、以下のメリットに置き換わります 試作や数台~20台程度の生産 (USB-IF開発費やFPGA基板設計が不要、開発期間が短い) 年に何台出るかわからないような場合 量産計画が決まっている場合 ◦ USB-IF部分をお客様のシステムにそっくり移植するシス テムIP(ライセインス販売)を提供 System-Core2.0 System-Core3.0 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 :USB2.0対応 :USB3.0対応 台数が多ければ、ユニット 当たりに占めるライセンス 費用は小さくなる 17 量産への移行手順 試作フェーズ カスタマイズしたPC制御 ソフトウエアは、量産シス テムでそのまま利用可能 既存FPGAボードと子基板 でシステム開発 子基板 USB-IF を移植 USB-IFを切り出したシス テムIPをユーザ基板側に移 植して基板製造 1機種に対するライセンス契約により、 生産台数が多いほどコストメリットが 得られます。 生産台数は無制限に対応。 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 System Core FPGAサイズやメモリ容量 など最適化して、再設計 基板サイズ・形状も最適化 量産フェーズ 18 まとめ(Smart-USB採用のメリット) 試作、少量生産にSmart-USB製品を適用すると、 低コスト、短納期、低開発リスクでシステム開発 ができます。 ソフトウエアのカスタマイズにより、自社最終製 品に組み込んで利用することができます。 製品がヒットした場合など、システムIPの適用に より量産への対応も可能です。 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 19 まとめ(当社のデザインサービス) 既存製品に対するデザインサービス FPGA設計 ボード制御ソフトウエア設計 子基板設計・製造に対応 既存製品をベースとして、ユーザ仕様に100%対応 するデザインサービス FPGA設計 基板回路設計・基板製造 ボード制御ソフトウエア設計 PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 20 参考 製品情報サイト(オフィシャルサイト) ◦ http://www.prime-sys.co.jp 技術サポートサイト ◦ http://www.smartusb.info ソーシャルネットワークサイト ◦ Facebook ◦ Twitter http://www.facebook.com/smartusb http://www.twitter.com/samrtusb お問い合わせ先 ◦ [email protected] PRIME SYSTEMS, INC. 2014.05 TEL 0266-70-1171 21
© Copyright 2024 ExpyDoc