事業所適正運営の為の工夫

資料3
事業所適正運営のための工夫
株式会社コメット にじいろ介護
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サービス提供責任者の職務
~もう一度基本に戻ってみましょう~
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サービス提供責任者の責務
〇居宅介護計画の作成
〇指定居宅介護の利用申し込みに係る調整
〇利用者の状態の変化やサービスに関する意向を定期的に把握
〇サービス担当者会議への出席等により居宅介護事業者及び相談支援事業者等と連携
〇居宅介護員等に対し
・具体的な援助目標及び援助内容を指示し、利用者の状況について情報を伝達
・業務の実施状況を把握
・能力や希望を踏まえた業務管理を実施
・研修、技術指導等を実施
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サービス提供責任者の業務の実態
サービス提供責任者の業務の実態調査によると、
労働時間に占めるサービス提供責任者の
本来業務が47.6%
ヘルパー業務が29.4%
となっている。
また、サービス提供責任者のヘルパー業務に費やす時間は月当たり平均48.5時間
にのぼるとの調査がある。
上記のように
サービス提供責任者のうちヘルパー業務を行っている者の割合は高い。
そのため、利用者宅でのサービス提供時間が長いと、サービス提供責任者に求められる
能力が発揮しにくい傾向がある。
• 東京大学社会科学研究所(2007)サービス提供責任者の仕事
と働き方に関するアンケートより
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一般的にあるだろう責任者の課題
〇新規依頼が月3件以上あった場合 ⇒契約書類作成やシフト調整に時間がかかる。
⇒他にやるべき書類の作成が間に合わない。
⇒責任者の稼働が増えて、何かあった時に手が回らない。
〇新人で責任者が入ってきた時の研修やフォローの体制
〇責任者ひとりひとりの力の底上げが課題 ⇒アセスメント能力・移動支援・居宅支援の制度の理解
〇責任者の稼働が増えて書類の作成が困難
〇慢性的な人材不足 ⇒ヘルパーが不在であれば休日出勤をするので、自分の休みが確保しづらい。
⇒有給休暇を消化しづらい。
〇障害種別等の理解あるヘルパーの確保育成
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~当たり前の事ですが~
〇契約時になるべく2人の責任者で訪問し、契約やアセスメント、必要書類の作成を一人で
抱え込むのではなく、協力しながら連携を図っています。
⇒新人のフォローの実現 ⇒⇒⇒責任者の効率化に繋がる。
○利用者情報を共有できるシステム(一人一台パソコンで利用者情報を管理)を作っています。
○慢性的な人材不足の解消について
⇒魅力的な事業所を目指し努力しています。
基本的なことですが、訪問者、お客様を第一優先に!
すぐに応対する!
事業所に誰か来たらまずは 『 挨拶 』!
ヘルパーさんにはいつもありがとうの気持ちを持って応対することを心掛けていま
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す!!
サービス提供責任者の底上げを目指して
○管理者会議にて研修会の内容を話し合い、法人全体で研修会を開いています。
⇒新人もベテラン職員も講師になってもらいます。
○責任者の研修会も毎月行っています。
○契約の仕方の見直しから、ケースカンファレンス等を行い、日々の業務で困っ
た事や、学びたい事を、皆で共有し勉強しています。
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~帳票の作成~
• 利用者の「ニーズ」「希望」を踏まえつつ、法令遵守の対応をする。
• アセスメントで訪問する際に気をつけましょう。
①移動支援のガイドラインの内容に沿った依頼なのか!?
②障害者総合支援法に基づいた居宅介護・重度訪問介護ででき
る支援なのか!?
もし不明な点や、困った点、があった時はその場で決定せず、些細な
ことでも江戸川区の地域担当へ、相談を!!
そして、相談支援事業所との連携・活用を!!
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にじいろ介護の場合 ~帳票の作成~
ただのメモに終わらせない!記録をしっかり残す!
必ず内容を残す!!
利用者さんとのやり取りや依頼は、必ず紙(FAX)・メール等でやり取りを残しています。
電話依頼の時も『メモ』で残すのではなく、きちんと『記録』として書類形式で残しましょう。
人は必ず忘れます!!
社内でのヘルパーとの会話や電話連絡時の会話について、たとえそれが単なる愚痴や不満
だったとしても、そのまま聞き流してしまうのではなく、後のカンファレンス議題として取り上げるこ
とができるかもしれないので、『記録』として残しておきます。
一番情報を知っているのは、会社ではありません。ヘルパーさんです!
大事な情報を大切にしましょう!!
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参考までに
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請求について
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~にじいろ介護の過去の失態~
①ヘルパーがサービス実施記録を提出するのが遅い・・・。
⇒責任者が速く処理しようと実施記録がないにもかかわらず勘違いし、実績を上げてしまった。
⇒しかし、実際やっていない日があった。
②サービス実施記録とサービス提供実績記録票の記載内容に間違いがあった。
⇒(日にち・曜日・時間)ヘルパーも どっちが正しいか覚えていない・・・。
③サービス実施記録の書き方、提供実績記録票を 居宅と移動を間違って記載 してしまった。
④契約内容報告書(様式20号)の出し忘れ が多々ある・・・併せて初回加算の記載をし忘れて
しまうこともあった。
⑤負担上限月額の金額を間違えて 請求、併せて利用者にも間違った金額で請求してしまった。
⑥契約時間数をオーバー しているのに気付かず請求をしてしまった。
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改善
①『ヘルパー全体への再指導』 ⇒期日までの提出を守ってもらう!
日誌の回収及び提出がそれでも行われない場合、ヘルパーに必ず確認し、会社のインア
ウト報告(日々の出退勤)と照合し、間違いが無いと判断した場合、仮の日誌を責任者が
記載する。
⇒ヘルパーから後日提出してもらい、確認をし、差し替える。
②・③サービス提供責任者のヘルパーへの指導不足が原因。
計画書と合わせて初回訪問時は、同行指導する。(*ヘルパーによっては何回でも行う)
それでも記載ミスがあることがあります。
必ず『ダブルチェックを行うことの徹底』
利用者名・日付・時間・内容・様子を確認しています。
間違わない人はいません!!
行っています。
間違うことを前提に いくつものチェックを
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改善
④契約内容報告書(様式20号)に当てはまる人の確認を管理者が徹底 する。
⑤『サービス提供責任者のミス』と『受給者証の確認』『更新時等の確
認』が疎か
になっているため。
更新者等のリストを確認するように所長が指導する。
⑥移動支援の場合、計画していた時間よりも実際延長してしまうこともあります。 時間延長の際、
『内容の確認』 と合わせて、『契約時間数の確認』、『今後の予定の確
認』 を行う。
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確実な請求をするために
にじいろ介護では介護ソフトを導入し、効率化を図っています。
訪問介護・居宅・重度訪問介護・移動支援、利用者情報からシフトの作成、
実績の管理・請求及びヘルパー給与の計算まで行っています。
業者の回し者ではありませんが一応・・・
株式会社ノエシス『ケアマザー』を使っています。
気になる方は調べてみてください比較的リーズナブルです。
移動支援の請求に係る様式もそろっていますし、自動で計算してくれます。
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~基本を忘れない~
まず、サービス実施記録と提供実績記録票は、支援に入っ
たヘルパーはちゃんと記載するように、同行時には計画書と
併せて記載方法をしっかり指導します。
必ず支援を行った際はサービス実施記録と提供実績記録票
を記載しましょう。
移動支援等、やむを得ず記載が出来ない場合、必ずその日
のうちに確認! 報告をしてもらいましょう!
急な変更が生じた場合も必ず会社に報告してもらいましょう。
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ヘルパーさんへ指導しましょう
サービス実施記録に「内容」を書いてください!!
⇒ 『どんな様子だったの?』
*時間の変更があった場合も必ず、何で予定より遅く終了したのか、
もしくは早く終了したのか、依頼されていた内容と時間に変更があ
った場合や、内容に変更があった場合、
必ずサービス実施記録及び報告書に記載をしてください。
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最後に
皆さま毎日本当にお疲れ様です。
障害の利用者さんへの理解とはいえ、身体障害・知的障害・精神障害・難病等の疾患の方々等、
多種多様な利用者さんのニーズを踏まえて支援することの難しさ、
家族の立場なって考え、
会社の立場になってマネジメントし、
対応できるヘルパーさんの立場になって考え、
制度や区の考えを聞きながら支援を行っていき、等々・・・
自分自身の力量に限界を感じる事もあるのではないでしょうか!?
本当に難しい事が多くあると思います。
しかし、全ての利用者さんは家族での支援が難しい状態であり、機能していない方々です。
そのためにも、支援の輪を広げていき、色んな人に話を聞き、一人で抱え込まないように、協力し一緒に
やっていきましょう!!
本日はありがとうございました。
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