21世紀とやま創りものがたり 平成25年8月20日 富山国際大学 浜松誠二 Ⅰ.地域づくりの捉え方 (1)包括的な整理と3つの柱 • 産業 • 生活 • 郷土 (2)共通認識の形成と多様なプレヤー • 家族 …………生活 • 市場 …………産業 • 政府 …………郷土 • 市民社会(公共圏) …………熟議、機能の補完 Ⅱ.富山の地域づくり 1.産業 (1)卓越する工業 地場で生まれ育った工業の集積 豊かさ指標(PLI) 戦前の産業形成 • 江戸時代の資本蓄積 →明治期の地域づくりの基礎 • 各種社会資本の整備 港湾、工業用地、鉄道、発電、学校 • 積極的企業誘致 →日本海沿岸地域随一の工業集積 戦後の産業形成 軍需産業の民需化 高度経済成長期の多くの起業 • • • • • • • • 一般機械 田中精密 電気機械 コーセル、立山科学工業 金属製品・非鉄金属 YKK 化学(医薬品) 日医工、リードケミカル プラスチック リッチェル、タカギセイコー 繊維 ゴールドウィン 情報 インテック ・・・・・ (1980年代当初にお世話になった起業家) 産業基盤整備 • 新産業都市 • テクノポリス 頭脳立地、オフィスアルカディア ・・・・・・ • 産業クラスター (2)経済活動のグローバル化 国際社会の中での事業展開 (3)生き残る産業集積 生活支援産業群の形成 地域で循環する産業 観光産業群の形成 ─水の恵み─ 2.生活 (1)繋がる家族地域社会 残る地域社会の規範 ①他人と同じことをする ②助け合う ③和を乱さない ④これまでの行動を変えない ⑤相互に監視する (2)県民意識の変容 希薄化する地域社会の繋がり 高齢者介護の施設依存 NPOの組織化 ソーシャルキャピタル 支えが必要な課題の増加 • 家庭……虐待、育児放棄、離婚、家出、失踪、 引籠り、自殺 • 学校……いじめ、不登校、校内暴力 • 地域福祉……老々介護 • 地域交通……買い物難民化 • 治安……青少年非行、犯罪 • 雇用……失業、ニート、フリーターの増大 • 都市問題……ホームレス、外国人との共生 (3)県民の多様な活動 • 富山型福祉施設 • インターネット市民塾 …………….コンヴィヴィアルな活動 支え合う繋がりの形成(善き居場所) 退職健常者の活動 3.郷土 (1)ゆとりある居住空間 低い都市集積 (2)生活様式の変化 人口の減少・高齢化、単身化 (3)新たな都市集積の形成 ①住宅再生 • 既存用途地域での整備 • 既存住宅の活用 さらに多様な居住形態の提起 • 近隣の居場所の整備 買い物難民等の支援 ネットワーク形成の契機、住民の包摂 ②商業サービス業拠点の再生 • 郊外ショッピングセンターへの対抗 ↓↓ • 公共交通の再整備とその沿線への再立地 ③ふるさと拠点の再生 • ふるさとの文化の確認 • 水辺の都市 周辺部の積極的利用 • 松川、鼬川 • 富岩運河(環水公園) 基盤施設整備の再検討 4.とやま創りものがたり ─水に育まれた富山に生きる─
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