オウム真理教と日本社会の変容

オウム真理教と日本社会の変容
2011年12月26日
安岡ゼミ
1076501c 赤澤彩香
オウム真理教とは?
教祖:麻原彰晃
 目標:解脱(仏教的世界観)
 1990年「真理党」として衆議院議員総選挙に出馬

一般的なオウムのイメージ
=不気味、危険、恐怖
はいつから??
オウムの闇
殺人事件
 ポアの概念

年
事件名
死者数
1989
田口修一殺人事件
1
1989
坂本弁護士一家殺害事件
3
1994
薬剤師リンチ殺人事件
1
1994
滝本弁護士サリン襲撃事件
0
1994
松本サリン事件
7
1994
男性信者リンチ殺人事件
1
1994
駐車場経営者VX襲撃事件
0
1994
会社員VX殺害事件
1
1995
被害者の会会長VX襲撃事件
0
1995
目黒公証人役場事務長拉致
監禁致死事件
1
1995
地下鉄サリン事件
12
1995
新宿駅青酸ガス事件
0
1995
東京都庁小包爆弾事件
0
「地下鉄サリン事件」
1995年3月20日
 13人が死亡、約6300人
が負傷
 大都市で一般市民に化
学兵器が使用された史
上初のテロ事件

麻原逮捕→死刑判決
1995年5月16日逮捕
 意味不明な供述を繰り返し、
次第にまったく言葉を発さな
くなる
 2004年2月27日死刑判決
(東京地裁)

「地下鉄サリン事件」「麻原彰晃」の一般認識
衆議院議員総選挙の大敗
→それから自分を受け入れなかった社会全体を憎悪
→大量殺戮で国家転覆をねらう(地下鉄サリン事件)
 部下をマインドコントロールで操った
 逮捕後の麻原の挙動は詐病

「A3」による疑問符
「A3」森達也著(2010年 集英社)
 インタビューを通して、従来のオウムに対する認識とは
違った視点を打ち出す

①オウム信者は私たちとは違う、
「不気味・危険」な存在だったのか?
従来メディア:
「悪の権化」「マインドコントロールされたおかしな人達」
 映画「A」「A2」:
「以外と普通な人たち」
 インタビューを通して:
「善良で優しい人たち」

メディアの商業性
→読者の求める情報を提供する
(分かりやすく刺激のある情報)
②あの事件はなぜ、どのように起きたのか?
麻原の被害妄想的危機意識の増大
「やらなければやられる」
 目の見えない麻原と弟子とのコミュニケーション

③彼と事件によって、この社会はどのように
変わったのか?

裁判の迅速化、重罰化
→冤罪の増加の可能性

危機意識の増大
→被害妄想的危機意識が社会全体に浸透
→社会のオウム化、新たな差別や仮想敵の出現
論点
危機意識について
 メディアについて
 犯罪者・犯罪者家族への人権侵害について
 新興宗教について
 アレフ(元オウム)やひかりの輪について
