Windows NT 管理

Windows NT 管理入門
京都大学総合情報メディアセンター
丸山 伸
Windows の種類について
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種類
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



Win98, Win95
WinNT
Win2000
Win TSE
サーバーかクライアントか

ServerかWorkstationか
Windowsの基礎
ファイル・レジストリ・インストール
ドメイン・セキュリティー・etc…..
ファイルについて
複数のファイルシステム
管理アカウントの扱いの違い
Unix管理者にとっては戸惑う原因に….
ファイルとアクセス権
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


ファイルには RWXDPO の各アクセス権がある
ユーザーやグループ毎にアクセス権を設定可能
所有者を奪うことはできても、変更することは標
準ツールでは出来ない
Administratorにアクセス権を与えないと明示さ
れたファイルは、管理者もそれを見られない
ファイルサーバーをNFS越しにすると面倒を避け
られる?
ファイルシステム
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NTFS
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
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FAT32
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

NTから利用できる。
SP3以前とSP4 以降ではバージョンが違う
http://www.sysinternals.com/ntfs98.htm
9Xから利用できる
NTから利用するには
http://www.sysinternals.com/fat32.htm が必要
FAT16


9X, NTの双方から利用できる
DriveImageを使うときに必要となる
日本語ファイル名
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

UNIXと共用する場合、どのように変換する
か
ファイルシステム上での文字コードは?
「表」 などの2バイト目が0x5c問題
administrator権限
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UNIXにおけるものとの違い


UNIXにおいては何でも出来るアカウント
NTFSにおいては所有者の設定が優先される



(例外: Backupグループ)
信頼関係にあるほかのドメインの
administratorの扱い
Administrators グループについて
ファイル所有者の特権
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

ファイルの所有者には自動的に ReadControl
と WriteDAC が与えられる
Full Control を与えることになる
管理者の目が届かなくなる
Samba と Sharity

Samba
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UnixのディレクトリをNtからmountできるように
shareを提供する



http://www.samba.gr.jp
http://www.samba.org/
Sharity

UnixからNTサーバーのshareをmountする

http://www.obdev.at/Products/Sharity.html
ハードディスク
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

最近はRAIDも安価になってきた。
バックアップが難しい
Arena?
ファイルに関する提案

ファイルシステムはNTFSを選択
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


Ver4とVer5との違いに注意 (SP4以降)
管理者が面倒をさけるためにはFull
Control 権限を与えない方がよい
UNIXとの共存をするために NFSやSamba
を利用するという選択肢も有力
サーバーとして使うのならRAIDにしたい
レジストリとは?
レジストリとは何か





Windowsにおいて、ファイルと同じくさまざまな
データを記録する
ファイルと同じくTree構造をしている
HK_LocalMachineとHkey_Usersの大きく2つの
幹がある
ユーザーの環境設定などはHkey_Current_User
で行われることが多い
レジストリのアクセス権もファイルのアクセス権よ
りも制御レベルが細かい
レジストリについて

HKEY_LOCAL_MACHINE




計算機毎の設定が入っている
拡張子とアプリケーションの関連付け
HKLMと略される
HKEY_USERS

各ユーザーごとの設定
レジストリはこの2つを頂点とする tree構造
になっている
レジストリについて

HKEY_CURRENT_USER
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


現在ログオンしているユーザーの情報
HKEY_USERS\${Current User のSID}
HKCUと略される
HKEY_CURRENT_CONFIG
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

現在のコントロールパネルの設定が入っている
3世代の履歴が保持される
HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\HardwareProfile
s\Current
レジストリについて

HKEY_CLASSES_ROOT



拡張子とソフトウェアの関連付け
HKLM\SOFTWARE\Classes
NT4においてはHKLMの下にある
レジストリの実体はいくつかの
ファイル

各ユーザープロファイルの ntuser.dat




Systemroot\Profiles\Username の下のものがハイブ
にロードされる
Default User のntuser.dat
各クライアントの
Systemroot\Profiles\DefaultUser\ntuser.dat が利用
される
Systemroot\System32\Config の下のファイル

(Sam, Security, Software, System, Default)
ポリシーエディター




Poledit.exe
ユーザーがログオンした際に設定するべき
レジストリ情報を管理する
Ntconfig.pol というファイルをNtserver上
に置く
(BDCなどを含め) 認証サーバーが複数あ
る場合には、それぞれの上に置く

通常はdupliacteサービスを使う
レジストリに関する提案



レジストリサイズ(の最大値)は大きく
(64MB程度に?)
Poledit をうまく利用する
比較的頻繁に修復ディスクのupdateを行
う
インストール方法
それぞれのインストールは簡単だけ
ど、順序とパッチ当てが……
パッチあて

Service Pack の場所


http://www.microsoft.com/japan/products/
ntupdate/fixlist_tmp/prod_home.asp?prod
=2&name=Windows%20NT4.0
Service Pack の順序関係
インストールの順序

Windows NT Server 4.0インストールガイド






http://www.microsoft.com/japan/technet/
availability/wp/NT4Inst/default.asp
NT4 Server
SP4以降
IE5.0, IE4SP2 のいずれか
Option Pack
再度 SP4 以降
修復ディスク
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
再インストールを行うときに必須
これがないと、ファイルをバックアップして
いても無意味
修復インストールの方法

旧サーバーにおいて
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



修復ディスクを作成する
ファイルのバックアップを作成する
新サーバーにおいて
インストールを行う。
修復ディスクからレジストリを復元
Ieのパッチ
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Ie の各種パッチ
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
http://www.microsoft.com/windows/ie_intl/ja/secu
rity/default.htm
Java VM関連
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
2000 シリーズのビルド (ie4)
http://www.microsoft.com/java/vm/dl_vmsp2.htm
3100 シリーズのビルド (ie5)
http://www.microsoft.com/java/vm/dl_vm32.htm
3200 シリーズのビルド (ie5.01)
http://www.microsoft.com/java/vm/dl_vm40.htm
Office製品のパッチ

Office製品のupdate情報

http://officeupdate.microsoft.com/japan/
ドメインとは何か
ドメインとワークグループ
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


認証を端末毎に行うのがワークグループ。ネット
ワーク上の端末をグループ分けしている
ユーザーを信用するかどうかを判断する単位の
こと。各端末は、ドメインに信用されたユーザー
であれば、それを信じることになる
ドメイン同士が信頼関係を結んでいれば、各端
末が他のドメインのユーザーを信じるようにする
ことも出来る
ユーザーだけではなく各端末もドメインかワーク
グループに所属する
移動プロファイルと固定プロファ
イル



ユーザーごとの設定を認めるか、全ユー
ザーが共通の設定を利用するか
固定プロファイルは管理が楽
個人設定はファイルに置くことになる
プロファイル



ユーザーがログインした際に初期値として
利用される個人データのことをプロファイ
ルという
ログイン時にサーバー上のものとローカル
にあるものを比較し必要に応じて転送する
ログオフ時にサーバー上に書き戻される
ユーザープロファイル

プロファイルについての詳細


http://www.microsoft.com/NTServer/mana
gement/deployment/planguide/prof_policie
s.asp
不要な移動プロファイルは消去する
認証について
PDCとBDC
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


ユーザー情報を管理する中心となるのが
PDC
BDCはPDCが管理するデータベースの複
製を持つ。(定期的に複製する)
パスワードの変更などはすべてPDCで処
理される
認証だけならBDCで出来る。
ユーザーアカウント


各ユーザーのアカウントのこと
ユーザーごとに固有のSIDと呼ばれる識別
しが割り当てられる
コンピュータアカウント
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

ユーザーだけでなく、各端末もドメインに登
録される。その際に各端末が固有のSIDを
割り当てられる
→ディスクの複製をするだけでは動かない
ドメインへの参加の際に割り当てられる
サーバーマネージャーで管理
セキュリティー
セキュリティー情報の収集


マイクロソフトセキュリティー情報
http://www.asia.microsoft.com/japan/se
curity/
ファイルやフォルダのアクセス権

SystemrootやSystem32のアクセス権

これを閉めると動かないソフトが増える

(Netscape, ini ファイル…..)
レジストリのアクセス権

アプリケーションの関連付けを変更されな
いようにする


HKEY_CLASSES_ROOTのinteractive
HKLM\Software\Microsoft\Windows\Curr
entVersion\Run など
アクセス権の操作

DumpACLが便利

DumpACL, DumpReg, DumpEvt
http://www.systemtools.com/free.htm
ネットワークのアクセス権



NetBIOS over TCP は Port 135-139
IISなどが不要なら止める
Windowsで利用しているport 一覧

http://www.microsoft.com/JAPAN/support/
kb/articles/J045/2/07.htm?LN=JA&SD=SO
&FR=0
ウィルススキャンソフト
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


ウィルス情報の更新を集中的に行えるか
定義ファイルの配布を特定のホストのみから行
えるか
ウィルスに感染したファイルを見つけたときの対
処方法はどのようなものがあるか
リモートドライブ、フロッピードライブに対してウィ
ルスチェックが可能か
サーバー・クライアントの双方でチェックをしてし
まった場合にも正しく動作するか
セキュリティーに関する提案




最新の情報を収集して、対処する
高いセキュリティーと利用者の利便は両立
しない
ウィルスチェックのパターンデータは最新
にする
ユーザー教育も忘れないこと
名前解決について
大規模な環境では管理が大変だけ
ど……
名前解決



名前解決とは、コンピュータにつけられた
名前とその実体とを対応付ける作業のこと
通常、名前とIPとの対応付けをする
DNSによる名前解決とWINSによる名前解
決とがある。
DNS




UNIXと同じ
名前とIPアドレスの相互対応を取るために
利用される
NT Serverに標準でついてくるものは大量
のアクセスがあると落ちる
UNIX1台あればクライアント1000台くらい
はさばけるので、NT以外で用意するのが
正解と思う
WINSサービス



NetBIOSの世界での名前とIPアドレスとの
対応付けをする
PDCやBDCなどの枠組みとは独立にWINS
サーバー群を構築できる
サーバー同士が情報の複製・共有を行う
名前解決についての提案




小規模な環境ならWINSすら不要
同一セグメントなら自動的に見つけてくれ
る
極論をいえばWINSなしでもDNSさえあれ
ば良い
DNSがbindの時には8.1.2以上を使う
プリンタの選定と設定
いかにして管理コストを抑えるか?
いかにして管理をするか?
プリンタに要求されるもの
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安定した稼動
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給紙の頻度
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
トナーは高い
耐久性


物理的な操作は故障の元
低いランニングコスト


現地に行く必要が生じると負荷が大きい
多いものでは年25万ページ
印刷枚数などの管理
どのように接続するか

サーバーに直接接続する
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



パラレル接続
USB接続
サーバー上にqueueが置かれる
サーバーは常時起動している必要がある
サーバー上で印刷枚数カウントが出来ること
が多い
どのように接続するか

ネットワークによる接続



TCP/IP接続(lpr接続)
クライアント上にqueueが置かれる
枚数のカウントは難しい
バックアップ
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
大量インストール
SID

NewSID

http://www.sysinternals.com/newsid.htm
Drive Image & Norton Ghost
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

ディスクの中身を1つのファイルにまとめる
ファイルをネットワークから取得できる
CD-ROMを利用することもできる
DOSでブートしたフロッピを利用
トーエイ社製 “DiskKeeper”
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

IDE のケーブルに挟み込む形で、ディスク
への書き込みを監視
書き込み要求は別のパーティションに
再起動することでディスクの中身は初期状
態に戻る
和歌山大学で運用中
NT Perlの効果的な利用法
リモートメンテナンス

ログインしているユーザーを知る


Sambaのnmblookup を利用する
ユーザーにメッセージを送る



C:\WinNT\WinNT256.bmpを書き換える
Net send を利用して Popup を出す
Sambaのsmbclientを利用してPopupを出す
Rshd


特定のIPからしかリクエストを受け付けな
いようにソースを改変
ちょっとした作業をする際に非常に便利
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

レジストリの書き換え
サービスの起動や停止
他ドメインのユーザーのパスワード変更
レジストリの遠隔操作



Perl で Use TieRegistry
Rshを併用するのも可
Resedit,resedt32 でもできる
サービスの遠隔操作

サービスの起動や停止も遠隔でできる。
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


Rshを使う
Sclistを使う
Perlで Win32::Service を使う
レジストリを直接変更してリブート
ディスク容量の制限・調査


ディスク容量の制限
いろいろなところに影響が出る


ログオフができなくなる
Quota設定ツール


Quota Manager
Quota Advisor
どの情報に目を光らせるべきか

小島 肇さんによるセキュリティーメモ


Security Advisor


http://www.st.ryukoku.ac.jp/~kjm/security/memo/
http://www.microsoft.com/security/default.asp
CERT, JPCERT

http://www.cert.org/ , http://www.jpcert.or.jp/
知っておいたほうがいいサイト

KB (Knowledge Base)



FAT32 for WinNT4.0 など便利なツール


http://www.winternals.com/products/
JWNTUG


http://www.microsoft.com/japan/support/tdoc/newest.htm
http://search.support.microsoft.com/kb/c.asp?lng=jpn&sa=per
http://www.jwntug.or.jp/index-j.html
Technet

http://www.microsoft.com/japan/technet/default.asp
りそき



Windows NT 4.0 Server リソースキット
リソースキットアップデート改定新版
ftp://ftp.microsoft.com/reskit/nt4/x86/