特別養護老人ホームにおける 看護職員と介護職員によるケア

特別養護老人ホームにおける
看護職員と介護職員による
ケア連携協働のための研修
特別養護老人ホーム 読谷の里
看護師 名嘉 恵
1
講義5
研修における人材育成
2
よい研修のための
条件・教え方
3
心 得
・NTT型
⇒
TWA型
(Training with Amusement)
・N(
・T(
・T(
)
)
)
・T(
・W(
・A(
)
)
)
4
PDCAについて
Plan
(計画)
Do
(実行)
Check (評価)
Action (改善活動)
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~PDCAについて~
アセスメント
目的・目標(期待値の決定)
修正結果の再チェック:修正処置
期待値の維持:達成手段を標準化
モニタリング
期待値と実施結果の
格差の実態把握
方法達成手段の決定
改善行動
(Action)
計画
(Plan)
評価
(Check)
実行
(Do)
管理意識
問題意識
教育訓練:実践
改善意識
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1.施設内研修の目標
①指導する看護師の説明により
介護職員に研修事業について
理解してもらう。
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1.施設内研修の目標
②指導する看護師が、次のような
状況を成立させることができる
ようになる。
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1.施設内研修の目標
「看護職員が、医療的ケアに関する
専門的な教育を受けていない介護
職員に、医療的ケアに関する知識を
理解してもらうとともに、実技を習得
してもらうように指導できるように
なる。」
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1.施設内研修の目標
③指導する看護師が、施設長等に
相談の上、施設内研修計画を
立案し、研修を実施できるように
なる。
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2.施設内研修の内容
(A)よい研修のための3つの条件
1)講師の人格
2)講師の教え方
3)研修の内容
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2.施設内研修の内容
(A)よい研修のための3つの条件
1)講師の人格
①信頼関係や心理的なつながり
・熱意、親しみやすい
・肯定的、認める
②人間的側面
・自分の事や体験を語る
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2.施設内研修の内容
(A)よい研修のための3つの条件
2)講師の教え方
①心構え
・ミラーリング
・コミュニケーション
②教え方の基本
・具体的な事例
・テンポよく
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コミュニケーションの3要素
言葉
7%
55%
非言語93%
話し方
38%
ボディ・ランゲージ
※アルバート・メラビアン博士の研究結果
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2.施設内研修の内容
(A)よい研修のための3つの条件
3)研修の内容
①視覚化
・目からの情報が83%
②説明の構成
・SDS方法(Summary Detail Summary)
⇒ 概要・詳細・まとめ
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2.施設内研修の内容
(B)事例検討会について
1)目標
①参加者に、現場の多様性を理解して
もらう。
②参加者がこれまでのケアを相互に振り
返り、良かった点、頑張った点に気づい
てもらう。
③今後のケアの在り方について考えて
もらい、職員自身にケアへの関わり方を
見つけてもらう。
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2.施設内研修の内容
(B)事例検討会について
2)注意点
①個人の批判にならないように留意
する。
②役職や年齢に関わりなく意見が
言えるような雰囲気作りを心がけ
る。
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(C)施設における研修計画の
立案及び研修実施について
・施設長等と相談の上、計画、
実施する。
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1)施設内研修概要の周知
①指導する看護師は、研修受講後速やかに、
施設長、医師、介護職の責任者などに対
して、プログラム、使用した教材、方法、
内容について報告する。
②施設内研修プログラム、研修用テキスト等を
配布し、関係者に施設で実施する施設内研
修、実施のための協力を得る。
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2)施設内研修・実施計画
①施設長等に相談の上、研修・
実施に関する計画を立てる。
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2)施設内研修・実施計画
②施設内研修計画立案の要素
要素
参考情報
日程
年度計画
場所
施設内会議室など
人選
施設長との相談
シフトの調整
シフト担当者への連絡
資料の準備
必要資料と配布対象者の確認
同意書
入所者やご家族への連絡
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2)施設内研修・実施計画
③施設内研修計画立案に必要なポイント
留意点
看護職員・介護職員
対象の研修日程
・施設内研修は、基本的に看護職員と介護職員が同時に受講
・施設内研修は、14時間を確保(例 2時間×7回 7時間×2
回)
看護職員への説明
・指導する看護師は、看護職員・介護職員対象研修実施前に、介
護職員に対する指導に協力できる看護職員に対し、介護職員
対象の研修について説明し、研修・指導への協力を得る
ケアの対象となる入
所者と実施体制の
確認
・指導する看護師は、ケアの対象となる入所者を確認し、看護職
員と介護職員で協働して実施できるか、看護職員のみで実施す
るべきか、医師からの指示等を基に対象者を判断する
入所者の同意
・施設長は、医師や指導する看護師と協力の上、対象となる入所
者にケア実施について説明し、書面にて同意を得る
研修・実施に参加す
る介護職員の人選
・指導する看護師は、施設長等と相談の上、介護職員に対する指
導に協力できる看護職員、連携によるケアが実施できる介護職
員を選定する
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2)施設内研修・実施計画
④施設内研修の日程表 (参考)
実施内容
指導者・実行者
日付
看護職員への説明
指導する看護師
月 日
施設内研修
(14時間)
看護職員・介護職員対
象研修
指導する看護師及び施設内
研修を受けた看護職員
月 日~
月 日
プロセス評価
(4回実施)
介護職員の研修後の業 介護職員自身(自己評価)
務の達成状況を評価
指導する看護師
(他者評価)
・研修終了日から1ヶ月
後、2ヶ月後、3ヶ月後に評
価を行う
質問票
職種ごとに研修・実施に 介護職員、看護職員
対して行う事後評価
研修終了日
月 日
月 日
月 日
月 日
以上の4回
月 日~
月 日
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2)施設内研修・実施計画
⑤施設内研修の実施
実施内容
配布資料
全体説明
・指導する看護師は、研修受講者へ日程、場所を
伝える。
施設内研修
実施日程表
関係資料の配
布
・指導する看護師は、
・施設内研修プログラム
・研修用テキスト
・指導と研修計画、実施のポイント
・プロセス評価票
・質問票を用意しそれぞれ必要部数を配布する
・施設内研修プロ
グラム
・研修用テキスト
・プロセス評価票
・質問票
看護職員への
説明
・指導する看護師は、看護職員に協力してもらう場
合、介護職員向け研修を行う前に概要を説明
看護職員・介
護職員対象研
修
・指導する看護師は、指導と研修計画・実施のポ
イ
ントを活用しながら研修を行う。事前に指導する
看護師から説明を受けた看護職員も協力する。
研修最終日
・介護職員はプロセス評価票の「終了日」欄に
評価結果を記入
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(D)プロセス評価について
1)目標
①施設内研修の受講者に対して、実践
の達成度、安全性を評価する。
②それぞれの業務について、どの程度
のレベルに達しているかをモニタリング
する。
③達成度に応じて、進行度を改善しレベ
ルアップするための適切な指導を行う。
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(D)プロセス評価について
2)指導内容
①モニタリング
「独りでできる」
「支援を受けてできる」
「できない」
②達成度に応じて、進行度を改善するため
の適切な指導
③指導する看護師は、自身の実施能力、指
導能力の達成状況もモニタリング
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(D)プロセス評価について
3)プロセス評価の実施方法
実施内容
ⅰ 準備
・看護職員が介護職員向けプロセス評価票の必要部
数をコピーして、配布する。「看護職員用」の用紙も準
備する。
ⅱ 実施手順
・対象となる介護職員に配布し、計画した時期に合わ
せて、介護職員に記入してもらう。
・看護職員は各介護職員の達成度を確認し、計画した
時期に合わせて記入する。
・対象者の体調や職員のシフトなどの関係で、実施し
ない月がある場合は、職員同士で練習して評価する。
ⅲ 終了後
・指導する看護師は、各介護職員の達成度を確認し、
今後の指導方法、内容を検討する。
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(E)質問票について
研修やケア実施後評価
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(E)質問票について
1)目的
・研修計画や内容、方法の見直
し、改善を行う。
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