消費者行動と財の需要 - 大阪大学 経済学

消費者行動と財の需要
消費者の意思決定
• 消費者の選択
– 必要な所得の確保
– 消費と貯蓄の分配
– 財やサービスの選択
• 所得、財の価格、と消費者の嗜好
• 需要関数の導出
消費者の効用と予算制約
• 効用:消費から得られる満足度
• 消費者は効用を最大化するよう、各財の消費
量を決定する。
• 消費者の財の選択は予算制約のもとで行わ
れる。
無差別効用
• 2つの財:りんごとみかん
• 選択A:(リンゴ2個、みかん4個)
• 選択B:(リンゴ3個、みかん3個)
• AとBが無差別 => AとBは同じ程度好まれる
(効用が同じ)
無差別曲線
みかんの量
効用が大きい
4
3
無差別曲線
2
3
りんごの量
限界代替率
限界代替率:第1財の消費量を1単位増やすときにあきらめても
よいと考える第2財の量。
みかんの量
りんごを1単位ふやすときにみかんを2単位
減らす。限界代替率=2。
5
3
無差別曲線
2
3
りんごの量
限界代替率逓減の法則
みかんの量
9
りんごの消費量が増えるにつれて
限界代替率は小さくなる。
6
3
2.5
無差別曲線
1
2
5
6
りんごの量
予算制約
𝐼 = 所得
𝑝1 = 第1財の価格, 𝑞1 = 第1財の消費量
𝑝2 = 第2財の価格, 𝑞2 = 第2財の消費量
予算制約:
𝑝1 𝑞1 +𝑝2 𝑞2 ≤ 𝐼
𝐼 = 240
𝑝1 = 40,
𝑞1 = 3
𝑝2 = 60,
𝑞2 = 2
予算制約と消費可能集合
みかんの量
所得=240円
4
予算線
りんごの価格=40円
みかんの価格=60円
消費可能集合
6
りんごの量
消費点
みかんの量
消費点
無差別曲線
りんごの量
所得の変化(正常財)
正常財
第2財
新しい消費点
所得の増加 => 消費量の増加
無差別曲線
第1財
所得の変化(劣等財)
劣等財(第1財)
第2財
新しい消費点
所得の増加 => 消費量の減少
無差別曲線
第1財
価格の変化
第1財の価格が安くなった。
=>第1財の消費量は?
=>第2財の消費量は?
価格の変化と予算線
第2財
第1財の価格が安くなった。
新しい予算線
第1財
価格の変化と消費量
第2財
第1財の価格が安くなった。
新しい予算線
第1財
価格の変化
第1財の価格が安くなった。
=>第1財の消費量は?…増える(代替効果)
=>第2財の消費量は?…増える(所得効果)
価格の変化(ギッフェン財)
ビール
発泡酒の価格が安くなった。
新しい消費点
発泡酒
需要関数の導出
価格
第2財
第1財の価格が200円から
100円に下がった。
200
100
5
5
7
第1財
7
第1財