指尖脈波による 定量的健康度評価への応用

指尖脈波による
定量的健康度評価への応用
研究の背景
• 高価な設備を保有できない「へき地や小規模医療
機関」において,健康状態を簡便に把握したい.
• 中医学では脈波により,疾病を把握している.
• 熟練者では,30以上の疾病を脈波で判別している.
• 指尖脈波は簡単に測定出来るが,現在は動脈硬化
や血管年齢の評価にしか使われていない.
• 指尖脈波は,自律神経/体液化学物質/循環血
流/心拍出量/血管抵抗の変化により,微妙に変
化することが分かっている.
• 指尖脈波を使って,健康度を定量的に表現したい.
具体的な研究手順
• 高校生健常者群/高校生ストレス群/通院患者群
/入院患者群各20名の指尖脈波を測定.
• 測定した指尖脈波を,非線形統計量で比較.
• 脈波の乱雑性/規則性の評価(ストレスの評価)に
はChaosClubの軌道平行測度(TPM)を使用.
• また,脈波の定常性/非定常性の評価(ホメオダイ
ナミクスの評価)には,ChaosClubのリカレンスプ
ロットから得られるリカレンスプロットインデックス
(RPI)を使用.
評価結果
加速度脈波による健康度評価マップ
0.25
高校生健常群
高校生ストレス群
外来群
入院群
0.20
TP M
0.15
0.10
0.05
0.00
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
RPI
0.5
0.6
0.7
0.8