例題5-6 例題5-7 ノンパラメトリック検定 符号付順位和検定(Wilcoxonのt 検定)←対応があるデータ 順位和検定(Mann-WhitneyのU検定) ←対応がないデータ ● 母集団の分布を特定できない場合 ● 順序尺度の場合 データを順位のみで検討する d 2 x2 y2 例 対応のあるデータ 小 1 d 4 x4 y4 2 d 1 x1 y1 3 … … 大 対応のある2群の比較 連続 データ尺度 名義 順序 Yes 正規 No Yes 差の大きさが No 意味をもつ? 対応のある 符号付き順位和検定 符号検定 t 検定 (Wilcoxonのt検定) (S検定) ノンパラメトリック検定 McNemar χ2 検定 符号付順位和検定(Wilcoxonの t 検定) 対応のあるデータ 例 腫瘍マーカー検査の前回と今回で、CEAの値は変 化があったか。 (データ件数が少なく正規が仮定できない。) CEA(今回) 6.3 5.3 5.5 3.9 5.8 6 7.9 8.2 8.7 d 2 x2 y2 小 1 2 7.8 d 1 x1 y1 3 5.6 5.5 … … 大 … d 4 x4 y4 … CEA(前回) ① 帰無仮説 前回と今回のCEAの平均順位は差はない。 ② 統計値の計算式 Z n ( n 1) 4 n( n 1)(2n 1) 24 T T : 正または負の順位和の小さい方 とする。 Z は 正規 分布することを利用する。 ③ 有意確率pによる帰無仮説の採択と棄却 有意確率p = 0.4225>0.05 なので帰無仮説は採択。 有意差なし。 【結論】今回と前回のCEAの値は、統計学的に差 はない。 独立した標本の比較(Mann-WhitneyのU検定) スケール Yes 既知 母標準偏差 等しくない 等しい 母標準偏差 Z検定1 Z検定2 未知 No データ尺度 名義 順序 正規 等分散の検定 F検定 等しい 等しくない 母分散 Studentの t検定 Welchの t検定 順位和検定 (Mann-Whitney のU検定) クロス集計 χ2 検定 順位和検定 (Mann-WhitneyのU検定) 対応のないデータ 例 受療した群と受療しなかった群で喫 煙状態に差があるといえるか。 (順序尺度のデータ) 喫煙状態 1:吸わない 2:以前吸っていた 3:吸う 非受療 受療 3 3 2 1 3 2 2 3 3 1 2 3 1 2 1 1 3 1 3 1 3 2 2 3 3 3 2 1 3 1 3 1 1 2 3 … 3 … ① 帰無仮説 受療群と非受療群で喫煙状態の平均順位は差がない。 ② 統計値の計算式 一方の標本(m個)の順位の和をR1、 他方の標本(n個)の順位の和をR2としたとき U 1 R1 m( m 1) 2 U 2 R2 n( n 1) 2 とし、小さいほうを U 統計量とする。 ・ 小さい方の標本のデータ数が20以上のとき、Uは正規近似(Z) する。 z U U U U mn , U 2 mn(m n 1) 12 ③ 有意確率pによる帰無仮説の採択と棄却 有意確率p = 0.000<0.01 なので帰無仮説は棄却。 P<0.01で有意差あり。 【結論】受療群と非受療群で喫煙状態に有意差が あり、非受療群が有意に多い。 (平均順位をみると)。
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