PowerPoint プレゼンテーション

こうすれば、データ処理は容易になる
デジタルレセプトの仕様の改善
2011.11.21
医療情報学連合大会
元旭ファイバーグラス健康保険組合
常務理事
時松
衆一
目 次
はじめに: レセプトデータの活用の現段階
1.未コード化病名の実態と使用禁止を
2.来年度からの算定日記載使用の問題点
3.コメントレコードの自由記載形式の問題
とくに、日付データの記載について
デジタルレセプトの画面表示
レセプトを再構成して、
加入者の保健指導に活
用している
レセプト内容の点検審査が目的ではない
市販3万円データベースソフトで、出来る
生活習慣病は、374分類でも分析不能
1.糖尿病は、1型2型区分あるものは、2割のみ
2.高脂血症も「0410」以外にもかなりある
3.高尿酸血症は、ICD10での抽出、それでも「痛風」は別コード
厚生労働省の標準病
名使用の通知
保険請求は標準病名(病名コード)で出来るはず
厚生労働省の標準病名例
未コード化病名の例と支払基金によるコード化の実例
多くの未コード化病名は、レセコンの仕様変更で対応できる
来年度からの医科レセの点数算定日の記載方式
高額レセの日計表方式(横持ち)で、データ分析はどうなるか
現行DPCのコーディングレコード記載方式
日付の記入列(フィールド)が一定
現行高額レセの日計表ハードコピー
検査施行日時の記載例
コード
マスター漢字名称
コメント記載文字列
備考
840000099 検 査 日 日
25
標準
810000001
検 査 日 :6 日 ,2 0 日
810000001
検査日時 (05月24日)
840000038 特 定 薬 剤 治 療 管 理 料 初 回 算 定 年 2月
301
810000001
初回算定日 23年01月21日
標準少ない
810000001
ジゴキシン
840000006 退 院 時 日 分 投 薬
7
810000001
退院時7日分投薬
840000052 診 療 情 報 提 供 料 算 定 日
21
810000001
診 療 情 報 提 供 料 算 定 日 :2 1 日
810000001
(21日)
840000013 退 院 年 月 日
230511
標準多い
810000001
23年 5月24日退院
軽快
810000001
退院日平成23年5月21日
160177770 外 来 迅 速 検 体 検 査 加 算
840000099 検 査 日 日
12
810000001
検 査 日 :1 2 日
810000001
外 来 診 療 料 包 括 検 査 :末 梢 血 液 一 般
バラバラ
標準のコードを使用せず、自由記載の810000001を使用するものが多い
横持ち方式
は悪いテー
ブル設計!
-DB設計
者の常識
「達人に学ぶ
SQL徹底指南書」(翔栄社刊 2008)
算定日付の記載方式の変更が必要
1.日時が記載されるのではなく、回数・数量が
記載されているだけ
2.統計分析に使用するためには、縦持ち方式に
変更する必要がある
3.現行のDPCコーディングレコード記載方式
を基準にしたも型が良い
4.日時のデータ型は、日付型を採用すべき
- 数値型 7桁和暦はやめるべき
こんなにある退院日の自由記載
(退院日 6/15)
<12日退院>
(退院日25日)
[退院日
退院日 (9月7日)
25日 退院
平成23年06月18日]
※22年12月25日
7月21日退院
23年 5月24日退院
軽快
退院日22年06月10日
退院日 平成22年6月11日
退院日H22年7月10日
(退院日:23年3月1日)
退院 230713日
退院
22年08月12日 退院
平成22年 7月26日 退院
退院 22年10月21日 整形科
退院日 平成22年08月20日
退院日 H22年7月10日
当月内 平成22年 7月26日 退院
入退院歴:平成21年10月13日~平成21年10月15日
自由記載算定日のいろいろ
尿中一般物質 22 日
(08月04日救急当番日)
(03月06日18時21分)
(07/04 検査施行)
(14時10分麻酔開始)
(06/29
( 1, 3, 6, 8,10, 15,17,20,22,24日)
(14時35分手術開始)
(22年10月7日~22年11月15日)
(6/25 AM10:30)
検査施行)
(4)急性増悪(07月23日)
(H22年5月20日~H22年6月16日)
(ドッグより)(22年12月20日受診)
(開始日 22年 7月 3日~)
(院内 検査日18日)
(緊画) 16日14時05分
(検査実施日:12/21),(検査実施日:12/25)
(交付日23年5 月30日)
(算定開始日:07月24日)
文字列で自由記載の日付を
機械的にどう変換すればよいのか
1.文字列型日付から、年・月・日・時・分・回数などを
抽出する(0サプレス有無も混在)
2.抽出した文字列型数字を、数値に変換
3.その数値が、年月日時分のどれに該当するかを識別
4.その数値を組合せ、日付変換関数で、日付表示する。
5.その他
その前に日付がどのフィールドに入っている
か確認しておく前処理が必要。
こんな事は、膨大な投資をした審査機関のプロ
グラムしか対応できない。多分それでも無理
デジタルレセプトの仕様改善を
1.全レコードに「主キー」を設定すること
2.各項目(フィールド)は、識別コードが異なっても、
データ型(文字列・数値・日付)別にすること
3.日付・時刻は、日付型(シリアル値)を使うこと
4.加算項目・医師名などのデータ「横持ち」方式はやめる
5.コメントレコードは、マスターコードを整備すること
これだけ実現すれば、データ処理は大変容易になる。
当然、点数コードは加算一体型コードが前提だが。