平成26年度弘前大学「科学者発見プロジェクト」 共同研究体験実施報告 太陽光パネルの発電量は場所によって 違いがあるかないかを調べてみたい 石郷岡 詩音・石郷岡隆馬・齋藤 零登 對馬 宗紀・中田 宗太郎・町田 賢哉・村上 駿 工藤 幸大・柴田 達也・大塚蓮・兜森 大生 (弘前市立高杉小学校6年男組) 共同研究の理由と考えたこと ①共同研究の理由 六年生の卒業記念として高杉小学校校舎屋上 に設置されているソーラーパネルの発電量を年 間を通して調査したいと考えました。また、同 じ時期に同じ規模でソーラーパネルを設置した 文京小学校があり、立地場所によって発電量に 違いがあるかを調べたいと思い、理工学部に問 い合わせたところ北日本新エネルギー研究所の アブリティー先生を紹介されテーマを選び研究 するため応募しました。 ②考えたこと 同じシステムで同じソーラーパネルの枚数2 校のそれぞれ発電量に差があるかを調査し天気、 気温パネルの向き、高さ、雨、雷、雪による影 響があるか考えた。日射量の少ない青森県で雪 国の弘前で実際にどのくらい発電量があるか、 暑い夏の発電量が多いのではないかと予想して みたが先生の体験学習の中で電気の性質を教え られ天気と気温により発電量が変動することを 学習できました。 夏 冬 共同研究の実施手順 ① ② • 体験学習を通じて、エネルギーの大切さと未来エネルギーについて幅広 く学び、太陽光発電の現状と課題について調べました。 • 高杉小学校と文京小学校の屋根に設置された太陽光発電システムのデー タと、平川市や青森市で稼働している太陽光発電システムのデータを分 析・評価し比較検討を行いました。 発電量データⅠ 発電量データⅡ 平川市と青森市の発電量データ 平川市 青森市 研究結果 1 太陽光発電量は、ソーラーパネルの設置枚数、ソーラーパネルの性能(光 エネルギーの変換効率)、ソーラーパネルの設置状況(設置の角度や方角) などの条件によって大きく変わります。 2 太陽光パネルの発電量は天気によって大きく左右されるため、雨や曇り の多い地域では、日照時間が短く、そのぶん発電量が低下します。また、 雪の多い青森県では、冬は夏よりも日照時間が短く、さらに、太陽光発 電パネル表面に雪が積るため、結果的に発電量が少なくなり、雪国に向 けた太陽光発電システムが必要であります。
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