家族と法律 日本国憲法 第24条 婚姻は 両性の合意 のみに基づいて成立し, 夫婦が 同等の権利 を有することを基本として, ○ により,維持されなければならない。 相互の協力 配偶者の選択,財産権,相続,住居の選定, 離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事 項に関しては,法律は 個人の尊厳 と両性の ○ 本質的平等 に立脚して,制定されなければな らない。 親族 親族の範囲は,6親等内の血族,配偶者, 3親等内の姻族 結婚 結婚最低年齢 男性満18歳,女性満16歳 (未成年は親の一方の同意) 直系血族と3親等内の傍系血族の間では婚姻 できない 重婚禁止 夫婦同姓 女性のみ6か月の再婚禁止期間 離婚 協議離婚・・・双方の合意 調停・審判離婚・・・家庭裁判所の手続きによる 裁判離婚・・・地方裁判所の手続きによる 民法では,結婚生活が客観的にみて破綻してい れば離婚を認める破綻主義 夫婦の権利と財産 夫婦は同居・協力・扶助の義務を負う 夫婦の財産は別産制 (離婚の場合は,夫婦共同で築いた財産 は共有とされ,夫婦で分与) 扶養 直系血族及び兄弟姉妹は,互いに扶養義 務を負う 特別な事情があるときは,3親等内の親族 に,家庭裁判所の審判により,扶養義務を 負わせることもある 扶養 金銭による扶養 引取による扶養 相続 遺言による相続も認められるが,遺言のな い時は法定相続 (たとえば,配偶者が1/2,子が1/2の均等 分) ※遺言でも自由にできない分(遺留分)が認められている 明治民法と現行民法の比較 「家」制度 → 個人の尊厳,良性の本質的平等 戸主中心 → 夫婦中心 妻に対する差別 → 夫婦平等 家督相続,男子優先 → 均等相続 (婚外子は婚内子の1/2) 子の親権者は原則として父 → 父母の共同親 権 現行民法の改正について 現行民法に婚姻適齢の規定は,明治民法 の男性17歳,女性15歳の規定を1年ずつ 引き上げたものである。1985年に日本も 批准した「女性差別撤廃条約」では「婚姻 をする同一の権利」を確保すると規定して おり,民法見直しのきっかけとなった。改正 案では男女とも18歳とされている。
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