サーバ管理と運営

サーバ管理と運営
不正アクセスに対するセキュリティ構築
情報工学科
友寄 隆浩
はじめに
近年、インターネットの普及にともないサーバ
の乗っ取りやHPの改ざん、情報漏えい事件
等などのネット犯罪が多発している。これらの
犯罪は不正アクセス法により処罰の対象とな
るが、それでも年々増加傾向にある
 本研究はサーバ管理側からの不正アクセス
に対するセキュリティ構築である。

概要
①サーバの立ち上げ
 1・apache
 2・vsftp

②セキュリティの構築
 1・.htaccessによる認証システム
 2・設定ファイル
 3・ファイアウォール・Selinux

サーバの立ち上げ
①事前準備
1・IPアドレス(Ifcfg-eth)の設定
BROADCAST,IPADDR,NETMASK,
NETWORKをそれぞれ指定する
2・ホスト名(Hosts)の設定
IPアドレスとホスト名を書き込む
②apache(httpd.conf)の設定
1・ユーザのWeb製作に関する設定
#<Directory /home/*/public_html>~
#</Directory>の#を外す
UserDir disable→#を頭に付ける
#UserDir public_html→#を外す
2・CGIに関する設定
 #AddHandler cgi-script .cgi→#を外す
 <Directory /home/*/public_html/cgi-bin>
 Options ExecCGI
 Order allow,deny
 Allow from all
 </Directory>を追加する

3・PHPに関する設定
 PHPをインストール
 PHPモジュールを書き込む
 LoadModule php5_module /usr/lib/httpd/
modules/libphp5.so
 古いバージョンの削除
4・アクセス権限
 can_exec(httpd_t, httpd_user_content_t)
r_dir_file(httpd_t, httpd_user_content_t)
 # cd /etc/selinux/strict/src/policy
# make clean
# make reload

③vsftpd.confの設定
 User_list=Yesを追加する

セキュリティ構築(設定ファイル編)
Vsftpd.confの変更点
anonymous_enable=YES →NO
#chroot_list_file=/etc/vsftpd/chroot_list、
#chroot_list_enable=YES →#を削除

セキュリティ構築
(認証システム編)
.htaccessを用いて認証システムを作成した
 ①Httpd.confの変更点
 Allowoverride None→All
①.htpasswd
htpasswd –b -c .htpasswd ユーザ名
をコマンドで入力
②.htaccess
AuthUserFile /var/www//.htpasswd
AuthGroupFile /dev/null
AuthName “ユーザ名とパスワードを
入力してください“
AuthType Basic
require valid-user
セキュリティ構築
(ファイアウォール・Selinux編)
ファイアウォールの設定
 IPTABLES_MODULES=“”→””部分に
ip_conntrack_ftpを書き込む

Selinuxの設定
 Selinux policyを追加

まとめ
サーバはデフォルト設定でもそれなりのセ
キュリティは構築できることがわかったが
所々穴があるためそれを補わないければな
らないと感じた。今回の実験でそれを補うこと
ができてると思うが、それでどの程度不正ア
クセスが防げているか確かめる必要がある