アトラスシリコン半導体飛跡検出器:ATLAS Silicon

LHC2012-bsmEXOTICSV1JA0, http://atlas.kek.jp/sub/poster/index.html
2012年夏までの成果:標準理論を超える新粒子の探索(その2)
余剰次元の探索
超対称性理論以外にも、標準模型の問題点を解決するための現象モデルが数多く提唱されて
いる。その中で、余剰次元(Extra Dimension)に関するものが多くある
余剰次元モデルでは、超対称性理論とは別のアプローチで、標準模型の各問題点を解決する
余剰次元モデルには大まかにわけて左記の3つのカテゴリーがあり、LHCでの探索では
異なる信号を示す。実際の探索は余剰次元にモデルを限定せず終状態の信号形態別に進めて
いる
主に、高運動量2体粒子の終状態(共鳴、非共鳴)、高運動量単体・複数粒子の終状態を想
定する
[1] 2レプトン共鳴探索
e+e-終状態
μ+μ-終状態
[2] 1レプトン+
消失エネルギー探索
[3] 2光子共鳴・非共鳴探索
e+消失エネルギー終状態
μ+消失エネルギー終状態
新たな重い荷電ゲージボソンを探索
もし存在すれば、図中のシミュレー
ション(白抜きヒストグラム)のよ
うにみえる
[4] 2ジェット共鳴・非共鳴の探索
[5] 探索のまとめ
2011年の結果を更に更新した
新たな探索チャンネルを追加した
[イベント・ディスプレイ]
高エネルギージェット2本が確認で
きる
左図のように2ジェットの不変質量
分布を確認する方法と、2つの
ジェットの間の角度分布を調査する
方法がある
現時点で兆候は確認されていない