「F-SecureアンチウィルスLinuxゲートウェイ」 - 負荷分散・冗長構成例 - 日本エフ・セキュア株式会社 http://www.f-secure.co.jp/ [email protected] 負荷分散・冗長構成の導入方法 • • • • • • • • A: PAC(プロキシ自動構成)ファイルによる負荷分散・冗長構成 B: DNSのMXレコードによる負荷分散・冗長構成 C: DNSのAレコードによる冗長構成 D: DNSラウンドロビンによる負荷分散 E: レイヤ4スイッチによる負荷分散・冗長構成 F:クラスタリングソフトによる冗長構成 G: ルーティング(RIP, OSPF等)による冗長構成 H: スパニングツリー(STP)による冗長構成 2 A: PAC(プロキシ自動構成)ファイルによる負荷分散・冗長構 成 • • • • プロキシ型のHTTPで利用できます。 各クライアントは、PACファイルのスクリプト実行結果からプロキシ一覧を取得し、順次接続します。 PAC(自動構成スクリプト)に対応した主要なブラウザで利用できます。 PACファイル スクリプトを用いて、柔軟な負荷分散・冗長化を行えます。 function FindProxyForURL(url, host){ If(クライアント==1){ return “PROXY 1.1.1.1; “ プロキシ + “PROXY 1.1.1.2;” 一覧 + “PROXY 1.1.1.3;” PAC (1.1.1.1 }else if(…){ ファイル , 1.1.1.2 … プロキシサーバ , 1.1.1.3) } 取得 } クライアント 1 クライアント 2 接続要求 Linux ゲートウェイ 1 (1.1.1.1) クライアント 3 接続要求 Linux ゲートウェイ 2 (1.1.1.2) Linux ゲートウェイ 3 (1.1.1.3) 3 B: DNSのMXレコードによる負荷分散・冗長構成 • • • • プロキシ型のSMTP(受信)で利用できます。 DNSサーバで、LinuxGWのホスト名に対して複数のIPアドレスを返すことで、冗長化を行います。 メールサーバは返された複数のIPアドレスに対して、優先度に従って順次接続を試みます 同じ優先度の場合は、ランダム順になり、負荷分散も行います。 IPアドレス 解決要求 (xxxx.com) メールサーバ 1 DNS サーバ メールサーバ 2 接続要求 Linux ゲートウェイ 1 (1.1.1.1) IPアドレス 一覧 (1.1.1.1 , 1.1.1.2 , 1.1.1.3) メールサーバ 3 接続要求 Linux ゲートウェイ 2 (1.1.1.2) Linux ゲートウェイ 3 (1.1.1.3) 4 C: DNSのAレコードによる冗長構成 • • • • • プロキシ型のHTTP等で利用できます。 ウェブブラウザなど、DNS冗長構成に対応したクライアントで利用できます。 DNSサーバで、LinuxGWのホスト名に対して複数のIPアドレスを返すことで、冗長化を行います。 クライアントは、返された複数のIPアドレスに対して、順次接続を試みます。 「DNSによる負荷分散」と組み合わせすることで、負荷分散と冗長化を同時に行えます。 DNS サーバ IPアドレス 解決要求 (xxxx.com) IPアドレス 一覧 (1.1.1.1 , 1.1.1.2 , 1.1.1.3) クライアント 接続要求 接続要求 接続要求 Linux ゲートウェイ 1 (1.1.1.1) Linux ゲートウェイ 2 (1.1.1.2) Linux ゲートウェイ 3 (1.1.1.3) 5 D: DNSラウンドロビンによる負荷分散 • • • プロキシ型のHTTP,SMTP,POP,FTPで利用できます。 DNSサーバで、LinuxGWのホスト名に対して、問い合わせごとに別のIPアドレス返すことで負荷分散を行います。 通常、「DNSによる冗長構成」と組み合わせ、負荷分散と冗長化を同時に行います。 DNS サーバ IPアドレス 解決要求 (xxxx.com) IPアドレス (1.1.1.1) クライアント 接続要求 Linux ゲートウェイ 1 (1.1.1.1) IPアドレス (1.1.1.2) クライアント 接続要求 Linux ゲートウェイ 2 (1.1.1.2) IPアドレス (1.1.1.3) クライアント 接続要求 Linux ゲートウェイ 3 (1.1.1.3) 6 E: レイヤ4スイッチによる負荷分散・冗長構成 • • • • • プロキシ型・透過ルータ型のHTTP,SMTP,POP,FTPで利用できます。 負荷分散・冗長化はレイヤ4スイッチが行います。 仮想IPアドレスを用いるので、任意のサービスで利用できます。 レイヤ4スイッチは、専用ハードウェアを利用する方法と、Linuxサーバ等にソフトウェアで構築する方法があります。 詳細は各レイヤ4スイッチの仕様に依存します。 クライアント 1 クライアント 2 パケット パケット クライアント 3 パケット レイヤ4 スイッチ (1.1.1.100) パケット パケット パケット Linux ゲートウェイ 1 (1.1.1.1) Linux ゲートウェイ 2 (1.1.1.2) Linux ゲートウェイ 3 (1.1.1.3) 7 F: クラスタリングソフトによる冗長構成 • • • • • プロキシ型・透過ルータ型のHTTP,SMTP,POP,FTPで利用できます。 冗長化は各サーバが協調することで行います。 仮想IPアドレスを用いるので、任意のサービスで利用できます。 ボトルネックが少なく、性能・可用性の高い構成が実現しやすくなります。 詳細は各クラスタリングソフトの仕様に依存します。 クライアント 1 パケット クライアント 2 パケット クライアント 3 パケット ハブ パケット Linux ゲートウェイ 1 (1.1.1.100) パケット 動作確認 Linux ゲートウェイ 3 (1.1.1.100) 8 G: ルーティング(RIP, OSPF等)による冗長構成 • • 透過ルータ型のHTTP,SMTP,POP,FTPで利用できます。 ルータとLinuxGWがルーティングプロトコル(RIP, OSPF)で定期的に動作確認を行うことで冗長化します。 クライアント 1 クライアント 2 パケット パケット クライアント 3 パケット ルータ パケット 動作確認 動作確認 Linux ゲートウェイ 1 (1.1.1.1) Linux ゲートウェイ 2 (1.1.1.2) 9 H: スパニングツリー(STP)による冗長構成 • • 透過ブリッジ型のHTTP,SMTP,POP,FTPで利用できます。 ハブとLinuxGWがスパニングツリープロトコル(STP)で定期的に動作確認を行うことで冗長化します。 クライアント 1 クライアント 2 パケット パケット クライアント 3 パケット ハブ パケット 動作確認 動作確認 Linux ゲートウェイ 1 (1.1.1.1) Linux ゲートウェイ 2 (1.1.1.2) 10 各方式の比較 • 各方式の比較表は以下の通りです。 負荷分散 冗長化 対応プロトコル 設置方法 A: PACファイル ○ ○ HTTP(ブラウザ) プロキシ型 B: DNSのMXレコード ○ ○ SMTP(受信) プロキシ型 C: DNSのAレコード × ○ HTTP(ブラウザ)等 プロキシ型 D: DNSラウンドロビン ○ × 全て プロキシ型 E: レイヤ4スイッチ ○ ○ 全て プロキシ型、透過ルータ型 F: クラスタリングソフト × ○ 全て プロキシ型、透過ルータ型 G:ルーティング(RIP, OSPF等) × ○ 全て 透過ルータ型 H: スパニングツリー (STP) × ○ 全て 透過ブリッジ型 追加機器 レイヤ4スイッチ ハブ 11 12
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