第1章 電気工学の基礎 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 電磁気学 回路素子 直流回路 交流回路 電気計測 通信用電力 1.3 直流回路 (1)キルヒホッフの第1法則 (2)キルヒホッフの第2法則 (3)計算例 (1)キルヒホッフの第1法則 1点に流入する電流の和と流出する 電流の和は等しい。 I1 I2 P点で電流が消失または発生していないから I3 P I4 I1 I 2 I 3 I 4 0 (2)キルヒホッフの第2法則 任意の閉回路の起電力の代数和は, 各部の電流と抵抗の積の代数和に等しい。 E RI I1 R1 R2 E R3 I2 E R1I1 R2 I 2 R3 I3 I 1 E1 5 [V] R1 10 [] I 2 E2 5 [V] R2 5 [] I 3 E3 1 [V] R3 2 [] (3)計算例 まず次の式が成立する I1 I 2 I 3 0 (1) I1R1 I 2 R2 E1 E2 (2) I 2 R2 I 3 R3 E2 E3 (3) (2),(3)から 10I1 5I 2 0 I 2 2 I1 (1)に代入して 5I 2 4 10I1 4 5I 2 2 I 3 4 I 3 5 I1 2 2 2 I1 I 2 I 3 I1 2I1 5I1 2 8I1 2 0 I1 1 / 4 0.25 [A], I 2 2I1 0.5 [A], I 3 5I1 2 1.25 2 0.75 [A] I 3 は負なので,電流の向きは図の矢印と逆向きになる。 回路内に流れる電流を求める。 なお,R1 = R2 = R3 = R4 = 1Ωとする。 A 計算例(2) C B I4 I2 E I5 I3 I1 I1 D F I 4+I 5 G I5 キルヒホッフの法則およびB,C点に流れる電流の関係から, R1 I1 R2 I 2 R2 I 2 R3 I 3 R4 I 4 E1 (A-B-F-E-A) 0 (B-C-G-F-B) R4 I 4 R5 I 5 E2 I1 I2 I3 I3 I4 (C-D-H-G-C) 0 (B点) I5 0 (C点) H R1 = R2 = R3 = R4 = 1Ωを代入して,次のような連立方程式となる。 (3)と(8)から I1 I 2 2 (1) I 2 I3 I 4 0 (2) I 4 I 5 1 (3) I1 I 2 I 3 0 (4) I3 I 4 I5 0 (5) 4 5I 2 I 5 0 (11)から I5 4 5I 2 (1 0 (1 ) 1 ) となるので, これを(10)に代入して 3I 2 4 5I 2 3 (1)を(4)式に代入して I 3 2 2I 2 3I 2 I 5 3 計算例(2) (6) これを(2)を(5)式に代入して I 2 7 / 8 0.875[A] それぞれ代入して 2 3I 2 I 4 0 (7) I 5 4 5 0.875 0.375 2 2I 2 I 4 I 5 0 (8) I 4 3 0.875 2 0.625 (9) I 3 2 2 0.875 0.25 (7)から I 4 3I 2 2 I1 2 0.875 1.125 Pspice による結果 計算結果と同じ結果である。
© Copyright 2025 ExpyDoc