Q1、アスベスト(石綿)とは何ですか?(図1) アスベストとは天然に産出する繊維状の鉱物 です。溶岩が冷えて固まるときに、ある特殊 な条件のもとで細長い繊維状に結晶化して 生成します。耐熱性・保温性・耐久性・耐薬 品性・耐腐食性・電気絶縁性に優れており安 価(経済性)です。そのため、艦船・機関車・ 水道管・製鉄・化学工場の断熱・自動車のブ レーキライニング・建材など多用途に使用さ れてきました。今日ではその約90%が建材 として利用されています。 石綿とは 図1 • 石綿とはアスベストとも言われ天然に産出する繊維 状の鉱物 • 耐熱性・保温性・耐久性・耐薬品性・電気絶縁性に 優れており安価 • 艦船、機関車、水道管、製鉄・化学工場の断熱、自 動車のブレーキライニング、建材など多用途に使用 • 今日ではその約90%が屋根用化粧スレート・サイ ディング・壁材・内装材などの建材として利用 • 石綿肺・肺がん・中皮腫などの健康被害を発生させ る危険有害物質であることから1971年には特定化 学物質に指定され、1975年には石綿の吹きつけ塗 装が禁止 Q2、アスベストにはどんな種類がありますか? (図2~3) アスベスト(石綿)という語は固有の鉱物名で はなく一群の鉱物の総称です。もとになる岩 石によって、蛇紋石系のクリソタイル(白石綿・ 温石綿)、角閃石系のクロシドライト(青石綿)、 アモサイト(茶石綿・褐石綿)など計6種類に分 類されます。角閃石系のものは顕微鏡で見る と直線状の繊維です。蛇紋石よりも角閃石系 のほうが発がん性が強いとされています。 図2 図3 Q3、過去にどのくらいの輸入量があったので すか? 図4にあるように、1930年に輸入が始まり、 戦争で輸入中断。1950年以降は年々増加 し1960年代に年間10万トンを超え、1970年 ~1980年代にかけて30万トン程度が輸入さ れています。1990年代に入り輸入量は減っ ていきましたが、輸入禁止となったのは 2004年10月以降です。 図4 潜伏期 多 潜伏期 発 予 想
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