情366 「情報社会と情報倫理 」 (7)Patent ファイヤー和田 [email protected] 琉球大学工学部情報工学科 特許・知的所有権 特許制度は、優れた研究開発を行った人に、その成 果を社会に公開する代償として、特許権を認め、一 定期間独占的に事業を行ったり、他人へのライセン シングを認める制度。 ○ 発明者は 「人」 である。 企業などは、発明を譲 り受け相続し「承継人」になり出願人として出願でき る。 ○ ライセンス : 契約をして使用料を得る。 (例)日清食品の安藤百福社長はチキンラーメンに 関する製法特許を持っていましたが、あえて他社に もライセンスして、インスタント・ラーメン自体の市場 を拡大し、自社製品の売り上げも伸ばした。 特許法のなかのいくつか • 第2条(定義): 「発明」とは、自然法則を利 用した技術的思考の創作のうち高度なものを いう • 第39条(先願): 最も先の出願人のみが特 許を得ることができる。 • 第100条(差止請求権): 1.特許権者又は 専用実施権者は、権利を侵害する者に対し、 停止・予防の請求ができる。 職務発明 特許法 第35条 従業者等は、契約、勤務規則その他の定め により、職務発明について使用者等に特許を 受ける権利若しくは特許権を承継させ、又は 使用者等のため専用実施権を設定したとき は、相当の対価の支払を受ける権利を有す る。 青色LED特許訴訟 東京地方裁判所は,原告である米University of California Santa Barbara校(UCSB)教授 の中村修二氏に604億円という高額の「相当の 対価」を認定した。 その後、提訴時の平成13年8月以前、2万円で あった「褒賞金」は、本件和解により、不十分な がら、8.4億円(利息を含む)の「発明の譲渡の 対価」に決着。 特許電子図書館サービス一覧 以下にアクセスして、ちょっと特許を覗いてみよう! • http://www.inpit.go.jp/info/ipdl/service/index.html 特許を取るための手順 HW7 宿題1) : 何か仮想で特許になりそうなアイデア(実際にできなくて もよい)を想像して考えて、誰かもしくはどこかの会社にライセン スをする時に、年間どの程度の金額を先方が支払うか、理由を つけて説明せよ。論理的理由のないものは、認めない。 宿題2):自分の興味のある技術分野をひとつ決めて、 特許電子図書館サービス一覧 http://www.inpit.go.jp/info/ipdl/service/index.html の 初心者向け簡易検索(特許・実用新案) で関連する特許を検索し、そこから得られた情報を報告せよ。 検索キーワード例; スペースシャトル 締切: 6/23日(月)17:00までそれ以降は無効とする。 http://webclass.cc.u-ryukyu.ac.jp/
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