Japanese_Version_German_child_and_youth_services_0

1.1.1a
ドイツにおける児童・青少年援助
枠組
構造
課題、目的
© 2007
奥付
責任:
Marie-Luise Dreber
発行:
コーディネート・編集:
Dr. Dirk Hänisch
後援:
助言:
Prof. Ullrich Gintzel (Dresden)
Dr. Erwin Jordan (Münster)
Dr. Reinhold Schone (Dortmund)
Hartmut Schulz (Berlin)
Reinhard Schwalbach (Bonn)
Norbert Struck (Berlin)
インターネット :
www.kinder-jugendhilfe.info
デザイン:
Bohm, Nonnen, Urhahn
Darmstadt
2009 JP
©
© 2007
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目次
1. 一般的な枠組
1.1 社会
1.1.1
おとな(親)と子による 生活共同体としての家庭は…
1.1.2
今日の子どもは・・・
1.1.3 – 1.1.4
人口動態
1.1.5 – 1.1.6
移民
1.1.7
移民の背景を持つ青少年の特徴
1.1.8
若い人は以下のような葛藤の中で生きている ...
1.1.9
学校(教育)は・・・
1.1.10
ドイツにおける学校形態別生徒数 (2006年)
1.1.11
教育制度
1.1.12 – 1.1.13
学校教育・職業教育は重要
2009 JP
1.1.14
参画・政治参加
1.1.15
社会問題の深刻化
1.2 国
1.2.1
ドイツ連邦共和国は法治国家である
1.2.2
社会的国家は規範的概念としても記述的概念としても使用される。
1.2.3
民主主義
1.2.4 – 1.2.5
連邦制
1.2.6
地方自治
1.2.7
財政制度
1.2.8
連邦法中の児童・青少年援助法の位置づけ
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目次
2. 構造
2.1 機関
2.3資金繰り
2.1.1.1 – 2.1.1.2
連邦、州、地方自治体による青少年援助
2.3.1
2006年度の社会保障給付
2.1.2
青少年育成・援助は非政府公益団体が実施する場合が多い
2.3.2
2007年度児童・青少年援助支出内訳
2.1.3
ドイツ連邦共和国における児童・青少年援助の構造
2.3.3
財源
2.1.4
地方自治体レベルの青少年局の構造
2.3.4.1 – 2.3.4.2
連邦児童・青少年計画
2.1.5
青少年局の行政機構
2.2 手続きと組織
2.2.1
青少年援助における公と民の協力
2.2.2.1
参画(児童・青少年援助法に基づく)
2.4 従事者
2.4.1
児童・青少年援助従事者の業務分野
2.4.2
市民参画- ボランティア
2.2.2.2
参画権の内容
2.2.3
ジェンダーの主流化
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目次
3. 課題、目的
3.1 法的基盤
3.2 支援と援助
3.1.1
児童・青少年援助法第1条
3.2.1
青少年育成活動
3.1.2
青少年援助の課題:児童・青少年援助法第11~60条
3.2.2
青少年ソーシャルワーク
3.2.3
訓育と児童・青少年保護(有害環境対策)
3.2.4
青少年メディア保護
3.2.5
青少年メディア保護機関
3.2.6
家庭における子育て支援
3.2.7
保育の役割
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一般的な枠組
社会
2009
1.1.1a
おとな(親)と子による
生活共同体としての家庭は…
 若い人の間でも高い位置づけにある
 子どもにとって生活の中心
 国の特別な保護を受ける
 変化の過程にある
傾向
 2世代家庭
 少子化・一人っ子家庭
 家庭生活の多様化
 価値観の変化
1.1.1 JP
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一般的な枠組
社会
2009
今日の子どもは・・・
(ほとんどの場合)望まれた子どもである
 兄弟がいることはまれで(一人っ子が多い)、親戚が少ない
 教育機関で過ごす時間が昔の子よりも長い
 多様なメディアの影響にさらされている
 人口密集地に住む子(都会っ子)が多い
 特に以下の権利を持つ:
- 父母による保護と養育
- 表現の自由
- 機会均等
- 情報入手と法的聴取
- 健康
- 暴力を受けずに育つ
- 教育
- 遊びと余暇
1.1.2 JP
- 経済的・性的搾取からの保護
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一般的な枠組
社会
2009
1.1.1a
人口動態 (I)
2006年末ドイツの人口
27歳未満の若い成人
18歳から21歳未満の若年成人
5.9
2.9
14歳から18歳未満の青少年
3.6
6歳から14歳未満の児童
6歳未満の児童
6.4
4.2
人口8,300万のうち、合計28%弱が27歳未満であった
1.1.3 JP
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一般的な枠組
社会
2009
1.1.1a
人口動態 (II)
 1997年以来、ドイツでは年少者人口(20歳未満)よりも高齢者人口
(60歳以上)の方が多い
 出生率の低下によって各教育段階に就学・進級する児童の数が年々減少
 東部ドイツの出生率低下はさらに著しい
 その上、経済的な理由から西部ドイツへ若い人が流出
1.1.4 JP
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一般的な枠組
社会
2009
1.1.1a
移民 (I)
2007年の人口全体における移民の割合は18.7%、25歳未満では全体よりも高い
27.3%(約600万人)であった。
2007年における各年齢層ごとの移民の背景を持つ市民の割合:
1.1.5 JP
33.9
30.1
28.0
23.6
21.5
12.4
0-5
6-9
10 - 15
16 - 24
25 - 44
≥45
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一般的な枠組
社会
2009
1.1.1a
移民 (II)
2007年の人口全体における移民の割合は18.7%、25歳未満では全体よりも高い
27.3%(約570万人)であった。
移民の内訳(人口全体)
10 % 外国籍者
3.1 % ドイツ系帰還者
72.8
27.2
6.7 % 帰化した児童・青少年
7.5 % 移民の背景を持つ父ないし母を持つ
第2世代のドイツ国籍者
1.1.6 JP
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一般的な枠組
社会
2009
1.1.1a
移民の背景を持つ青少年の特徴
 不均等な居住地域分布、一定地域・地区への集中(地域社会の分離)
 出身国によって大きく異なる児童・青少年の人口
 移民青少年グループによって異なる移民経験
 移民背景の有無によって大きく異なる学歴
 移民第2・第3世代の3分の1は職業資格を持たない
 ドイツ人青少年の職業訓練受入先決定率は(統計上)移民の背景を持つ
青少年よりも最低2倍から5倍高い
 若年失業率は移民の背景を持たない青少年よりも明らかに高い
1.1.7 JP
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一般的な枠組
社会
2009
若い人は以下のような葛藤の中で生きている ...
 恵まれた成長環境 / 厳しさを増す競争
 成年 / 経済的依存状態の長期化
 商業化の下の余暇 / 自分で計画
 統合・自立 / 仲間はずれ
若い人にとって重要なこと
... あまり重要でないこと
- 経済的安定
- 政治参加
- 良い職業・やりがいのある仕事
- 信仰、宗教
- パートナー
- 家庭と子ども
- まわりの人と協調して生活する
- 人生の中で何かを達成する
1.1.8 JP
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一般的な枠組
社会
2009
学校(教育)は・・・
 知識を伝達する
 習熟度を評価する
 社会性を促進する
 職業訓練と就職の準備をする
 社会的なハンディキャップを解消する(機会均等)
 社会的な問題を明らかにし、何ができるかを示す
1.1.9 JP
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一般的な枠組
社会
2009
ドイツにおける学校形態別生徒数 (2006年)
基礎学校(小学校): 316万
ギムナジウム:
245万
実科学校:
130万
基幹学校:
105万
総合学校:
59万
中等教育学校に通う生徒の内訳(%)
10.9%
45.5%
1.1.10 JP
19.5 %
24.1%
ギムナジウム: 45.5%
実科学校:
24.1%
基幹学校:
19.5%
総合学校:
10.9%
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一般的な枠組
社会
2009
教育制度
就学前教育
初等教育
前期中等教育
後期中等教育
ギムナジウム
高等教育
継続教育
総合大学
ギムナジウム
高等部
工科系総合大学
工科大学
教育大学
芸術大学
乳
児
保
育
所
・
幼
児
保
育
所
音楽大学
総合制学校
専門大学
行政専門大学
実科学校
基
礎
学
校
1.1.11 JP
5 6
7
職業アカデミー
職業専門学校
専門学校
職業学校と
企業
夜間ギムナ
ジウム・
コレーク
基幹学校
特殊学校
2 3 4
専門高等学校
8
9 10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
一
般
教
養、
職
業
能
力
向
上、
学
術
分
野
の
各
種
継
続
教
育
年齢
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一般的な枠組
社会
2009
学校教育・職業教育は重要 (I)
2006年に一般学校教育を修了した若者のうち・・・
57.0 % が事業所と職業学校における二元制の職業教育システムで
行われる職業訓練を希望
5.0 % が職業専門学校のみで行われる職業訓練を希望
11.6 % が総合大学または専門大学への進学を希望
事業所と職業学校で行われる職業訓練希望者のうち51.6 %
が2006年に二元制職業訓練を開始できた。
その中でも移民背景を持つ若者の場合は希望者の42 %のみ、
移民背景のない若者の場合は54.1 %が職業訓練を開始できた。
1.1.12 JP
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一般的な枠組
社会
2009
学校教育・職業教育は重要 (II)
問題は
対策
 職業訓練受け入れ先の不足
 職業基礎教育期間、
職業訓練準備期間
 志望者の資格不足
 特定のターゲットグループに
対する差別
 性別による違いが著しい職業
選択
 民間企業以外の施設を利用した職業訓練
 連邦雇用機関の推進事業
 青少年ソーシャルワークなど
 若年失業の増加
1.1.13 JP
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一般的な枠組
社会
2009
参画・政治参加
課題と限界
参画は・・・
 私的な関心が前面に
 民主的な政治を基盤とする社会に
とって不可欠
 個人の関心が高くても、議会制
民主主義の意思決定プロセスが
複雑すぎる
 若者が社会的・政治的プロセスに
影響を及ぼす機会があることが前提
となる
主な活動の場
 小規模なグループや
市民サークル
1.1.14 JP
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一般的な枠組
社会
2009
社会問題の深刻化
 人口動態
 児童・青少年・若年成人が経験する深刻な人生の問題の増加
 家庭の負担やストレスの増加
 若者の間でも失業が拡大
 家庭に対する社会保障給付の削減
 現 政治体制による問題解決能力への不信感増幅
だからこそ:
児童・青少年・若年成人の参画と民主主義の更なる発展は
社会における問題や危機の克服にとって鍵となる。
1.1.15 JP
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一般的な枠組
国
2009
ドイツ連邦共和国は法治国家である
法治国家の基本原則は:
 権力分立:
立法権:議会
行政(執行)権:政府・行政機関
司法権:司法当局(裁判所)
 立法権の憲法秩序への拘束原理
 行政権と司法権の正義と法への拘束原理
行政当局による違法行為に対して、市民は独立した裁判所からの保護を受ける
1.2.1 JP
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一般的な枠組
国
2009
社会的国家は規範的概念としても記述的概念としても使用される。
規範的概念としては、社会的に公正な国家のあるべき形を表す。
 基本法第20条1項「ドイツ連邦共和国は、民主的かつ社会的連邦国
家である」
 基本法第28条1項「各州の憲法的秩序は、この基本法の意味における共和
制的、民主的および社会的法治国家に適合しなければならない。・・・」
記述的概念としては、さらなる社会的公正(社会保障と社会的均衡)を実現する
ために国が講じる施策の構造や規模を表す。
社会的国家の主な構成要素は社会政策と社会政策により提供される
社会給付である。
1.2.2 JP
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一般的な枠組
国
2009
民主主義
ドイツ連邦共和国の国家形態としての民主主義
 基本法第20条1項
「ドイツ連邦共和国は、民主的かつ社会的連邦国家である」
 基本法第20条2項
「すべての国家権力は国民より発する。国家権力は、国民により、
選挙および投票によって、ならびに立法権、執行権および司法権の
特別の機関を通じて行使される」
多党制としての民主主義
 基本法第21条1項
「政党は、国民の政治的意思形成に協力する。その設立は自由である。
政党の内部秩序は、民主主義の諸原則に適合していなければならない」
市民の自己決定、参画、決定権としての民主主義
(参加権、共同決定、市民イニシアティブ)
1.2.3 JP
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一般的な枠組
国
2009
連邦制 (I)
ドイツ連邦共和国は、それぞれ独自の国家である16の州からなる
連邦制国家である。
 基本法第30条
「国家の権能の行使および国家の任務の遂行は、この基本法が
別段の定めをなさず、または許さない限り、州の仕事である」
 基本法第31条
「連邦法は州法に優先する」
欧州統合過程において欧州連合(EU)のテーマや規定が意味を増している。
1.2.4 JP
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一般的な枠組
国
連邦制 (II)
2009
ハンブルク(州)
シュレスヴィヒ・
ホルシュタイン州
メクレンブルク・フォアポメルン州
ブレーメン(州)
ニーダーザクセン州
ベルリン(州)
ブランデンブルク州
ノルトライン・
ヴェストファーレン州
ラインラント
プファルツ州
ザクセン・アンハルト州
ザクセン州
テューリンゲン州
ヘッセン州
ザールラント州
バイエルン州
バーデン・ヴュルテンベルク州
1.2.5 JP
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一般的な枠組
国
2009
地方自治
地方自治を実現するためには、郡および市町村の住民が普通・直接・
自由・平等・秘密選挙によって選ぶ代表機関が必要である。
地方自治体選挙ではEU市民も選挙権を有する。
市町村行政の業務には4つの形態がある。
 市町村独自の管轄範囲:
1. 任意業務 (劇場、スポーツ施設など)
2. 地方自治における義務的業務 (児童・青少年援助、社会扶助など)
 委任業務範囲:
3. 指示の元に行う義務的業務 (消防、住宅手当など)
4. 国の委託業務 (連邦議会選挙の実施、国勢調査など)
1.2.6 JP
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一般的な枠組
国
2009
財政制度
 連邦の主な財源は連邦税と共同税の連邦取得分である。
 各州の主な財源は州税と共同税の州取得分、州間財政調整および
連邦補充交付金である。
 市町村の主な財源は市町村税、給与・所得税および営業税の市町村
取得分ならびに州交付金である。
2007年度歳入(単位:10億ユーロ) 最も重要な財源は2つの大きな共同税である。
2つあわせた税収は、2007年度に税収全体の
63%を占めた。
286.589 €
272.626 €
169.303 €
連邦
州
市町村
1.2.7 JP
給与・所得税:1,705億ユーロ
売上税:1,696 億ユーロ
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一般的な枠組
国
2009
連邦法中の児童・青少年援助法の位置づけ
 基本法(GG)
 連邦父母手当・父母休暇法(BEEG)
 社会法典第1編:総則
 養子縁組斡旋法(AdVermG)
 社会法典第10編:手続法
 青少年保護法(JSchG)
 社会法典第2編:求職者の
ための基礎保障
 青少年メディア保護州間協定(JMStV)
 社会法典第3編:雇用促進
 少年労働保護法(JArbSchG)
児童・青少年援助法(KJHG)はドイツにおける青少年援助の根幹
をなす法律である。KJHGは社会法典第8編の公式の略称である。
 社会法典第12編:社会扶助
 職業教育法(BBiG)
 民法典(BGB)
 少年裁判所法(JGG)
 養育費立替法(UVG)
 保育拡充法(TAG)
 連邦児童手当法(BKGG)
 連邦育児手当法( BerzGG)
1.2.8 JP
 青少年援助改善法(KICK)
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構造
機関
2009
連邦、州、地方自治体による青少年援助 (I)
 連邦 児童・青少年援助法(KJHG)全国的な青少年援助の提起と助成、
連邦青少年審議会連邦政府が4年ごとに発行する「児童・青少年報告」
 州 青少年援助の更なる発展と均等な拡充を目的として青少年援助実施団体・
機関を助成相談・助言や研修の実施などによって地方自治体レベルの青少年
援助実施団体・機関を支援
 市および郡 青少年局を設置し、地方自治体の責任において自治体レベルの
青少年援助を所轄、計画、助成
2.1.1.1 JP
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構造
機関
2009
連邦、州、地方自治体による青少年援助 (II)
連邦
州
市および郡
連邦家庭・高齢者・
女性・青少年省
16の州青少年援助
所轄省
および州青少年局
すべての郡および
特別市の青少年局
根拠法令等
社会法典第8編
児童・青少年援助法
社会法典第8編施行法
中期的青少年援助計画
手段
広域レベル・
全国レベルの
提案と助成
公および民による
青少年援助に対する
提案、助成、促進
地方自治体の責任のもと、
地方に応じた計画および
助成
助成および
連邦児童・青少年計画
児童・青少年報告
州青少年計画
児童・青少年報告
公および民の施設と
サービス
所轄
報告
2.1.1.2 JP
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構造
機関
2009
青少年育成・援助は非政府公益団体が実施する場合が多い
青少年育成・援助は主に非政府公益団体が実施する
連邦
州
市および郡
連邦(全国)レベルの
青少年団体
州レベルの青少年団体
地方の青少年組織や
グループ
ドイツ連邦青少年連合
州青少年連合
青少年連合
6大民間福祉団体および
連合会
6大民間福祉団体および
団体の連合会
福祉団体
宗教団体
その他の連盟や団体
市民グループ
連邦民間福祉団体協議会
各州の
民間福祉団体協議会
市や郡レベルの
民間福祉団体連合会
2.1.2 JP
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構造
機関
2009
ドイツ連邦共和国における児童・青少年援助の構造
民間の児童・青少年援助
公的な児童・青少年援助
ドイツ
連
邦
ドイツ国際青少年育成活動委員会
他の上部団体・
機関例:
ドイツ連邦
青少年連合
(DBJR)
ドイツ
スポーツ
ユーゲント
(dsj)
青少年
政治連合
(RPJ)
福祉団体
AGJ・BKJ・
DJI・DJH ・
IJAB
連邦参議院
連邦政府
連邦議会
連邦議会
家庭・高齢者
・女性・青少
年委員会
連邦家庭・高齢者
・女性・青少年省
各州青少年・
家庭所轄省連絡会
連
邦
地方自治体
連合組織の
全国組織
児童の利益代表
小委員会
連邦青少年審議会
州議会
州政府
州
州
州青少年
連合
ドイツスポ
ーツ
ユーゲント
州スポーツ
連盟
州青少年援助委員会
青少年政治
連合の
州委員会
州レベル
の
福祉団体
各州
青少年援助
所轄省
その他の
州レベルの
団体
市議会・郡議
会・町村議会
自
治
体
州レベルの
地方自治体
連合組織
州青少年局
市・郡・町村
市または郡
青少年援助委員会
市または郡
青少年連合
2.1.3 JP
地域の
スポーツ
クラブ
青少年政治
連合の
市または郡
委員会
市、郡、町村の行政
地域の
福祉団体
その他の
地域の
団体
市または郡の
青少年局
自
治
体
解説:
自己の権限による直接的なつながり
委員会への代表派遣
任命
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構造
機関
2009
地方自治体レベルの青少年局の構造
青少年局
行政
青少年援助委員会 (JHA)
JHAは青少年援助にかかわるすべて
の事柄を対象とするが、中心的な
テーマは以下の通りである。
 児童・青少年・若年成人と家庭の
抱える問題に関する協議
議会と青少年援助委員会の規約や
決定にかかわる行政
 青少年援助を発展させるための
提案
 青少年援助計画
 民間公益青少年援助実施団体の助成
青少年援助委員会委員の構成
民間団体代表5分の2:(青少年団体、福祉団体、宗教団体、協会)
地方議会議員5分の3
2.1.4 JP
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構造
機関
2009
青少年局の行政機構
青少年局
青少年局局長
総務
・管理
・計画
・コントロー
リング
・組織
・人事
・財務
・広報
2.1.5 JP
児童保育
・保育施設の
助成と運営
・保育ママ
・専門相談
青少年援助委員会
一般助成
・施設の助成と
運営
・青少年育成活動
・青少年ソーシャル
ワーク
・家庭支援
社会福祉
サービス
・養育援助
・養子縁組
・家庭・
少年審判補助
・役所による
後見・保護
©
直属施設
・相談所
・青少年教育施設
・養育施設
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構造
手続きと組織
2009
青少年援助における公と民の協力
 基本原則
公的青少年援助所轄機関と民間公益青少年援助実施団体は
青少年援助においてパートナーとして協力する!
 民間公益青少年援助実施団体の優先
民間団体が行えることには公的機関は手を出さない!
 公的青少年援助所轄機関に全体の責任
公的青少年援助所轄機関(青少年局)は青少年援助全体の責任を持つ
 民間公益青少年援助実施団体の助成
公的青少年援助所轄機関は民間公益青少年援助実施団体を
情報面および財政面から助成する義務を持つ
2.2.1 JP
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構造
手続きと組織
2009
参画(児童・青少年援助法に基づく)
原則:
 親、児童・青少年、若年成人は市民であり、
福祉サービスを受ける権利を有する
 参画権を有する
 児童・青少年援助に携わる育成担当者は
親、児童・青少年、若年成人を参画させる義務を負う
2.2.2.1 JP
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構造
手続きと組織
2009
参画権の内容
 希望・選択権(児童・青少年援助法第5条)= 施設およびサービスを選ぶ権利
 児童・青少年の参画(児童・青少年援助法第8条)
=成長の段階に合わせた情報や相談を受ける権利、参与権
 教育の基本方針、男子と女子の平等(児童・青少年援助法第9条)
= 性別による特性や社会的・文化的特質に対して配慮を受ける権利
 青少年育成活動への参画(児童・青少年援助法第11条)
= 参画と共同決定は青少年育成活動の基礎である
 保育施設における親の参画 (児童・青少年援助法第22条)
= すべての重要な決定における関与権
 養育援助の際の参加 (児童・青少年援助法第36条)
=援助の必要性、形、程度が確認される養育援助計画への作成参加権
2.2.2.2 JP
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構造
手続きと組織
2009
ジェンダーの主流化
 目的
社会にかかわるあらゆる計画や決定の最初の段階から、
常に女性と男性の境遇や関心の違いを考慮する。
 背景
開発協力の中から生まれた概念であるが、国連やEUを通じて
ドイツ政府の政策に対しても拘束力を持つようになった。
 課題
男女平等政策に取って代わるのではなく、男女平等を普遍化し、
具体化し、効果的なものとする
2.2.3 JP
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構造
資金繰り
2009
2006年度の社会保障給付
=総額約7,020億ユーロ
その他; 21.8%
住宅手当; 0.2%
職業訓練促進; 0.3%
年金保険; 34.2%
育児手当; 0.4%
児童・青少年援助; 2.7%
社会扶助; 3.2%
雇用促進; 12.3%
傷害保険; 1.6%
疾病保険; 20.8%
介護保険; 2.6%
2.3.1 JP
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構造
資金繰り
2009
2007年度児童・青少年援助支出内訳
半分以上が保育に
2007年合計約227億ユーロ
= 社会事業費全体の3%
支出(単位10億ユーロ)
5.9%
0.5%
8.0%
22.79
20.67
19.21
17.7
59.0%
26.6%
保育
養育援助、若年成人支援
青少年育成活動、青少年保護、青少年ソーシャルワーク
家庭内育児一般支援
その他支出
1998
2.3.2 JP
2001
2004
2007
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構造
資金繰り
2009
財源
青少年援助事業に対する公的資金の61%を自治体( 郡、 市、町村)が支出
1.0%
連邦家庭・高齢者・女性・
青少年省
14.3%
州青少年局および
州青少年援助所轄省
84.7%
2.3.3 JP
青少年局および青少年局を
設置していない郡所属市町村
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構造
資金繰り
2009
連邦児童・青少年計画 (I)
目標と推進事業
 青少年団体活動
 政治教育
 民間公益福祉団体による児童・青少年援助
 文化教育
 青少年とスポーツ
 継続教育(上級研修)
 社会性教育
 児童・青少年援助における新しい方法、
評価、刷新
 青少年ソーシャルワーク
 青少年育成国際交流事業
 男女平等
 少年少女支援
 若年障害者
 若者と家族の支援
 児童支援
 児童
メディアリテラシー向上
2.3.4.1 JP
 児童・青少年援助(青少年育成)および
福祉分野の専門職のための国際事業である
指導者セミナー
 移民の背景を持つ若者のドイツ社会への統合
 児童・青少年援助施設の建設、取得、整備、
メンテナンス
 社会問題の集中する地域に住む若者の育成と
機会創出
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構造
資金繰り
2009
連邦児童・青少年計画 (II)
助成金受給申請手続
直接申請手続
機関助成受給者連邦家庭・高齢者・女性・青少年省に直接申請
代表団体・機関による一括申請手続
民間公益団体の連合会等を通じて一括申請
州経由申請手続
州の青少年援助所轄省を通じた申請
助成の種類
 プロジェクト助成
 機関助成
2.3.4.2 JP
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構造
従事者
2009
児童・青少年援助従事者の業務分野
青少年局・州
青少年局 6%
青少年育成・
青少年ソーシ
ャルワーク 9%
従事者の男女比(%)
その他 5%
12%
男性
女性
養育援助
14%
88%
保育施設
66%
2.4.1 JP
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構造
従事者
2009
市民参画- ボランティア
ボランティアによる社会福祉活動:60万人以上
 多様な活動分野:青少年団体活動、オープンな青少年育成
活動、世話、後見、保護
 多様な組織:団体、自助グループ、団体の理事会、政治的な
専門委員会
家庭としての協力:約6万の里親
 代わりの家族として
若者による社会奉仕活動兵役代替役務を行う約1万3,000人の若者と
自発的社会活動年に参加する約1,750人の若者
 家庭支援のあらゆる分野
2.4.2 JP
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課題、目的
法的基盤
2009
児童・青少年援助法第1条
(1) すべての若者は、成長のための支援を受け、責任感と社会性のある
人格に育てられる権利を有する。
(2) 子どもの養育および教育は親の自然権であり、なかんずく親に課された
義務である。社会が権利の実現と義務の履行を監視する。
(3) 青少年援助はこの権利の実現のため、特に
1. 若い人の個人的・社会的成長をうながし、不利な条件を除去ないし削減する
2. 親および他の親権者の育児相談にのり、育児を支援する
3. 児童・青少年の福祉のために安全対策を講じる
4. 若者とその家族にとって好ましい生活条件ならびに
子どもと家族にやさしい環境の維持・創出に貢献する
3.1.1 JP
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© 2007
課題、目的
法的基盤
2009
青少年援助の課題:児童・青少年援助法第11~60条
8給付:児童・青少年援助法第11~41
家庭における子育て 保育施設および
支援
保育ママ制度で
青少年ソーシャルワーク
保育される児童
児童・青少年援助法 の支援
教育的児童・青少年保護
第16~21条
児童・青少年援助法
児童・青少年援助法
第22~26条
第11~15条
養育援助
青少年育成活動
 青少年育成国際交流
事業
 青少年団体助成





家庭の教育
家庭相談
家族の保養
別離
離婚相談




乳児保育
幼児保育
学童保育
親のイニシアチブ
による保育所
精神障害を持つ児童・
青少年の社会統合支援
若年成人支援
児童・青少年援助法
第27~41条




通所
訪問養育援助
里親養育
施設養育
児童・青少年援助法第42~60条:その他の課題
例えば: 一時保護 後見裁判所、家庭裁判所、少年裁判所における手続きへの協力
3.1.2 JP
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© 2007
課題、目的
支援と援助
2009
青少年育成活動
… は、家庭、学校、職業訓練と並ぶ、社会化および教育の場である
青少年育成活動
各分野
役割
 学校外青少年教育
 若者の興味を起点とする
 スポーツ、遊び、仲間を通じた青
少年育成
 若者がともに作り、決定に参加
 仕事、学校、家庭を起点とする
青少年育成
 若者に自己決定能力をつける
 青少年育成国際交流活動
 社会に対する責任と社会のための
積極的な活動への関心を起こさせる
 児童・青少年保養
 青少年相談
青少年育成活動は、青少年団体や民間公益青少年援助実施団体・公的青少年援助実
施機関によって提供される
3.2.1 JP
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課題、目的
支援と援助
2009
青少年ソーシャルワーク
… は若者への社会統合支援である。
 児童・青少年・若年成人の不利な社会的・個人的条件を改善するために、以下
のような社会教育的支援を行っている。
 学校教育および職業訓練の支援
 職業生活になじめるための支援
青少年ソーシャルワークは学校から就職への移行期の架け橋で
あり、以下のような場所や機会を通じて行われる。
 作業場・工房で
 相談所で
 職業訓練プロジェクトにおいて
 青少年の寄宿寮で
 移民の背景を持つ青少年を対象とした社会統合プロジェクトにおいて
3.2.2 JP
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課題、目的
支援と援助
2009
訓育と児童・青少年保護(有害環境対策)
訓育という観点にたった児童・青少年保護は、児童・青少年および親に対する
一般的な予防措置としてのカウンセリングや教育事業であり、
 児童・青少年・若年成人に有害環境から自らを守る力を身につけさせ、
批判を受けとめ、自ら決定ができ、自分と他者に対して責任ある行動が
とれるように支援することである。
 また、子どもを有害環境から守れるように親や親権者を支援することも
目的とする。
訓育という観点にたった児童・青少年保護の手段は、例えば親を対象にした活動
(保育施設などで開催)、家庭教育、家族計画、青少年育成活動、一般的な啓蒙
キャンペーン(エイズやドラッグ等)などである。
3.2.3 JP
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課題、目的
支援と援助
2009
青少年メディア保護
 青少年保護の分野の1つであり、重要性が増している
 課題:
若い成人の発達段階には達していない児童と青少年を大人の世界の影響から
守ることにより人格形成の支援をする
 言論の自由、学問の自由、芸術の自由  青少年保護の課題・目的
との間の微妙なバランスの取り方
 法的基盤:
パッケージメディアとオンラインメディアに関する法的枠組は
青少年保護法(JuSchG)と青少年メディア保護州間協定(JMStV)
3.2.4 JP
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課題、目的
支援と援助
2009
青少年メディア保護機関
 青少年メディア保護機関は成長に対する危険性や悪影響という観点から
メディアの内容を評価し、頒布を規制する
 連邦機関である連邦青少年有害メディア審査会(青少年保護法に基づく)
 青少年メディア保護委員会(KJM): 州レベルにおける州メディア担当
官庁の機関(青少年メディア保護州間協定に基づく)であり、中央監督
機関である。jugendschutz.net(テレメディア対象)を所轄
 KJM(放送およびテレメディア)ないし州青少年援助所轄省(映画および
ゲームソフト)に認可された自主規制機関
3.2.5 JP
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課題、目的
支援と援助
2009
家庭における子育て支援
 今日の社会における家庭での子育ては、多様な問題や負担、
リスクにさらされている
 家庭・親は育児をこなすために様々な形の相談や援助、
負担軽減を必要としている
 子育てのために親を支援、援助することは青少年援助の役割であり、
そのために以下の手段が用いられる
 子育て相談
 家族の余暇および保養
 家庭教育
 一人親の援助
 カップルや夫婦間の問題、離別や離婚の
問題に関する相談
3.2.6 JP
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課題、目的
支援と援助
2009
保育の役割
児童の保育は・・・
親を支援し
児童の育成に寄与する
養護
世話と監督
保育の中心的役割
訓育
規範や価値観、
社会性を教える
陶冶
理解力や
技能を育てる
3.2.7 JP
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