臨床診断総論 画像診断(3) 磁気共鳴画像 Magnetic Resonance Imaging: MRI その5 放射線科井田正博 MR信号の観測 スピンエコー(SE)法 1. 2. 3. 4. 静磁場内部に入る(外部磁場をかける) プロトンの磁化を静磁場方向に揃える 90°RFパルス(電磁波)をかける 磁化をxy平面に倒す(励起) 緩和:xy平面に倒れた磁化がz軸に回復 T2緩和(横緩和):横磁化の減衰 T1緩和(縦緩和):縦磁化の回復 180°RFパルス(電磁波)をかける MR信号(SE信号)を検出 ②90°パルス ④180°パルス ①静磁場 1.5-T 受信コイル MR信号 180°RF 反転パルス スピンエコー信号 180°RFパルス(電磁波) z M0 縦磁化Mz y y 90°RFパルス (電磁波) M0 x横磁化M xy ► 磁化を180°反転させて位 相を揃える→大きなMR信 号が得られる x Ω 0 ► スピンエコー信号 スピンエコー法:Spin echo(SE) MRの基本的な撮像方法 TE/2 TE/2 90°パルス 180°パルス 90°パルス 時間t 0 エコー時間TE 繰り返し時間TR z 縦磁化 x ① ② ③ 90°RFパルスによる励起 緩和過程(縦緩和回復、横緩和減衰) 180°パルスによる位相収集→TE後に信号収集→画像化 スピンエコー法:Spin echo(SE) MRの基本的な撮像方法 TE/2 TE/2 90°パルス 180°パルス 90°パルス 時間t 0 エコー時間TE 繰り返し時間TR z ①90°パル スによる励起 横磁化生成 x ① ② ③ 90°RFパルスによる励起 緩和過程(縦緩和回復、横緩和減衰) 180°パルスによる位相収集→TE後に信号収集→画像化 スピンエコー法:Spin echo(SE) MRの基本的な撮像方法 TE/2 TE/2 90°パルス 180°パルス 90°パルス 時間t 0 エコー時間TE z 繰り返し時間TR ②緩和(縦緩和回復、横緩和減衰) ①90°パル スによる励起 縦磁化回復 横磁化生成 横磁化減衰 x ① ② ③ 90°RFパルスによる励起 緩和過程(縦緩和回復、横緩和減衰) 180°パルスによる位相収集→TE後に信号収集→画像化 x スピンエコー法:Spin echo(SE) MRの基本的な撮像方法 TE/2 TE/2 90°パルス 180°パルス ③180°反転パルス→TE後に信号 90°パルス 時間t 0 エコー時間TE z 繰り返し時間TR ②緩和(縦緩和回復、横緩和減衰) ①90°パル スによる励起 縦磁化回復 横磁化生成 横磁化減衰 x ① ② ③ 90°RFパルスによる励起 緩和過程(縦緩和回復、横緩和減衰) 180°パルスによる位相収集→TE後に信号収集→画像化 x スピンエコー法:Spin echo(SE) MRの基本的な撮像方法 TE/2 TE/2 90°パルス 180°パルス ③180°反転パルス→TE後に信号 90°パルス 時間t MR信号 (エコー) 0 エコー時間TE z 繰り返し時間TR ②緩和(縦緩和回復、横緩和減衰) ①90°パル スによる励起 縦磁化回復 横磁化生成 横磁化減衰 x ① ② ③ 90°RFパルスによる励起 緩和過程(縦緩和回復、横緩和減衰) 180°パルスによる位相収集→TE後に信号収集→画像化 x スピンエコー法:Spin echo(SE) MRの基本的な撮像方法 TE/2 TE/2 90°パルス 180°パルス 90°パルス 時間t MR信号 (エコー) 0 エコー時間TE ① ② ③ ③180°反転パルス→TE後に信号 繰り返し時間TR 90°RFパルスによる励起 緩和過程(縦緩和回復、横緩和減衰) 180°パルスによる位相収集→TE後に信号収集→画像化 スピンエコー法:Spin echo(SE) MRの基本的な撮像方法 TE/2 TE/2 90°パルス 180°パルス ③180°反転パルス→TE後に信号 エコー時間TE エコー時間 (TE) ► 時間t MR信号 (エコー) 0 ► 90°パルス 繰り返し時間TR 長い 繰り返し時間 長い T2強調画像 短い プロトン密度強調画像 短い T1強調画像 エコー時間TE、繰り返し時間TRを変化させることで、収集され る信号の大きさ(組織間の信号差)を換えることができる 異なるコントラストの画像を作成(T2強調画像、T1強調画像)
© Copyright 2024 ExpyDoc